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【三分で読める】ほのぼの・癒されシリーズ

こたつのマモノ

作者: 架け橋 なな

 雪のちらつく冬のある日。リビングのこたつに入る私。その隣に幼稚園児くらいの、知らない男の子が座っていた。


「君は誰?」


 驚いて聞くと、眩しい笑顔で「ぼくはマモノだよ! ここに住んでるの」と返してきた。



 魔物? そんな怖そうに見えないけど。というか、ほっぺがプルプルで可愛いな。


「今日はあなたに言いたいことがあって、出てきたんだ」


 言い終わるやいなや、キッと眉をつり上げる男の子。おやおや、雲行きが怪しいぞ。怒られるのかな?


「あなたはいつもこたつでうたた寝するよね。しかもそれを全部ぼくのせいにするよね」


 男の子は頬を膨らませた。うん。確かに、家族に注意されるたび、「こたつに魔物が住んでるから仕方ないでしょ」と適当な言い訳してた。


「あのね、うたた寝しちゃうのはあなたがこたつに潜るからでしょ。そこですぐに寝っ転がるからでしょ」

「正論ですね」

「だからぼくのせいにしないでもらいたいの」

「……すみません」


 謝ると、魔物は眉を下げてこたつを指差した。


「ここで寝ると人間は風邪ひくよ。せっかく温めてあげてるのに、病気にならないでね。あなたはぼくに名前をくれた人だから、元気でいてほしいんだ」


 そう言うと、男の子はふわっと消えてしまった。


 名前をくれた? 私が?


「……もしかして、こたつに住む『魔物』って私が言ったから、自分の名前だと思ったのかな?」


 だとしたら、かなり申し訳ない。


 あの子はこたつの妖精なのか。またいつか、現れてくれるかな? そしたら次はもっと良い名前をつけてあげよう。


 男の子の名前を考えようと、寝転がって────


 あっぶねぇええ! と思い、私は慌ててこたつに座り直した。注意されて五分も経ってないのに、この体たらくである。


 魔物が住んでいるのは、私の心だな。


 気を付けます、と脳内で男の子に頭を下げ、私はふ、と一人で笑うのだった。

お読みくださりありがとうございました。


スマホ片手にこたつで寝落ちする方は、作者と友達です。こたつ大好き( *´艸`)

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― 新着の感想 ―
[良い点] あ、私のことですね(胸に手を当てて反省) こたつのマモノくん。やわらかほっぺをぷにぷにしたくなります。こんなかわいい子と一緒にいられるなら、喜んでこたつに住みます。 首までずっぽりと。 …
[一言] こんばんは。 ほっこりしました~(*´ω`*) 可愛い魔物さんですねぇ。心配して、叱りにきてくれたの優しくて可愛い。 お話としてコンパクトにまとまっていて、冬の夜に読むのにぴったりでした。
[良い点] こんばんはー。 可愛い……ひたすら可愛いですねぇ(*´▽`*) このマモノなら、自分は喜んで受け入れたい。でも、自分の家にはないので……。 お、置く場所に困ってしまい撤去したんです。場所を…
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