表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
129/346

第129話 マリアの乗艦

 マリアは軍学校で優秀な成績を残す。彼女はドニィーシャの言う通り、3年後、最年少ながら首席で卒業する。

 卒業後は実習生として経験を積むことになる。マリアは宙域防衛艦ベネディットへの乗艦を希望する。志望理由は実戦を経験する可能性が高いためだそうだ。

 確かに宇宙戦闘艦が戦うと言えば、ムーラーとの戦いである。

 エルマー艦長はアルバン・キルヒナー副長に言う。

 「ドニィーシャ様の娘が来るそうだ。」「まだ13歳で首席で卒業だそうですね。」

 「そうだ、なのになぜこの船なのだ。」「近衛艦で実習すれば良さそうですね。」

 「そう、思うだろ、上は何を考えている。」「私には想像もつきません。」

エルマー艦長は懐疑的になっている。ベネディットはムーラー捜索のため月の裏側の軍港から出港する。

 管制から出港許可が出る。エルマー艦長が指示する。

 「ベネディット発進、ステルススクリーン用意。」「月の裏側から出るまで5秒前」「ステルススクリーン展開」「展開を確認」

 「目標木星宙域」「了解」

 「態勢を二交代制へ移行する、索敵機用意。」「二交代背に移行、索敵機発進します。」

 「バシュ1、進路クリア、発進どうぞ」「了解」

 「バシュ2、進路クリア、発進どうぞ」「了解」

エルマー艦長は艦橋にいるマリアに話しかける。

 「マリア・メルル、この艦はどうかね。」「指揮命令が滞りなく行われています、さすがは実戦を経験した艦だと思います。」

 「どうしてこの間に乗艦したのかね。」「実戦の経験が豊富なのと実戦を体験する可能性が高いからです。」

 「ムーラーと戦ったことのある艦は他にもあると思うが。」「ラスクと戦ったのはエルマー艦長とアーシャ艦長だけです。」

 「そうか、君は実戦を望んでいるのか。」「はい、自分が成長するには実戦が必要です。」

 「今度、ムーラーと戦う時は大勢力だぞ。」「ならばどこにいても同じです。」

 「分かった、十分学んでいきなさい。」「はい。」

エルマー艦長はマリアがドニィーシャの娘であることを実感する。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ