第134話 サイーシャの策略
アーシャが夜伽をする日が来る。アーシャは部屋に入ってくるなり、俺に抱き着き口づけをする。俺は後ろに気配を感じる。
俺はアーシャから離れようとするが、彼女に抱き着かれ自由が利かない。俺は後ろの誰かに当て身を加えられ気絶する。
気が付くと俺はベットの上で縛られ、さるぐつわをされている。そして傍らには、全裸のアーシャとマリアがいる。
「お父様、覚悟してくださいね。」
マリアは嬉しそうに言う。
「まずは私。」
アーシャが言いながら俺の上に乗る。俺は自分の部屋の中で危機に陥っている。そこへサイーシャが入って来る
「楽しそうなことしているわね。」
俺は首を振って助けを求める。サイーシャは笑いながら言う。
「陛下、油断しすぎですよ。」
アーシャとマリアが殺気のこもった目でサイーシャを見る。
アーシャが先に前に出て、右こぶしを繰り出す。
彼女はサイーシャに繰り出したストレートを取られ、そのままの勢いで投げられ床を転がる。
次にマリアが動く、アクセルを使ってサイーシャに迫るとローキックを繰り出す。サイーシャは最小限の動きでキックをかわす。
マリアが本気になる。サイーシャも本気で相手をしている。彼女らは高速の攻防を繰り広げる。
それでも経験の差で、サイーシャは最後にマリアに当て身を入れる。
2人が戦ったせいで俺の部屋はボロボロになる。ドニィーシャが怒りそうだ。
そしてアーシャとマリアは縛られ床に転がされる。俺は解放されたと思った。
「ご褒美くださいね。」
サイーシャは全裸になり俺に迫る。俺に自由はないようだ。
全裸で縛られているアーシャとマリアは涙を流しながら転がっている。