第148話 ラスク第2艦隊
フレイムランドの幹部会は、ラスクの第2艦隊の襲来は確実と考えている。そのため3隻の強行偵察艦による木星付近の警戒は継続している。
警戒中の強行偵察艦がラスク艦からの通信をキャッチする。内容から第1、第3艦隊に向けてのようだ。当然、応答はない。
それから数日後、斥候と思われる船を目視で確認する。船は地球に向けて航行を始める。
前線基地に配備されたばかりのルチヌがステルススクリーンを展開してラスクの船につく。近くを航行する船は見つからないようにステルススクリーンを展開する。
船は地球まで行くと通信を始める。内容は第1、第2艦隊を発見できずである。
船は月へと向かう、このままでは月の裏の基地が発見されてしまう。ルチヌのローマン艦長はこの船を撃破することにする。
「艦砲展開、砲撃用意。」「了解、砲台を展開します。」
ルチヌの前部甲板から4つの砲台がせり出してきて、三連砲が姿を現す。
「ステルススクリーンを解除と同時に砲撃する。」「了解。」「撃て。」
ステルススクリーンを解除と同時に4つの三連砲が火を噴く。ラスクの船は12門の艦砲に引き裂かれて粉々になる。
船は通信を送ることもなく消える。
木星付近にはラスクの第2艦隊が段々と集結を始める。終結した艦数はやはり100隻ほどである。
しかし、第2艦隊は艦隊を2つに分ける。彼らはそれを第1分艦隊、第2分艦隊と呼んでいる。
2つの艦隊は、別れたまま地球に向けて移動する。3隻の強行偵察艦が状況の報告を続けている。