第109話 合流
ジェームス提督は右翼の艦船で4隻中3隻はSPA砲を撃ったばかりで冷却時間が必要であるため、右翼のベネディット級1隻と左翼の5隻の6隻でムーラーの大群にSPA砲を撃ち込む。
まだ、多数ムーラーが残っている。次に熱核弾頭ミサイルで数を減らし、フレームシリーズを発進させる。74機のフレームシリーズが残ったムーラーを掃討していく。
ジェームス提督は艦隊を密集隊形に編成して艦をムーラーの来た方向に進める。
ヴィットリオが最初の戦闘地点に戻り索敵を再開する。方向は地球に向けている。索敵にでたクリス・シーム5が再びムーラーと接敵する。
応援のクリスが発進するがムーラーの数は少ない。8機のクリスにより掃討される。
ドミニク艦長は探査用のミサイルを8発発射する。ミサイルは前方にムーラーの本拠地を捉える。
8機のクリスが先行する、距離4000まで近づくが出てくるムーラーの数が少ない。クリスは引き付ける行動をやめ。8機でムーラーを掃討し、本拠地に攻撃を仕掛ける。
ドミニク艦長はSPA砲の準備を指示する。
「SPA砲発射準備に入る、距離6000でクリスの退避指示、距離5000で発射する。」「了解、バレルロック解除、バレル内圧力上昇」
「間もなく距離6000」「クリスに退避指示」「了解」
「バレル内圧力規定値に到達、いつでも撃てます。」「間もなく距離5000」
「カウントダウン開始」「5、4、3、2、1、0」「発射」
艦首からエネルギーの激流が吐き出される、本拠地は流れに飲み込まれ、崩壊して消えていく。
フレイムランドの軍は、6基のムーラーの本拠地を仕留めることに成功する。その後、ジェームス提督の艦隊、ヴィットリオ、ヴェネトが索敵を続けるが、ムーラーに接敵しない。
司令部では本拠地が6基だけなのか、他にいるのか、判断できずにいる。この時、ベネディット、ホワイトアースは小惑星帯の近くまで来ている。
2艦が小惑星帯に入るとムーラーが四方から向かって来る。艦砲は間に合わない、しかし、気配を察知していたパイロットがクリスに乗り込み発進している。
5機のクリスが艦船を守る、その間に第一次戦闘態勢に移行し、砲台を展開する。さらに周囲の岩石が動き出す、ムーラーが数匹取り突き動かしているのだ。
ベネディットとホワイトアースは後退し小惑星帯を出ようとする。ムーラーの動かす岩石を防御スクリーンを展開してはじき、避けながらベネディットとホワイトアースは後退を続け小惑星帯を抜ける。
本拠地は、小惑星帯の中にいるはずだが、攻めれず膠着状態になる。一方、ジェームス提督の艦隊、ヴィットリオ、ヴェネトは合流して小惑星帯に近づく。