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第136話 グローサ試験航行

 浮島のドックに入った強行偵察艦グローサに6機のクリスや物資が搬入される。今は、テスト航行に向けて準備中である。

 マリア艦長以下のクルーはグローサのシミュレーションモードで訓練している。クリスのパイロットたちも新人ばかりであり、今はシミュレーションで訓練をしている。

 数日後、グローサのテスト航海への出発の日が来る。出港には、ドニィーシャとアーシャが見送りに来ている。

 マリアは俺の娘であるが軍の一員に過ぎないので、俺は王の立場から見送りに参加しない。

 管制から出港許可がでるとマリア艦長は指揮する

 「グローサ発進、ステルススクリーンの展開用意」「位相面接触まで5秒」「ステルススクリーン展開」「位相面抜けます。」

 「グローサ加速、大気圏を離脱する。」「グローサ大気圏離脱しました。」

 「進路を小惑星帯へ、以後二交代制に移行する。」

こうして、グローサは通常航行へ移行する。

 索敵のクリスが2機発進準備する。

 「こちらキャット1、発進許可を願う。」「了解。キャット1、進路クリア発進どうぞ。」「了解。」

 「キャット2から管制、発進許可を願う。」「キャット2、進路クリア発進を許可する。」「了解。」

 小惑星帯に到着すると第二次戦闘態勢に移行する。クリスが2機、入れ替わりに発信し周囲にセンサーを設置しながら索敵する。

 センサーの設置が完了するとステルススクリーンを解除し、再び二交代制に移行する。

 まずはクリスのテスト飛行と模擬戦闘が行われる。パイロットが初心者ばかりであるので初めはぎこちなかったが、3日間の訓練で様になった動きに変わる。

 マリアは最初はどうしたものかと悩んだが悩みは解消される。3日間働きづめだったパイロットとメカニックに休息をとらせる。

 彼女は射撃テストのため、第一次戦闘態勢に移行させ、指揮を執る。

 「第1から第3砲台展開」

甲板に三連装砲の手法がせり上がって来る。

 「各砲台、所定の目標に照準合わせ」

戦術士が報告する。

 「各砲台照準合わせ終了」「撃て」「各砲台目標に命中」

 「各砲塔異常はないか」「各砲塔異常なし」

エルザ・ポートマン副長がマリアに言う

 「次はSPA砲のテストですね。」「SPA砲はバレルが艦の中央を通っているから慎重に行いましょう。」

マリアが答え、艦内に放送を入れる。

 「1時間後、SPA砲の射撃訓練を行う、関係各員は準備を開始せよ。」

1時間後、マリアは指示を出す

 「SPA砲発射準備に入る。」「バレルロック解除」「バレル内電子、加圧開始」「バレル内順調に加圧中」「圧力、目標値に到達」

 「カウント5で発射する、カウント開始」「5、4、3、2、1,0」「撃て」

船体に振動はない、しかし、前方の小惑星が消滅する、そして、数十秒後、衝撃波がくる。

 エルザ副長が言う

 「成功ですね。」「ええ。」

マリアが答えると艦橋から歓声が上がる。

 マリアは船体の総点検を命じる。船体に異常はなく、グローサは浮島への帰路につく。



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