表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
156/346

第157話 モーリス教諭の事件2

 モーリスはグリゴリー、カロルと共に図書館へ行く。司書にテウルギアのあったところを聞く。3人は支所にその場所へ案内される。

 「テウルギアが無くなったことを発見したのは誰ですか。」

グリゴリーが質問すると

 「事務局長です、随分慌てていました。」

司書が答える。

 本は奥まった目立たないところに保管されていたようだ。グリゴリーが質問する。

 「他の棚にもテウルギアがあったと思いましたが。」「それは貸し出しができるものです。」

司書が答える。カロルが言う。

 「おかしくありませんか、同じ本なのに1冊は貸し出し禁止なんて。」「そうですね、町の本屋でも注文すれば手に入るものです。」

司書が説明する。

 「訳アリだね。」

モーリスが他人事のように言う。カロルが抗議する。

 「これ、先生の仕事ですよ。」「でも、どんどん捜査が進んでいるよ。」

モーリスは気にせずに言う。グリゴリーが床に魔法陣を描いている。モーリスが司書に礼を言うと司書は帰って行く。

 カロルがグリゴリーに言う。

 「あんたは何やっているの」「過去に起こったことを映像化する。」

 「それって一部の魔術師にしかできないでしょ。」「出来るからやっている。」「そお。」

カロルは負けているようで面白くない。

 床から映像が浮き上がる。事務局長が本を探しているところが映像化される。

 さらに時間をさかのぼると事務員のロジーネが本を取り出している。しかし、グリゴリーは再生を止めない。

 頻繁に学長と事務局長が本を取り出しては戻している。カロルが学長と事務局長の動きを見て聞く。

 「なにこれ。」「学長の秘密。」

モーリスが言うとグリゴリーがまじめな顔のままで言う。

 「ゆすりますか。」「辞めておこう、既にロジーネがゆすっているだろ。」

モーリスが答える。

 「あとは本を手に入れるだけですね。」

グリゴリーが言う。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ