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第143話 グリゴリーと事件

 魔術学校と総合大学は隣接して作られているが双方とも広い敷地を持っている。生徒たちは学校周辺のアパートに1人住まいをするか家族ごと移住してきているかのどちらかである。

 最近、魔術学校と総合大学の女学生を狙ったちかんが連続発生している。騎士団が警戒に当たっているが、町の急激な発展に人員が追い付いていない。

 今日も女学生がスカートをめくられ尻を触られている。カロルが動き出す。今日の被害者はカロンの友だちである。

 当然グレゴリーにとばっちりが来る。カロルは研究室に町の地図を広げ被害場所の印をつける。

 「グリゴリー、現行犯で捕まえるわよ。」「騎士団に任せればいいじゃないか。」

 「何言っているの友達が被害に遭ったんだよ。」「じゃ、カロルが囮になる?」

 「良い手ね、私ならちかんが飛びつくわ。」

グリゴリーはカロルでは女性の魅力に欠けると思ったが黙っている。そして、カロルは毎日夕方町をうろつき、グリゴリーは犯人にばれないように監視する。

 1週間経つが収穫は無いそれどころか毎日のように被害は発生する。グリゴリーはカロルには魅力がないと確信する。

 ところが次の日、突然、カロルのスカートがめくられる。カロルは回し蹴りで犯人を倒す。

 「グリゴリー」

彼女は叫ぶ、叫びに呼応するように氷の矢が上空から降ってきて、起き上がって逃げようとする犯人の両手両足を射抜く

 「お前、よくもやったなー」

グリゴリーは珍しく感情をあらわにして怒っている。カロルは驚きうれしくなる。

 「私のために怒ってくれたのね。」「なりゆきだよ。」

グリゴリーは目をそらし答える。彼は自分でもなぜ怒ったのかわからない。

 2人は騎士団に連絡する。犯人は総合大学の男子学生であった。

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