第125話 戦いが終わって
中位の神族との戦いで、俺とケイティは重傷を負うが医療ポッドで既に回復している。医療ポッドが無ければケイティは助からなかっただろう。
この戦いでは、フレイムランドでも腕が立ち実戦経験のあるもので対応した。しかし、中位の神族との戦いは複数の騎士と魔導士での連携した対応が必要なことを再認識される。
フロンの強さが中位の中でも飛びぬけていることが認識される。また、フロンは人間として暮らしているのでフレイムランドの脅威とならないと判断される。
俺はバアルに大きなダメージを与えたと勘違いして油断をするミスを犯している。セカンドフレームからの狙撃がなければ死んでいただろう。
ドニィーシャ、サイーシャ、カイル、ケイティ、ヴァンスもこの戦いでは、それぞれ思うところがあるようだ。
しかし、全員無事に生還できたのだ、この経験は次の戦いに生かせばよいのだと思う。
ドニィーシャが俺に言う
「陛下、油断しましたね。」「言うな、猛反省しているところだ。」
「はい、私もナハルを攻められずに終わってしまいました。」「そうか、近接戦ならかなりの物だと思うが。」
「防御に徹せられると遠距離からの攻撃が必要なようです。」「魔弾は苦手か。」
「はい、剣の腕を磨いていたのですが魔力のコントロールは得意ではありません。」「なら、克服して次に生かしてくれ。」
「はい、陛下。」「俺も人のことは言えないがな。」
俺の場合は、剣の腕、魔力のコントロール、戦闘経験とすべてのボトムアップが必要である。
それに問題なのは戦いの最中に油断したことである。俺は神族や魔族と戦って死ぬ目に遭ったことが無いので増長していたのかもしれない。