第108話 大規模な侵攻
ジェームス提督の艦隊はヴェネトに続いて木星近くまで前進している。指令通り横に広く展開している。そして最右翼の偵察艦と最左翼の偵察艦がムーラーと接敵する。
ジェームス提督は、艦隊を2つに分ける。ベネディット級が2隻とスクルド級が3隻ずつである、それでも搭載しているフレームシリーズは42機にも及ぶ。
左翼の艦隊はムーラーの来た方向へフレームシリーズを発進させ数でムーラーを押し切り本拠地を発見する。5隻の戦闘艦の艦砲射撃で本拠地に近づく。
そして、1隻のベネディット級がSPA砲を本拠地に向けて発射する。SPA砲のエネルギーは、本拠地を消し去る。
右翼の艦隊もムーラーの来た方向へフレームシリーズを発進させ数でムーラーを押し切り本拠地を発見する。フレームシリーズが本拠地のムーラーを誘き出す。
艦隊が本拠地に近づき1隻のベネディット級のSPA砲で本拠地を消し去る。フレームシリーズはおびき出したムーラーをビームバルカン砲で掃討する。
しかし、右翼はこれで終わらなかった。前方にムーラーの大群が押し寄せる、42機のフレームシリーズが対応するが数が多すぎる。
フレームシリーズに退避の指示が出る。4隻の戦闘艦が一斉にSPA砲で群れを焼き払う。1隻のベネディット級は本拠地にSPA砲を使ったためバレルを冷却中である。
ムーラーは相当数残っている、ファーストフレームとムーラーが入り乱れ、5隻の艦は艦砲で対応する乱戦になる。
左翼のフレームシリーズが応援に駆け付けた時には、10機のクリスがやられている。そして艦船にムーラーが取り付いている。多数のムーラーに侵入されたスクルド級1隻が自爆する。
フレームシリーズが艦船に取り付いたムーラーを切り裂く。戦闘が終わり、艦隊が合流した時には、再びムーラーの大群が前方から近づいて来る。
ジェームス提督はミシェル副長に副長に言う。
「きりがないな。」「まだ、本拠地があるのでしょう。」
ジェームス提督の艦隊戦闘状況は通信で送られている。戦闘ですでに5基のムーラーの本拠地を破壊したが、まだ戦闘は終わっていない。
今回の襲来が大規模なことが判明する。