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0話 始まりなき始まり

 私の名は、関 海斗(せきかいと)


 令和4年の7月7日に、私は妻と息子と娘に見守れて52年の人生に幕を下ろした。


 奇しくもその日は、現在の日本に私が、関 海斗とし生を受けた日でもあった。


 薄れゆく意識の中で 今迄の人生が走馬灯の様に薄れゆく私の意識中を横切っていく。


 母親に抱かれ授乳されていた赤ん坊の頃、片言の言葉を喋り始めた、幼児の頃、保育園に通い始めて、人生初めての友達が、出来た頃、ランドセルは赤色が欲しいと駄々をこね両親を困らせた小学校に入学した頃、小学校の卒業式で別れに涙する女の子達を冷めて眼で見ていた頃、勉強よりも部活に夢中だった中学の3年間、高校生では、初めての彼女と童貞と処女で初体験した事、大学時代には2歳年下の妻と知り合い、妻の大学卒業後、結婚式を上げ、半年後に、長男を授かった事等


 働き盛りの私に、健康診断の結果、癌が発見された。


 手の施しようがない程、癌が進行して余命3カ月と告知された私は、病院で家族に見守られて52年の人生に幕を下ろした。


 ベットに横たわる遺体より、私の意識体は抜け出した。


 私の遺体に傍には医者と看護師が、立っているのが見える。


 妻は涙は流してはいないが、悲しみと安堵が入り混じった複雑な表情をしている。


 以外だったのは、普段は私にクールな態度で、接していた長女が私の遺体に縋り涙している事だ。


 長男は、覚悟を決めていた為か、涙も流さず静かに私の遺体に縋り涙する長女を見つめている。


 長年、家族して暮らしていたが、生前の私が知らなかった家族の意外な素顔が、私が死ぬ事で初めて知ることが出来たようだ。


 家族の意外な姿以外にも、死んで分かった事がある。


 私は、関海斗として西暦1970年7月7日に生を受けたが、現在の日本に生まれる以前は、数限りない並列世界で輪廻転生を繰り返している意思体である事に覚醒した。


 数限りない異世界で、魔王、勇者、英雄王、ダンジョンマスター、剣聖、賢者、村人、姫君、女王、魔導士、悪役令嬢、教皇、聖女、貴族令嬢、女盗賊、冒険者、探索者、戦士、傭兵、騎士団長、大貴族、豪商、村娘、魔女、皇帝、王海賊の頭目、蛮族の王、流離い民の長,剣士、狩人、女勇者、女魔王、占い師、奴隷、町人、王子、幻術師、錬金術師、英雄の介添人、死霊術師、道化師、行商人、騎手、ドラゴンマスター、武道家、謎の旅人、最強の戦士、剣闘士、邪教の教主、シスター、神父、大神官、山師、マッドサイエンティスト、魔女、建築家、サイボーグ、宇宙飛行士、最初の人類、テイマー、世界大統領、侯爵、大魔導士、門番、近衛兵、大将軍の愛人、超高級娼婦等々・・・


 と、輪廻転生を繰り返していた。


 又、人間以外の人外にも輪廻転生を繰り返した。


 ドラゴン、スライム、ゴブリン、オーク、マーメイド、スフィンクス、ヒドラ、ダークエルフ、吸血鬼、ドワーフ、猫獣人、犬獣人、ハーピー、セイレーン、スキュラ、アルラウネ、アラク、サキュバス、ケンタウロス、魔人、悪魔、魔族、竜娘、聖霊、小鬼、ゾンビ、キョンシー、ファントム、宇宙人娘、ホムンクルス、ケルベロス、オルトロス、魔剣、ミノタウロス、ピグミー、キマイラ、サイクロプス、スレイプニル、サテュロス、フェンリル、ユニコーン、ペガサス、エイリアン、ランプの魔神、邪神、妖精、ハイエルフ、妖魔、妖怪、狼男、バジリスク、リビングアーマー、ケルピー、クラーケン、シーサーペント、コカトリス、グリフィン、ガーゴイル、デュラハン、リヴァイアサン、ロボット、機械知性体、植物人間、自動人形、バイオロイド等々・・・


 最強のドランゴンから、雑魚キャラして有名なゴブリンやスライム等の異形の怪物から人間以上に聡明で美しいハイエルフ迄、全ての魔物、魔獣、亜人に転生した。


 無数の異世界で転生を繰り返した為、私が何者なのかも何故転生を繰り返しているのかも永劫の彼方に忘れ去った。


 人間や亜人、又は魔物や魔獣等の人外に輪廻転生を繰り返すのは神の祝福なのか、其れとも呪いなのか。・・・


 私に分かるのは今迄に星の数ほど輪廻転生を繰り返しいたい意思体である事。


 令和の日本で関海斗としての人生を終えてた私は、異世界に転生する事になる。


 前世では、魔法の代わりに、科学が発展した世界に生を受けだが、次に転生する世界は如何なる世界なのだろうか。


 私が転生した数多くの異世界と同じく科学の代わりに魔法が発達した剣と魔法の世界だろうか ?


 再び人間として、又は亜人と転生出来るのだろうか ?


 人間や亜人、獣人等の知性がある存在として転生出来るなら男女の性別は問わないが、本能のみで生きている魔獣、魔物とし転生するのは、避けたい処だ。


 私には、選択の権利は無いが。・・・


 転生後、直ぐに冒険者に倒されるスライムには、転生したくは無いが。・・・


 無限に存在する並列宇宙を隔てる次元の狭間を漂ってい私の脳裏には様々な思いが交差する。


 様々な思いが、交差する中、私は一つの受精卵に宿っとようだ。


 新たな異世界に転生する為に。

誤字、脱字だらけの拙い小説ですが、応援宜しくお願いします。

又、誤字・脱字のご指摘とご感想もお待ちしています。

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