幕間:旅に出よう、百合満ちる世界の果てまで
唐突に。
正直困ったことが起きている。
…いや、むしろ嬉しいことではあるんだけど。
「こーび?っていうのしてみたい」
リルムは寝ていた私に覆い被さる形でそう言った。
なんてことない、シンプルに夜這である。
「リルムさんよ、どういうことかわかって言ってんのかね?」
「たまにリーはアーやみんなとしてるでしょー?シロンたちに訊いたらねー、あれはこーびしてるんだって言ってたのー」
サラッとシてるの見てた宣言されてリコリスさん恥ずかしいんだが。
そんで一番無垢なリルムになに教えてんだあの獣ども。
「あー…リルム、そういうのはな」
「こーびっていうのはわかんないけどねー、リルムねーずっとリーとこーびしてみたかったんだー。でもこーびは同じ種族じゃないと出来ないって言われたの」
まあ異種族が好きな変態もいるのはいるけどな。
「でも、今はリルムもリーと一緒だから」
人の姿になれて高揚してるんだろう。
こういうことに対する興味ってのは、人間への興味に近いんだと思う。
まさかリルムからお誘いを受ける日が来ようとは。
もちろんスライムだからって断る理由は無い。
今では立派な幻獣だし、今後生きてく上でこういう知識が必要な場面もあるかもしれない。
それを教えてあげるのは、契約者である私の役目と言える。
って建前とか小難しい話はぶった切って、リルムとするのは吝かではないのだ。
めっちゃ可愛いし身体付きもエロいし。
困ったことってのは、だ。
「すぅ、すぅ…」
一戦終えたばっかのアルティが真横で寝てるってことなんだよなぁ。
「すや…」
素っ裸で。
つまり私も絶賛素っ裸で、その上に素っ裸のリルムが乗ってる形。
スケベすんぎぃ!って喜んでばっかもいられん!
万が一この状況でアルティが起きてみろ!
「無垢なリルムを毒牙にかけたんですねこのド外道が」
血祭ドウ○クも改心するレベルの冷えた目される!
私から誘ったんじゃないのに!
これがシロンとかルドナ、ウルにゲイル、まあプランなら全然問題無いんだよ。
あいつら発情期とかあるし。
リルムだから問題なの。
生物としての本能を食欲に極振りしてるリルムは、従魔の中でも…もとい私たち全員を含めてもトップレベルにピュアの塊。
穢れさせてはいけない聖域だ。
それが…
「ねーリー、こーび…教えて?」
破壊力すっげぇ!!
私じゃなかったら鼻血出して気絶してるわ!
いや、ね?いいんだよ?べつに?
リルムだって子どもってわけじゃないんだから。
スライムだって興味持って然るべきだしね。
「リー…ダメ?」
「ダメなわけあるかーい!」
逆に押し倒してやったわ!
おらぁ遮音結界五重でかけたらぁ!
これで何があっても起きんだろ!
朝まで寝てろオラァ!
「よーしリルムおいでー♡私が手取り足取りいろはのいから教えてあげるかーらねー♡」
「ほう?何を教えると?」
「決まってんだろこー……び…なんです、けど…お、おはようございましたアルティ…さん。お、お目覚め…ですかハハ」
「下賤な魔力を感知したもので。お盛んなことで結構ですね。私とシただけでは飽き足らず…というわけですか。無垢なリルムを毒牙にかけたんですねこのド外道が」
「違うよ?!!まだなんもしてない!!ホントに未遂!!ねっリルム!!」
「リーね、リルムとこーびしてくれるって言ったのー」
「リルムお願い事実だとしても今は黙ろっか?!」
「腐れ畜生が…」
「だから違…やめてお願い裸だから!コキュられるのは嫌ぁぁぁぁ!!」
「あんた…リルムは無しでしょ」
「手を出してはならん相手っておるじゃろ」
「サイテー」
翌日、私はというとみんなから非難の目を浴びた。
未遂なのに。私からじゃないのに。
「ねーねー結局こーびってなんなのー?」
というリルムの疑問を解消してくれたのは、従魔仲間のシロンたちだった。
「……して、アレをアソコに……するんだよ」
「そしたら……なって……こうなって」
「ああなるのでござるよ」
性知識のお勉強って大事だよね。
リルムはよくわかってない…
「こー…び…って……はぅぅ」
リルムは私と目を合わせるとすぐにそっぽを向いた。
耳まで真っ赤になってる。
よくわかってないから、わかってなかった…に変わったのかな。
私がリルムたちとそういう関係になるのも、もしかしたらそう遠くない未来なのかもしれない。
そう考えた私の頬もじつは赤らんでいたんだけど、照れくさいから内緒の話ってことにしといて。
従魔相手になにを、って?
関係無いんだよ。
リルムたちだって、私の特別には変わりないんだから。
――――――――
百合の楽園においては、上下関係も無ければ邪険にするような犬猿の対象も無い。
メンバー全員の仲は良好で、それはメンバー全員の人格が比較的温厚、または友愛的かつ親愛的であることに起因しているのだろう。
たった一人の同じ女性を好いていながらこの関係性が成り立っているのは、傍目には異常に映っていて然るべきですが。
ときに、リコリスさんを差し置いてメンバー同士で恋愛感情に発展するというケースは、今のところ見られていない。
当たり前といえば当たり前だ。
いかに魅力的でも、リコリスさんという至上の存在が在って他に恋心を抱くことなど憚れるべきなのだから。
しかしそれでも、一緒にいて安らぐ相手というのがいるのもまた事実だ。
「…………」
私の場合は、それがエヴァさんになる。
私に限らずエヴァさんは他のメンバーとも相性がいい。
彼女の性格を考えれば意外に思われるかもしれないけれど。
彼女は物静かで基本的に自分から話題を振らず、余計な言葉は喋らない。
それは自主性に乏しいように思えるが、裏を返せば聞き上手ということにもなる。
嫌な顔一つせずに隣にいてくれる彼女は、みんなからも愛されていた。
「…………」
私は別段、話したいことがあるわけじゃない。
こうして何を喋るでもなく、二人で本を捲っている時間が好きというだけ。
気が楽になる。
ここは眩しすぎて身を焼かれそうになるから。
「ふぁ…」
不意に漏れたあくびにハッとして口を押さえた。
「めっ珍しい…ですね。シャーリーさんが…あくびなんて…」
「そう…ですね…」
恥ずかしい以上に困惑した。
こんなこと今までなら無かった。
人前で隙を見せるなんてこと。
今までの私なら。
「わ、私…シャーリーさんの人間っぽいとこ、好きです」
「人間っぽい…私が、ですか?」
「あっその、半魔人の私が言うのも…変なんですけど…。なんていうか…自分でも…よくわかってないんです、けど…シャーリーさんは、みんなの前だといつも完ぺき…じゃないですか。佇まいとか、物言いとか…」
それはそう振る舞うよう心掛けているだけ。
その方が仕事をする上で楽だから。
長年の癖が染み付いているだけだ。
「だから…たまに見る油断してる、とこが…か、可愛いっていうか…」
驚いた。
可愛い…そんなセリフをリコリスさん以外から言われるなんて。
「すすす、すみませんゴメンなさい!生意気なこと…言って…」
「いえ。とても嬉しいです」
もう少し若ければ。もう少し愚かなら。
衝動に任せて口付けしていたくらいには衝撃だった。
いつかちゃんと言える日が来るだろうか。
私はここで人間になれました、と。
――――――――
これは私が実際に体験した出来事である。
ある日のこと。
「ヤバい薬が出来たわ」
それは目の下にエグい濃いクマを作ったドロシーの言葉から始まった。
「フラッフラだな…何徹してんのそれ」
「つい薬作りが楽しくなってね…あ、お茶ありがとう」
「誰もいないし何も渡してねえよ過度な幻覚見えちゃってんじゃねーか」
小さなガラス瓶に入っているのは赤く輝く液体。
見た目は…うん、ちゃんと毒だな。
「これ何の薬なの?」
「聞いて慄きなさい…飲むとなんと――――――――ぐぅ」
寝た。っていうか気絶した。
やれやれ、薬開発の趣味も程々にさせないとな。
ドロシーをベッドに運んだ私は、ラジアータ号のリビングで残された薬を手に取って眺めた。
「……いやいや、飲まないよ?だってろくな目に遭わないもん」
ドロシーの薬はなぁ…
チ○コ生えたり大人になったりするから…
今度はなんだ?猫にでもなるのか?
それとも子どもか?アポっちゃうのか?
……ゴクッ。
「ふぅ…」
知的好奇心のバカ野郎!!
絶対変なことにしかなんないのに!!
気になってしまったばっかりに!!
けどなんだ飲んだ感じはいちごジュースだな。
「ドロシーの薬って味だけは良いのがまた腹立つぐぁぁぁぁぁぁ!!」
はい来たこの感じ!!
骨が溶けてるみてーだ!!
おいおいマジでアポっちゃうんじゃ…うわぁぁぁぁぁぁ!!
「はい。で、この有り様よ」
変なことになる覚悟はしてた。
けどなぁ…
「パンツになるとは思ってねぇ!!!」
パンツ!!
パンツ?!
私パンツになってるんだが?!
真っ赤なレースの透けたTバック!!穴まで空いたエッロいやつ!!
さすが私だなパンツになってもスケベだなんて……じゃねーわ!!
薬飲んで身体が衣類になるって何?!ファンタジー?!いやここファンタジーの世界だけども!!
「ぬ~○~で見たなぁこういうの」
って懐かしんでる場合か!そんで自分で動けないし!
これ戻るよね?!さすがにずっとパンツはリコリス泣いちゃうよ?!いいの?!涙でぐっしょり濡れたパンツなんて誰が見たいんじゃ!!
「誰かー!誰かいないの?!誰かー!」
「あれ?」
すると誰かがやって来た。
「変ですね。今リコの声がしたような気がしたのですけど」
アルティ!
助かったぁ!
早くドロシーを起こして元の姿に戻してもらおう。
「これは…」
アルティはおもむろにパンツを持ち上げた。
「真っ赤で派手な下着…リコのですか?こんなところに脱ぎ散らかしてあの人は」
私いつもこんな派手なパンツ履いてねえよ!!
どんな第一印象受けてんだ貴様!!
「……キョロキョロ。……クンクン」
きゃっ鼻がくすぐったい♡
じゃねーわ!!なんで嗅いだの?!!
「リコの匂いがするようなしないような…?」
どんな確認方法?!!
まず嗅ぐってなに?!!
このえっち娘が!!
そういや…こいつ匂いフェチだったな…
だからって誰が履いたかもわからんパンツの匂い嗅ぐか?
臭かったらどうすんだ。臭いはずないけど。
「シャーリーの新作でしょうか?……誰も履いてないなら試してみてもいいですよね」
ほぇ?
アルティは自分の部屋に戻ると、服を脱ぎ始めた。
……はへぁ?
「これは…なかなか」
ふぅ…
無心無心無心無心!!
煩悩捨てろ感触とか匂いとか感じるな!!
私がアルティのシークレットゾーン包み込んでるとか思うなぁ!!
「…?なんだなあったかくなってきたような…?保温性能が高いのでしょうか。こんなにスケスケなのに」
南無大慈大悲救苦救難広大霊感白衣観世音!!
鎮まれ我が煩悩ぉ!!
コンコン
「嫁〜いる〜?一緒にお風呂行こーぜ。エヴァっちも一緒だから」
「きゃあっ!ルウリ!ノックしたなら返事を待ってください!」
「着替え中?ゴメ〜。てかなにそのパンツエッロ〜♡スケベなの履いてんねぇ♡」
「せっ煽情的ですね…」
「こ、これはその…なんでもないんです!」
脱ぐのはいいけど床に投げんといて!
痛くないてしても!
「ほぇ~スケスケで穴空いてTとかめっちゃエロいな。自分で買ったん?」
「そんなわけないでしょう。シャーリーが作ったんですよ」
「ほーん。ねーねーあたしも履いてい?」
はい?!!
「いいですけど、人が履いた下着に抵抗とか無いんですか?」
「だってめっちゃ可愛いんだもん。汚れてるのは無理だけど嫁ならおけ〜」
ぬぎぬぎ…
「おーやっぱエロ〜♡どうどう?♡けっこーイケてるくない?♡」
イケて…イケ…あぁぁぁあぁぁぁあぁ!!
アルティとは違った確かな感覚!!
ケツがプリップリ!!
「可愛いパンツってアガるよね〜。姫はこーゆーのめっちゃ好きそう」
バンツならどんなでも好きじゃわ!!
自分じゃなきゃな!!
あ、ちょっと食い込み直すの好きー!!
「エヴァっちも履いてみなよー」
「ふぇっ?!!むむむむ無理です無理です!そそっそんなえ、えっちな下着…!」
「えー絶対似合うってー。エロいの履いてるとこ姫が見たら絶対欲情するよ」
適当なこと言いやがってそりゃするよ!!
てかしてるよ!!
この状況で誰が欲情せずにいられんの?!
僧だって揃って仏の教え捨てるわ!!
「う、うう…」
履くの?!
エヴァ?!
「ど、どうです、か…?」
「おー可愛い可愛い」
「似合ってますよ」
5億リコリスポイントあげゆーーーー!!
恥じらい込みですっごい好き!!
ってだから言ってる場合じゃねえ!!
こんなことバレたら…
「変態」
「クズ」
「さっ最低です…」
……なじられてもそれはそれで興奮するな。
くそっどうしたらいいんだ!
「あぅ…そっそれより早く、お風呂行きません…か?」
「忘れてた。行こ行こ。ほら嫁も」
「はい」
脱衣所なう。
みんなはお風呂…今のうちに、ってだから動けねえんだって!
脱衣かごの中からも出られない無力な私…アルティたちのぬくもりを感じることしか出来ないなんて…
それはそれはそれでアリだけど。
一生このまま…なんてことないよね?
さすがにね?
一生パンツのまま…誰とも手も繋げずに、履かれては洗われて履かれては洗われて…いつか擦り切れて捨てられて…私という存在は忘れ去られて…
「うわああああ!ダメだダメだダメだ!このまま死んだら墓石になんて刻むの?!パンツここに眠る?!ひいいい戻れ!戻れ戻れ戻れ!戻んないよぉ!うええええんパンツのまま死ぬのやだぁぁぁ!」
うう、うう…と涙が込み上げてきたとき、救いの女神は現れた。
「皆さん、洗濯物は洗っておきますね」
「ありがとうございますシャーリー」
「色物は分けて、と。おや…この下着は」
「シャアァァァリイィィィ!!」
「下着が泣いている…。って、その声」
「ゔお、ふおおおおお!!びえええ!ごわがっ、怖かっだよぉぉぉぉ!!」
パンツが号泣してる画ってのは、それはそれは滑稽だっただろう。
あのシャーリーが困り顔をしたくらいには。
その後、シャーリーの手を借りてなんとかドロシーに元に戻る薬を作ってもらい、なんとか事なきを得た。
「無様の極み」
「誰の薬のせいだと思ってんだ!!このこと誰かに喋ったらマジで赦さんからな!!」
って口止めはしたけど、しっかり私のトラウマになってたらしく。
「きゃっ風が」
「ひいいパンツ怖いよぉ!!」
しばらくパンツがマジで怖くなって、パンチラを見ると震えが止まらず、私自身何日かノーパンで過ごすことになった。
「見られるスリルが好きなんですね、この変態」
アルティにはなんかマウント取られたけど…それはそれで良かったのは秘密だ。
もうパンツになるのはこりごり。
あなたが履いてるのも、もしかしたらパンツに変わった誰かなのかもしれないよ?
…なんてね。
――――――――
妾はテルナ=ローグ=ブラッドメアリー。
何を隠そう最強の吸血鬼である。
「だーから師匠!キッチンのお酒は料理用だから手付けるなっていつも言ってるだろーがよぉ!何回も言ってるよね?なんでわかんないかなぁ?」
威厳ある吸血鬼である。
「テルナ!飲んだ後の酒ビンはその辺に放置しないでください!子どもたちが踏んでケガでもしたらどうするんですか!あなたは最年長なんですから、少しは子どもたちの見本になってください!」
誇り高き…
「ちょっとテルナ!今日の買い物当番はあんたでしょ!いつまでもダラダラしてないでさっさと行ってきなさいよ!この間だってエヴァに代わりに行かせたでしょ!」
吸血鬼で…
「師匠〜!」
プツン
「ぅがーーーー!!もー嫌じゃ!!十世紀以上も下の小娘どもにいびられ虐げられる毎日!!妾はダラダラゴロゴロ酒を飲んどるだけなのに敬意もへったくれもない!!こんな家…こんな家…!出てってやるのじゃーーーー!!」
妾がいなくなってせいぜい困れ愚か者どもめ!
フンッ!
「というわけなのじゃ!酷いと思わぬか?!あやつらだーれも妾を大切にしておらん!妾を何だと思っとるのかって話じゃ!のう!」
「は、はぁ…。あの、テルナ様」
「なんじゃリエラよ」
「いえ、あの…ケンカ…ケンカですよね?それを理由に出てきたのはわかるんですが、何故私のところに?」
ドラグーン王国王女、リエラ=ジオ=ドラグーンは唐突すぎて取り繕うことも出来ない笑顔で、テルナを応対した。
「暇じゃろ?王女って」
「ああ…なるほど…。では事情を踏まえれば非は十割方テルナ様にあるということと、テルナ様の偉大さを存じた上で失礼しますが、磔にしますよ?私だってやることはあるんです。ギルド設立の認可とか、他国への訪問の日程調整とか」
「ならその合間で妾の相手をせよ」
「立場が無ければ串刺しにすることも厭わないんですよ」
「あーあー聞こえーん」
ソファーに寝転がるテルナに、リエラは王女らしからぬ青筋を額に立てた。
それから疲れを隠さずにため息をつく。
「まあ、見方を変えればテルナ様ほどの方をぞんざいに扱えるリコリスさんたちの方が異常ではあるのでしょうけど」
「じゃろ?そうなんじゃよな。まったくあやつらは妾を軽んじてならぬ」
「テルナ様といえば、言わずと知れた吸血鬼の真祖。意思ある災厄ですからね。私も現在絶賛災厄に見舞われているところですが」
「光栄に思うがよい」
リエラは笑顔を引き攣らせてから、再び書類にペンを走らせた。
「のうリエラよ」
「なんでしょう?」
「王城なら秘蔵のワインの一本や二本あるじゃろ。勝手に飲んでいいかの?」
「飲んだくれだから皆さんから怒られるんだと思いますよ。というか、城のワインはお母様…陛下のコレクションなので私の一存では」
「つまらぬのう」
テルナはソファーから足を放ったり、テーブルのお菓子をつまんだり、窓から城の外を見下ろしたりと、ひとしきり部屋の中をウロウロしてから、リエラのテーブルに足を組んだ。
「恋バナでもせぬか?」
(一秒も大人しくしないじゃないですかこの災厄)
「なんと言っても百合の楽園はのう、全員が全員リコリスを好いておるのがわかっておるから、そういう甘酸っぱい話も少なくての」
「あの方たちはそうですね」
「じゃからリエラよ、そなたの恋バナを聴かせよ。何かあるじゃろ。そなたも王女とはいえ年頃じゃしな。ほれほれ言うてみよ。言わねば勝手に心を読んで周囲に暴露する」
「ちゃんと災厄じゃないですか!」
リエラは改めて、テルナを御しているリコリスたちに尊敬の念を抱いた。
「恋バナですか…恋…」
悩むフリはしつつも、口に出すことは憚れた。
自身の恋はすでに叶わないことを知っているから。
「やっぱりリコリスさんですかね」
「無難すぎてつまらん」
「言わせておいて」
「ふぅ。酒も飲めぬし王女は面白味に欠けるし、城も存外つまらぬな。リコリスが半神になったこと以上に愉快な話題も早々無かろうが」
「勝手に上がり込んでおいて…って、なんて言いました?リコリスさんがなんて?」
「ではのリエラよ。ああ、近いうちに王国に戻ってくるつもりじゃからそれだけ伝えておく。さらばじゃ」
「あっ、ちょっと?!テルナ様?!」
あくまで自由に。
誰にも囚われず。
リエラは窓から飛んで行った災厄に疲労感を露わにした。
「なんだったんですか…」
「はむっ…んーなかなかじゃな」
同じく王国。
今日も今日とて大盛況のリコリスカフェで、テルナはお子様ランチに舌鼓を打った。
「腕を上げたのうワーグナーよ」
「恐縮ですテルナ様」
「惜しむらくは酒を置かぬことじゃな」
「オーナーの意向で酒類の提供はしないことに」
「店もだいぶ数を増やしたと聞いておるが?」
「ええ。王都内だけでもリコリスカフェは10店、ラーメンを含むその他系列店を含めると、全部で24店に。今ではどの通りを通っても彼岸花のマークが目に入りますよ。全ては会頭の手腕と、敬愛する先生の斬新かつ革新的な料理の腕によるものです」
「そなたのリコリスへの心酔は底知れぬな…。とはいえ、そなたの料理の腕も大したものじゃ。誇ってよい」
「ありがとうございます」
ワーグナー=リヒャルト。
リコリスカフェ並びに、リコリスをオーナーとする各店舗の総支配人。
リコリスに唯一認められた料理人である。
「最近はどうじゃ?」
「はい。売上は未だ右肩上がり。毎日嬉しい悲鳴を上げております」
「うむうむ。重畳じゃ」
「会頭の方も商会は日々大忙しだそうで。リコリス様より卸される商品は、どれも貴族から平民まで広く愛されているようです」
現在、リコリス――――彼岸花商店名義――――がパステリッツ商会に卸している商品は、リコリス特製の熟成肉及び各種調味料などの食料品の他、ドロシーのポーション、ルウリの美容液を始めとした薬品、化粧品類。そしてシャーリー手製の衣類である。
旅すがら自分たちで売ることもあるが、基本的に商業ギルド経由でパステリッツ商会に卸している。
彼岸花商店とは知る人ぞ知る隠れた名店、という認識が根付いている者は少なからずいるものの、やはりまだまだパステリッツ商会というビッグネームには及ばないためである。
リコリスは品を、アンドレア=パステリッツは名を。
つまるところがwin-winの関係に落ち着いているということ。
しかし黄金王アンドレアは、対等は奇縁による友好が紡いだリコリスの恩情であると認識している。
彼女の商才、そして商品はいずれ世界を席巻する。
かつて自分に切った啖呵のとおりに、と。
「そういえば来年王都に料理の専門学校が設立されるようですよ。会頭がそこの理事に任命されているとか」
「ほぉ、料理の専門学校とな。食事の水準を上げる試みは喜ばしいのう」
「全ては先生の料理あってのことです。あまりの美味に当方の系列以外でも、先生の料理を出している店もあるほどで」
「クハハ、いかにプロといえどもリコリスの味を出すのは容易ではなかろうに」
「実際そのとおりで、実物のレシピを元に作っていない料理はどれも紛い物にすらならないレベル。先生の御名を穢す粗悪の一言につきます。まったく嘆かわしい。それにしてもテルナ様たちが羨ましいです。毎日先生の料理を味わえるだなんて」
「まあ…そうじゃの」
ワーグナーの料理も悪くない。
しかしより口に合うのは、やはりリコリスの料理だ。
「すっかり胃袋を掴まれておるということか。邪魔したのワーグナーよ」
「いえ、とんでもありません」
「またの」
「あのテルナ様」
「なんじゃ?」
「その、お会計の方を」
「…………」
「…………」
「ツケで!!」
罷り通らず。
「テルナ様、この皿もお願いします。こっちのグラスも。急ぎで」
「ひいいいん!」
パリン!
パリン!
パリン!
「もういいので帰っていただけますか…」
テルナ、クビになる。
「くぅ…働くというのがこうも苦行とは…」
クタクタになりながら飛ぶ空は、すっかり茜色に変わっていた。
「冒険者ならば適当に魔物を狩れば済むもの…大変なんじゃな労働とは…。毎日食事を作るのも、掃除をするのも、買い物に出掛けるのも、積み重なった苦労というわけか。ふむ…たまにはあやつらを労ってやろうかのう」
帰宅。
「今帰ったぞ」
「おかえり師匠。もうすぐ晩ご飯だよ」
「うむ。何か手伝うことはあるか?」
「うぇっ?!師匠が?!」
「なにを驚く。妾だってそのくらいやるのじゃ。たまにはの」
「おお、そっか助かる。じゃあこのスープ盛り付けといてよ」
「任されよ!」
ガシャーン
「盛大にひっくり返してんじゃねーかのじゃロリ!!火傷してないよね?あーあー…もうここはいいからシャワー浴びておいで!」
「おかしい…こんなはずでは…。そうじゃ、掃除なら。フンフフーン♪」
「テルナ、食事前に掃除をすると埃が舞うので遠慮してください」
「む…そ、そうか…すまぬ…。では何か買い出しでも」
「もう行ったからいいわよ」
ポロッ
「ひっぐ、うえぇ…妾…妾ぁ…!うわぁぁぁん!」
「ちょ、ちょっとテルナ?!」
「なんで泣いたの?!」
「ううう、妾無能なのじゃあ〜!何も出来なくてゴメンなさいなのじゃあ〜!びやぁぁぁぁぁ!」
「約2000歳(アラウンドミレニアム)のガチ泣きってキツいな…。あーほらおいで師匠。誰も師匠のこと無能とか思ってないから」
「だって、だって妾…飲んだくれじゃし、家事とか何も出来ん穀潰しじゃし…」
「たしかにそれは。ですが、子どもたちの面倒をよく見てくれて助かっていますよ」
「そうね。博識だし、いろんなことを教えてくれるのも助かるわ」
「そういうことだから泣くなよ。な?」
「ひぐ、えぐ…」
妾がここまで何も出来ぬとは思わなんだ、とテルナは自分を卑下した。
頭を撫でられ宥められることのなんとも惨めなことか、と。
「決めた…」
「んぁ?」
「決めたぞ!妾は生まれ変わる!もう何も出来ぬ酒浸りの吸血鬼は卒業じゃ!見ておれ小娘ども!!妾は…妾はやるのじゃー!!」
皿パリーン!
洗濯物バッサァ!
掃除グッチャア!
「「「お酒飲んで寝てろ!!!」」」
「のじゃあ……」
この日を境にテルナの酒量がちょっとだけ減ったとか減らないとか。
小さな吸血鬼の苦難は、日々積もり重なるのであった。
――――――――
それはお風呂に入っているときのことだった。
「じー…」
「どうしたのマリア?」
「なんかジャンヌ…おっぱい大きくなった?」
前は私とおんなじくらいだったのに。
「そうかなぁ?」
「そうだよ!えーズルいズルい!ジャンヌだけおっぱい大きいのズルいー!なんでジャンヌだけおっぱい大きくなったのー?!」
「知らないよぉ」
毎日いっぱい食べて、牛乳だって飲んでるのに。
「むぅ…」
「マリアだってすぐに大きくなるよ」
「だといいなぁ。ねえ、ちょっと触っていい?」
「いいよー」
柔らかい。
フニフニしてる。
「んー」
「もうマリアったらー。なんでおっぱいに顔当てるのー?」
「リコリスお姉ちゃんのおっぱいも好きだけど、ジャンヌのおっぱいも好きかも」
「恥ずかしいよぉ」
「いいなぁ。どうやったらおっぱいって大きくなるのかな?ねえドロシーお姉ちゃん」
「あ゛?」
「どうしたらおっぱいって大きくなるの?」
「アタシが聞きたいわよ」
ドロシーお姉ちゃんはおっぱいの話をすると怖い顔をする。
なんでかな?
「よく聞きなさいマリア、ジャンヌ。おっぱいは大きくてもいいことがないの。肩はこるし老いれば垂れる。脂肪の塊。無駄なの」
「でもおっぱいって柔らかいよ?お姉ちゃんたちはみんなおっぱい大きくていいなぁ」
「ね、いいわよね。アタシだって…アタシだって姉さんみたいな爆乳の血が流れてるはずなのに。なんで…どうして…っ!!」
「風呂場で血涙流すのやめてくんね?」
「あ、リコリスお姉ちゃん!」
「マリア!ジャンヌ!」
「アリスも一緒です!」
「おいでおいで。頭洗ってあげる」
「うんっ!」
アリスは可愛いなぁ。
「ねえねえお姉ちゃん、アリスも大人になったらおっぱい大きくなるかな?」
「そりゃなるよ。私とアルティの娘だもん」
「チッ!!」
なんでドロシーお姉ちゃんは舌打ちしたんだろ?
「いいなぁ」
「マリアはおっぱい好きだねぇ」
「うん好き!私も大きくなりたい!」
「アリスもー!」
アリスは私のマネをした。
よくわかってないみたいだけど。
「好きな人に揉んでもらえば大きくなるっていうよね」
「ほんと?じゃあお姉ちゃん揉んで!」
「よしきた任せろい」
「法に裁かれればいいのに」
「残念でしたー私は法の神様から加護授かってまーすいぇいいぇーい」
「ふんっ!」
「痛えおっぱい叩くな!」
二人は今日も仲良し。
「そうだ!ジャンヌに揉んでもらえばいいんだ!そしたら私がジャンヌのおっぱいを揉めば二人とも大きくなるよ!」
「すごいマリア天才!」
「大きくなった二人のおっぱいは私のもの…か。悪くない」
「成敗!」
「痛ってぇなおっぱいに正拳突きすんな!こっち来いこら!」
「っあ゛ーーーー!おっぱいに吸い込まれるー!やめなさいよ
この巨乳!!」
「うるせえ黙ってろ虚乳!!」
二人はいっつも仲良し。
はぁ、やっぱりおっぱいっていいなぁ。
私もいつかリコリスお姉ちゃんを挟んであげるんだ。
だから大きくなってね、私のおっぱい。
――――――――
「絶空」
向かってきた魔物は、なんてことなく沈黙した。
「お見事です〜隊長」
「素材は剥ぎ取っておけ」
「はいはーい。ってことでよろしくお願いしますヘルガさん」
「なんでだよ自分でやれ」
「副隊長命令ってことで一つ」
「ったく」
ロストアイ皇国を出発してから二月ほど。
私たち森羅騎士団は、ドラグーン王国とサヴァーラニア獣帝国の国境沿いを行っていた。
各地へ散らばったエルフの同胞を探す旅はまだまだ半ば。
キャラバンを作って放浪している集団があれば、どこかの街でひっそりと生きている者もいる。
足で探すのにも限界はあるが、出来ることなら直接会って自分たちの口から事の顛末を語りたい。
元通り清く澄んだ我々の国を。
歴史を継承すると宣言した小さな女皇を。
私たちにはそれらの語り部たる義務がある。
「ドロシー様たちは今頃どの辺ですかねぇ」
「ディガーディアーから行けるところといったら、テレサクロームとかじゃないかしら」
「ああ。あの伴侶さんは好きそうだな、そういうところ」
「ふあぁ…。相当女好きな人でしたもんね」
「でもいい人なんですよね。それに強いし。安心してドロシー様を任せられるっていうか。ね、隊長」
「水を汲んでくる」
リコリスはいい人だ。
が、けして善人ではない。
個性の強い集団を束ねる王たる器。
しかし、だ。
「私のドロシー様が誰かのものになるのは度し難い…!!」
たとえドロシー様が選んだ方だとしても。
たとえどれだけ美しくどれだけつよかろうとも。
たとえどれだけ精霊に好かれていようとも。
「私の方が絶対にドロシー様を愛しているのに…!!」
あれから何度唇を噛み締めたことか。
何度歯を軋ませたことか。
ああドロシー様…叶うことなら私があなたの生涯の伴侶に…
「ん?」
河原で水を汲んでいた折、ふと何かが視界の端に映った。
「ぁぶぶぶぶぶぶ…ぁぶぶぶぶぶぶ…」
上流から…入水自殺者が…
「いやーアッハッハ!すみませんすみません!川を泳ぐ魚の優雅さにインスピレーションを感じてたら、つい夢中になっちゃって!」
「気を付けることだ。見たところ吟遊詩人のようだが」
「はい。ジークリットっていいます。いろんなところを回って歌を唄ってます」
「一人旅を?」
「いつもはそうなんですけど、今日はツレが…って、うわああ!河原で昼寝するって言ってそのまま置いてきた!ヤバいヤバい!助けてもらったのにバタバタしてゴメンなさい!それじゃまた!」
少女はまだ髪も乾いていないのに、そのまま走り去ってしまった。
なんとまあ慌ただしい。
しかし見目麗しい少女だった。
他人に興味を持たない私にさえそう思わせるくらい。
「誰かに似ていたような気もするが…気のせいか」
川の上流。
山の際の草の上で微睡む少女に、ジークリットは覆い被さるように声をかける。
「おーい起きろー」
「ん…」
白い肌の少女は、眠たい目を擦って少女を見上げた。
「なんでこんなとこまで来て昼寝するかな?連れて行けって言ったのそっちなのに」
「ん、く…はぁ。だってジークばかりズルいじゃない。いつも遊びに行っちゃって」
「遊んでまーせーんー。私はちゃんとネタ探しとかしてますー」
「私だってちゃんと勉強してるわよ。フィールドワークは薬師の基本だもの」
「あっそ。で、何か収穫は見つかった?」
「しっかり寝てただけなのに見つかるわけないでしょ?あんたバカ?」
「よーしそこになおれ今から私の歌で鼓膜ぶち破ってやる」
「鼓膜の一つや二つ、私の薬ですぐに治せるけど」
ジークリットは少女にため息を一つ、手を掴んで立ち上がらせた。
「そろそろ行くよ」
「次はどこに?」
「師匠に会いに」
「私あの人苦手なのよね」
「一番苦手なのはおばあちゃんでしょ。ほら、行こゼロ」
「はいはい」
柔らかい風が吹いた後にはすでに二人の姿は無く。
彼女たちもまた、次なる冒険へと。
自由に。気ままに。果てのない旅へ。
《プロフィール》
名前:リコリス=ラプラスハート
種族:半神半人
性別:女性
年齢:19歳
職業:魔狼級冒険者
所属:百合の楽園
称号:ドラグーン王国伯爵、アイナモアナ公国名誉子爵、ディガーディアー名誉子爵、竜殺し、夜会の主、神への叛逆者
加護:【自由神の加護】【遊戯神の加護】【法神の加護】【精霊王の加護】【竜王の加護】
アンリミテッドスキル
【百合の王姫】【創造竜の魔法】
名前:アルティ=クローバー
種族:人間
性別:女性
年齢:18歳
職業:魔狼級冒険者
所属:百合の楽園
称号:銀の大賢者
加護:【精霊王の加護】【竜王の加護】
ユニークスキル
【七竜魔法】
アンリミテッドスキル
【妃竜の剣】
名前:ドロシー(真名:ドゥ=ラ=メール=ロストアイ)
種族:ハーフエルフ
性別:女性
年齢:130歳
職業:精霊級冒険者、薬師
所属:百合の楽園
称号:亡国の皇女、森羅の継承者
加護:【精霊王の加護】【竜王の加護】
スキル
【調合】【採取】【交渉術】【商人】【金の恵み】【念話】
エクストラスキル
【精霊魔法】【月魔法】【眷属召喚】【状態異常無効】
名前:マリア
種族:獣人族
性別:女性
年齢:10歳
職業:妖精級冒険者
所属:百合の楽園
称号:竜殺し
加護:【精霊王の加護】【竜王の加護】
スキル
【剣術】【直感】【言語理解】【念話】
エクストラスキル
【爆炎魔法】【電光石火】【天駆】【神速】【状態異常無効】
名前:ジャンヌ
種族:獣人族
性別:女性
年齢:10歳
職業:妖精級冒険者
所属:百合の楽園
称号:竜殺し
加護:【精霊王の加護】【竜王の加護】
スキル
【執筆】【描写】【言語理解】【念話】
エクストラスキル
【大海魔法】【術理】【並列思考】【見えざる手】【状態異常無効】
名前:テルナ=ローグ=ブラッドメアリー
種族:吸血鬼
性別:女性
年齢:1999歳
職業:神竜級冒険者
所属:百合の楽園
称号:真紅の女王、血の福音、意思ある災厄
加護:【最高神の加護】【精霊王の加護】【竜王の加護】
スキル
【鑑定】【鑑定阻害】【隠蔽】他、現存する全てのスキル
エクストラスキル
【召喚魔法】
ユニークスキル
【全知全能】【無限】【紅蓮魔法】
名前:シャーリー(シャルロット=リープ)
種族:人間
性別:女性
年齢:25歳
職業:子鬼級冒険者、裁縫師
所属:百合の楽園
称号:虚ろの影
加護:【精霊王の加護】【竜王の加護】
スキル
【暗殺術】【短刀術】【調合】【器用】【蹴撃】【投擲】【針使い】【操糸】【暗視】【詐欺】【窃盗】【姦淫】【礼儀作法】【苦痛耐性】【鑑定阻害】【念話】
エクストラスキル
【影魔法】【状態異常無効】
名前:エヴァ=ベリーディース
種族:半魔人
性別:女性
年齢:18歳
職業:悪魔級冒険者
所属:百合の楽園
称号:奈落の大賢者
加護:【混沌神の加護】【精霊王の加護】【竜王の加護】
スキル
【念話】他、取り込んだ魔物のスキル
エクストラスキル
【状態異常無効】
ユニークスキル
【混沌】【重力魔法】【混沌付与魔術】
名前:ルウリ=クラウチ=ディガーディアー
種族:自動人形
性別:女性
年齢:18歳
職業:悪魔級冒険者
所属:百合の楽園
称号:錬金術師
加護:【機械神の加護】【精霊王の加護】【竜王の加護】
スキル
【射撃】【精密動作】【解析】【念話】
エクストラスキル
【錬金術】【人形師】【魔力装填】【魔力変質】【状態異常無効】
名前:アリス=ラプラスハート=クローバー
種族:精霊竜王
性別:女性
年齢:0歳
職業:無し
所属:百合の楽園
称号:精霊王、竜王
加護:【精霊王の庇護】【竜王の庇護】
アンリミテッドスキル
【精霊王の輝冠】【竜王の黒逆鱗】
《従魔》
名前:リルム
種族:幻獣種・粘魔竜姫ベルゼビュートスライムロード
契約者:リコリス=ラプラスハート
職業:粘体級冒険者
所属:百合の楽園
加護:【精霊王の加護】【竜王の加護】
スペリオルスキル
【魔竜の暴食】
名前:シロン
種族:幻獣種・眠兎竜姫ベルフェゴールラビットロード
契約者:リコリス=ラプラスハート
職業:粘体級冒険者
所属:百合の楽園
加護:【精霊王の加護】【竜王の加護】
スペリオルスキル
【兎竜の怠惰】
名前:ルドナ
種族:幻獣種・空鷹竜姫マモンホークロード
契約者:リコリス=ラプラスハート
職業:粘体級冒険者
所属:百合の楽園
加護:【精霊王の加護】【竜王の加護】
スペリオルスキル
【鷹竜の強欲】
名前:ウル
種族:幻獣種・黒狼竜姫ルシファーウルフロード
契約者:リコリス=ラプラスハート
職業:粘体級冒険者
所属:百合の楽園
加護:【精霊王の加護】【竜王の加護】
スペリオルスキル
【狼竜の傲慢】
名前:ゲイル
種族:幻獣種・翠甲竜姫アバドンビートルロード
契約者:リコリス=ラプラスハート
職業:粘体級冒険者
所属:百合の楽園
加護:【精霊王の加護】【竜王の加護】
スペリオルスキル
【甲竜の破滅】
名前:トト
種族:幻獣種・月霊竜姫レヴィアムーンエレメンタルロード
契約者:リコリス=ラプラスハート
職業:粘体級冒険者
所属:百合の楽園
加護:【精霊王の加護】【竜王の加護】
スペリオルスキル
【霊竜の嫉妬】
名前:プラン
種族:幻獣種・冀聖竜姫サタナエルドラゴンロード
契約者:リコリス=ラプラスハート
職業:粘体級冒険者
所属:百合の楽園
加護:【精霊王の加護】【竜王の加護】
スペリオルスキル
【聖竜の憤怒】




