第181話 スノウビューティーの纏1
俺は魔力の纏を実戦で使えるまでに使いこなすことが出来るようになっている。ランド2の演習所ではエレクが模擬戦相手であるが魔力を抑えて戦わないとエレクを破壊してしまう状態である。
ファーストフレーム・ウルクが相手でも変わりはない。適当な相手がいないのが実情である。
3日に1日のランド2での訓練は、スノウビューティーに搭乗しての訓練に代わる。魔力弾の問題はウォルターさんが盾に魔力弾の射出装置をつけてくれたことで解決している。
彼は、いろいろ工夫して魔力弾の射出装置を作成している。使う魔弾はライフルで使う物より大きく一発で纏に必要な魔力量を供給してくれる。
盾には、2発魔力弾を内蔵できる。つまり、出撃するとスノウビューティーの纏は2回使えることになる。
初日、俺はスノウビューティーで浮島から離れたところで訓練を始める。近くにはドニィーシャのウルクが控えている。
俺は魔力弾を発射しその魔力をコントロール下に置く。さらにコントロールしている魔力をスノウビューティー全体に上掛けするがかなり集中力を必要とする。
しかも時間がかかる、結局できるのに30分位かかってしまう。俺とドニィーシャは浮島に戻る。
俺は愚痴を言う
「これは簡単にいきそうにないね。」「簡単にできてもらったら困るわ。」
「できたほうがいいのではないの。」「簡単にできるということは、敵が真似できるということよ。」
「それでも、実戦で使えなければ意味がない。」「それは、陛下の努力次第ですわ。」
ドニィーシャが俺に言う。
俺はスノウビューティーで魔力の纏を素早くできるためにイメージトレーニングをすることにする。