第132話 第3艦隊との戦い
ラスクの艦隊が地球の軌道上に集まる。100隻ほどの船である地上には大きな影を映しているに違いない。
フレイムランドの船は揃いラスクの艦隊を半球状に取り囲んでいる逃げ場は地球におりるしかない。
しかし、全艦ステルススクリーンを展開しているためラスクの艦隊は気づいていない。
ラスクの艦隊司令は告げる。
「この星は、我々ラスクが占拠する、無抵抗で降伏すれば生存を認めよう。」
「フレイムランドに戦闘艦があることは分かっているが我々の数では抵抗できまい。」
「フレイムランドは我々に協力すれば我々と同等の扱いを保証しよう。」
「30分待つ、良い答えを期待しているぞ。」
30分経っても回答は帰ってこない。地球では論争を繰り広げている。
フレイムランドが事態を把握して対応しているとはいえ、大艦隊勝てるとは限らない。それからしばらくして国連の議長が回答する。
「1日待ってくれ。」
ラスクの艦隊司令は怒り宣言する。
「今から殲滅する。」
ラスクの艦隊の砲塔が地上を狙う。
俺は全艦に指示を出す
「ステルススクリーン解除と同時に艦砲一斉射用意」「始め」
フレイムランドの艦船は一斉にステルススクリーンを解除し、艦砲を撃つ。そしてフレームシリーズが発進する。
最初の砲撃でラスクの艦隊の大部分が戦闘不能になる。しかし、艦載機が少数出撃しフレームシリーズと交戦する。
ラスクの艦隊司令は
「降伏する、戦闘を中止してくれ。」
と言うが艦隊を殲滅するまで攻撃の手を緩めない。撃ち漏らせば仲間に情報を与えることになる。
戦闘はフレイムランドが一方的有利に進むが発艦したラクスの艦載機が抵抗する。
それもフレームシリーズが数にものを言わせて取り囲んでは撃破していく。
戦闘が終わった時ラスクの艦隊は消えている。フレイムランドの艦船に損害はなかった。
フレームシリーズ数機が被害を受ける。しかし、負傷者のみで戦死者は出ずに済んだ。
戦闘の様子は解説付きの映像で各国に配信される。地球では安堵の声とフレイムランドに対する賞賛の声があふれる。