第177話 魔力の纏2
俺は魔力の纏をランド2の演習所で試すことにする。俺にはサイーシャの他ドニィーシャ、アピルが付いて来る。
俺は拳銃のオルカルで魔力弾を7発撃つ。そして魔力を自分のコントロール下に置く。
さらにコントロールしている魔力を全身に上掛けする。魔力を纏った俺は3人に聞く。
「どおかな。」「魔力が跳ね上がりました。」
サイーシャが言い、ドニィーシャが感嘆する。
「気配がすごいわ。」
アピルは黙って見ている。
とりあえず飛んでみる、俺は相変わらず翼を出さないと飛べない。加速がすごかった、これまでとは比較にならならいくらいに速い。
俺はランド2を1周して戻って来る。アピルが言う
「調子に乗らない方がいいぞ、何が起こるか分からないのだ。」「はい、アピル様。」
アピルの言う通りである。
次は魔弾を撃ってみる威嚇の山を標的にしたが山の形が変わる。次に魔力を収束させ撃ってみる、これは威力が大きそうなので遠くに見える山を標的にする。
山が消し飛び衝撃波が襲って来る。そして山が噴火する。俺は目の前に起こる惨事に言葉を失う。
地震が起き、ゲートタウンで少し被害が出る。カスパルやカンペールは被害が出ずに済む。
そして俺は謝罪することになる。俺は魔術戦の試験中、火山を吹き飛ばし火山を噴火させてしまったことを説明する。
火山の活動は山自体を吹き飛ばしたため噴煙の被害は少なそうである。
俺は国民からの非難を覚悟していたが、国民は祭り騒ぎを始める。彼らにとっては自分たちの王が強い力を手にして、それが上位の神族に対抗できるものと分かったためである。
俺は国民の神族や魔族に対する敵愾心が大きいことを悟る。