第162話 モーリス教諭と魔眼2
モーリス、グリゴリー、カロルの3人はボニート・ヴェラニーチについて街中を聞いて回る。回るのは、主に酒場や魔道具を扱う店だ。
3人は聞いて回っているうちに裏路地で6人組の男たちに取り囲まれる。男たちのリーダーらしい男が言う。
「ボニートさんは会いたくないらしいぜ。」「知り合いなんだ。」
カロルが男に言う。男はカロルを嘗め回すように見てニヤついて言う。
「お嬢ちゃんは連れて言ってやってもいいぜ、商品としてな。」
グリゴリーの表情が変わる。6人組の男たちは3人を捕えようとするが、足が動かない、足が凍り付いている。グリゴリーはリーダーに向かって言う。
「お前以外はいらないな。」
残りの5人は氷の彫像と化す。モーリスが言う。
「容赦ないねー」
リーダーの男は、相手が普通でないことに気づく。
「何なんだ、お前たちは。」「ボニート・ヴェラニーチの所に案内してもらうよ、長生きしたいでしょ。」
モーリスが言う。リーダーは、3人をボニートの所へ案内する。4人は町の中の倉庫街へ入っていく。
そして倉庫の1つに入る。するとリーダーが大声を出す。
「ボニートさん、連れていましたぜ。」「拘束してないなー、他の奴はどうした。」
リーダーは答えられない。4人は囲まれている。
モーリスはとっさに倉庫の床に手をつき、モーリス、グリゴリー、カロルの3人を囲む壁を錬成する。彼は危険を感じたのだ。
すると魔弾が撃ち込まれ、リーダーは命を落とす。ボニートが言う。
「モーリス先生じゃありませんか、どうしたんですかそんなところに引きこもって。」
3人は20名の魔術師に囲まれたいる。魔術師たちは魔弾を撃ち込み始める、モーリスの作った壁は持ちそうにない。