表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
百合チート持ちで異世界に転生したとか百合ハーの姫になるしかない!!  作者: 無色
不夜燦然編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

81/311

幕間:百合は世界を制するもの

 小腹がすいた。

 深夜、そんな理由でベッドから降りた。

 何かあったかと厨房を覗くと、


「ジャンヌさん?」

「ひゃう?!シャ、シャーリーお姉ちゃん…」


 手にはトマト。

 黒いネコ耳をピンと立てたジャンヌさんが冷蔵庫を物色していた。


「夜更かしはいけませんよ」

「エヘヘ…本を書くのに夢中になってたらこんな時間になっちゃって。寝ようとしたらお腹すいて…」

「夜中にものを食べるのはよくありませんよ。フフ、なんて。私も人のことは言えませんけどね」


 ルウリさんが作ったというこの冷蔵庫は、食材を新鮮なまま保管出来る素晴らしい魔導具だ。

 中のものは肉や野菜、飲料に調味料と、特別所有者が決まっているものを除き、メンバーで自由に使える共有品となっている。


「パスタでも作ろうかと思いますが、ジャンヌさんもご一緒にいかがですか?」

「シャーリーお姉ちゃんのパスタ?食べたい!」

「しーっ。皆さんには内緒ですよ」


 まずは湯を沸かしトマトを茹でる。

 皮を剝いてよく潰したそれに、水、塩、砂糖を加え火にかける。

 ひと煮立ちさせたらトマトスープが出来上がり。

 次にフライパンにオリーブオイルを入れ、半分に切ったにんにくを入れて弱火であたためる。

 本当ならここに唐辛子もいれるのだけど、ジャンヌさんは辛いものが得意ではないので割愛します。


「いい匂いです〜」

「にんにくの香りは食欲を唆られますよね」


 オイルに香りが移ったらにんにくを取り出し、そこへ先ほどのトマトスープを少し加える。

 乾麺を広げるようにフライパンに投入し火を強める。

 このとき麺に軽く焦げ目が付くまで麺には触らないのがポイントだ。

 スープが染み込み焦げ目が付いたら裏返し、またトマトスープを加える。

 火加減を落としつつ、麺がスープを吸ったら加え、吸ったら加えを繰り返す。

 味の調整に塩を少々。

 麺に火が通ったら完成です。


「お皿に盛り付けてパセリと…夜中なのでチーズを振るのはやめておきましょうね。はい、出来ましたよ」

「わー!いただきまーす!はむはむ、ちゅるちゅる…おいしーい!シャーリーお姉ちゃんお料理上手です!」

「リコリスさんほどとはいきませんけど。あむ…うん、上出来ですね」


 ()()の関係上覚えた料理、ではない。

 これだけは私の思い出だ。


「昔、恩人に教わったものです」

「恩人?」


 リコリスさんが人間らしい生き方を教えてくれたように。

 その人は暗殺者として生きる道を示してくれた。

 紛れもない大恩人だ。

 たとえ正道でなくとも、何百という命を屠った極悪人でも。


「その人はシャーリーお姉ちゃんの大切な人なんだね」

「大切な…人?」

「だって今、シャーリーお姉ちゃんから優しい匂いがしたもん」

「…フフ、にんにくの匂いで鼻が利いていないのではありませんか?」

「えーそうかなぁ?」

「そうですよ」


 もしもそうなら、私は酷い女だ。

 そんな大切な恩人を捨てて、それよりも魅力的な人に付き従っているのだから。


「ジャンヌさん、口元にソースが」

「んむ…」

「はい、キレイになりましたよ」

「ありがとうっ。エヘヘ、おいしいねシャーリーお姉ちゃん」

「ええ」


 空腹…というものを、今まで感じたことはなかった。

 胃に入ればみな同じ。

 味は二の次、三の次。

 それだけ生きることに無関心だったとも言えるし、こんなことで目を覚ますほど、平穏に慣れてしまったとも言える。

 私はすっかり浸かっている。

 蕩けるほどに心地良いぬるま湯の中に。

 

「おいしいですね」


 甘い甘い夢の中に。

 願うことならこのまま覚めないでと、私は今日も一夜を明かす。

 全てが幻だったら…そんな風に怯えながら。




「ジャンヌだけズルいーーーー!」


 翌朝。

 厨房に残った香ばしい匂いに、昨夜の内緒事がバレた。


「二人でおいしそうなの食べたー!」

「エヘヘ、いいでしょー」

「むー!私もシャーリーお姉ちゃんのパスタ食ーべーたーいー!」

「私も食べたいぞー!ねーシャーリー!」


 上目遣いでねだる少女たちの可愛いこと。

 私はジャンヌさんと視線を交わして笑い合った。

 どうやら私はまだ、この夢の中に居てもいいらしい。


「ねーお姉ちゃーん!」

「シャーリー!」


 叶うならばどうかこのまま。このまま。




 ――――――――




 ルウリ=クラウチ=ディガーディアーは、恐ろしいまでの天才だ。

 記憶力がいいのが第一に、興味を持てばあらゆる分野の知識を掘り下げ、それぞれの方面で金字塔を打ち立てる本物の才媛。

 本人曰く、令和のレオナルド・ダ・ヴィンチ。

 容量、使い方というか、脳のスペックが常人のそれじゃない。

 チェス、将棋、囲碁、麻雀、遊○王を同時に早指しして勝てるくらいには。

 そんな天才は、手元で細かい部品を遊ばせながらこんなことを呟いた。


「ガラ○ワニ食べたい」

「ファンタジーの中で別次元のファンタジー求めんな」

「姫は何が一番おいしそかった?」

宝石○肉(ジュエル○ート)

「わかる〜」

「てかさっきから何してんの?」

「時計作ってる」


 腕時計って、そんな気軽に作れるもんなの?


「前の世界のことなんだけど、研究室に籠もりっきりって暇でさー。適当に部品組んで遊んでたら偶然時計メーカーの社長の目に留まって、頼むから店に置かせてくれーとか言われたの。そしたら100万ユーロとか値段ついたのヤバいウケるくない?w素人が作った時計なのにw」

「日本円でどんくらい?」

「ざっくり1億」

「物の価値ってわからんね」

「それな。で、久しぶりに作ってみるかーって」

「感覚積み木か」


 トゥールビヨンがパワーリザーブでクォーツして……見てても何一つわからん。


「時計ってさ、中透けて歯車ゴチャゴチャしてるの見えるのかっこよきじゃない?」

「あーわからんでもない。腕時計とかしたことないけど」


 時間はスマホでチェックしてたもんでね。

 

「〜♪」

「楽しい?」

「そこそこ」

「天才錬金術師ルウリが造った時計か…みんながこぞって欲しがりそうだな」

完全手作業(フルハンドメイド)一点もの(ワンオフ)?魔導具と一緒にブランドでも立ち上げよっかな」

「超いいじゃん」

「名前はアナザーワールドで」

「アナザーワールド…異世界か。シシシ、なんだそれおもしろ」

「あたしらにはピッタリっしょ。ほい、アナザーワールド第一号完成。愛する姫にプレゼント〜」

「おっとと。ほーよくわからんけどかっけー。機械チックなの好みだわ。サンキュールウリ」


 こいつは本当、何でも作れてすごい奴だ。

 だからこそ天才(ルウリ)にしか頼めないことがある。


「さすが文明の先駆者だよなぁ。ところで、そんなパイオツマニアに頼みがある」

「乳か尻かなら乳の方が好きだけどな」

「君…()()()()()って作れるかね?」

「こんなにも相手をしてくれる女がいて尚も飽き足らず一人でも済まそうとする…フーコーも顔真っ青な性欲してんなこの女…」

「違う違う違う違う!やめろその目!マジメな話だぞ!」

「マジメの概念違ったりすんのかな。じゃあなんで?」

「いやぁ、なんていうかね…今よりもっとみんなを満足させるにはどうしたらいいかって。私が如何にそういう方面でも天才を発揮しようとも、個人技ってのは限界があるわけですよ。ならどうやって限界を越えるか。道具に頼ればいいじゃないって思い至ったわけだ。それに絶対一定数需要はあるしこの世界ってそういうの無いから爆売れすること間違いないし金銭的な余裕もあれしたいしってことで」

「早口すっげ。けど大人の商品か…おもろい!作ろ!」


 やったぜ☆


「出来たぜ☆」

「天才かよ」

「天才だが?」

「おーおー通販サイトで見たことあるやつだ」

「所持してなかったんだ?」

「己が力を誇ってた」

「言い方よ。で?完成したわけだけどどうする?」

「そりゃ試すだろ」

「試すのかぁ」

「まあな」

「……しゃーなし相手付き合ってあげてもいーけど?」

「お前はなんていうか、雰囲気がスケベだな」

「姫が言うな。どーすんの?ヤるの?ヤんねーの?」

「ヤるに決まってんだろメス顔しやがってよぉ!!」


 ヴィィィィィィィン


「あ、これ、ちょ、すご」

「ダメだこれあ、あ、あーーーー」


 その後、天才錬金術師ルウリ=クラウチ=ディガーディアー謹製の大人の商品は、パステリッツ商会を通して王国、そして世界中に羽ばたき、大人たちの欲求を晴らす手助けをし、絶賛と称賛に一財産を築くことになるのだけど。

 それはまた別のお話だ。

 語る機会があればそのときにでも。




「見てー!お姉ちゃんの部屋に変な武器あったー!」


 ウィンウィンウィンウィン


「先っぽが動いて震えてるね」

「色がピンクで可愛いです」

「なんていう武器なのかな?」

「お姉ちゃん、これどうやって使うんですか?」

「これからみんなの匂いがするんだよね。みんなこの武器使ってるの?私たちも使っていい?」


 ウィンウィンウィンウィン


「リコ、ルウリ」

「「うぃっす!!」」


 ちょっとした事件もあったんだけど…

 こっちはいいだろ、語らなくても。

 私たちが死ぬほど怒られたってだけだから。




 ――――――――




 私の名前はサリーナ=レストレイズ。

 黄昏の魔法使い。

 大賢者エヴァ=ベリーディースを師に持つ、しがない宮廷魔法使いだ。

 今日は休み。

 ご飯を食べに街へ繰り出した。


「今日は…ラーメンにしようっと」


 ラーメンというのは、たっぷりのスープにパスタとは違うコシを持った麺を浮かべ、その上に様々な具材をトッピングした麺料理だ。

 先月辺りから王都とその近郊で流行りだし、女王陛下に王女殿下も愛してやまない料理なのだけれど、どうやら発端はパステリッツ商会…もといリコリスカフェ…延いてはリコリスさんのようだった。

 今ではその人気に街の一角がリコリスカフェ及びラーメン屋の分店ないし姉妹店となっており、通り一つが彼岸花のマークで埋め尽くされている。

 じつのところ私も、"今日は"ではなくて"今日も"だったりするくらい、頻繁に店に通っているくらい。

 当人が居ないのにこの発展は、アンドレアさんやワーグナーさんの尽力によるものだ。

 アンドレアさんは経済の動きに敏感だけど、ワーグナーさんはリコリスさんを神格化している節があり、彼女の料理に深く心酔している。

 それ故に他の料理人にも熱を伝播しする。

 彼自身有名かつ優秀な料理人であるため、教えを請うてリコリスさんの料理を勉強する料理人が後を絶たない。

 噂では料理専門の学校が設立されるとかなんとか。

 他人事だけれど、王国の文化に一時代を築いたリコリスさんの影響力はさすがと言わざるを得ない。


「しゃーっせーい!彼岸花家(ひがんばなや)へようこそー!」


 活気のある店内に漂う香ばしい匂い。

 かくいう私もラーメンにハマってしまった口である。

 麺の形状、スープの味、具材、どれを取っても千差万別で、料理人も客も、自分が求める味の追求に余念がない。

 そんな中、私が好んで食べるのは。


「お待たせしましたー!こちらベジポタでーす!」


 獣の骨から抽出した出汁に、たっぷりの野菜のポタージュを合わせた濃厚なスープのラーメン。

 濃厚な味なのにくどくなくて、麺に絡むと口の中で鮮烈な野菜の甘みがパッと華やぐ。

 このラーメンをラーメン足らしめる主役がスープなら、上に乗る具材はさながら名脇役。

 とろけるチャーシュー、ジュワッと黄身が溢れる煮玉子、そして…


「このれんこんがまた…ジャクッ、ザクッ…んー格別なんですよね」


 歯を押し返す軽妙な歯応え。

 薄切りにして油で揚げたものも、ゴロッと大ぶりにカットされているのもいいけれど、薄く斜めに切られたものの方が個人的には好み。

 これがあるからヘルシーなのに満足感のある一杯へと昇華する。

 まあ…


「替え玉お願いします」

「あいよー替え玉一丁!」


 まだまだ成長期なので替え玉しちゃいますけど。

 …お腹がぽっこりしてきたような気がしないでもないけど、これも成長しているということで。

 水で口の中の油分を洗い流していた折、ふと隣の方が目に留まった。


「ズルズル…ズルズル…くっはー!たまらーん!はぁはぁ、このスープを飲みきった先に止め処無い快感(インスピレーション)が…ごっごっごっごっ!ぷはー!やっぱりラーメンさいこー!すみませーんこの特製緋色麺っていうの追加でー!」


 おお…なんて見事な食べっぷり。

 見た目は細いのに大盛りのラーメンをスープまで。

 人は見かけによらないです。


「ん?」

「あっ、ゴメンなさい!つい…」


 じっくり見るなんて不躾なことをしてしまった。


「いいよいいよ~。見られてなんぼの仕事してるしね」

「お仕事…」


 外套に楽器のケース…


「吟遊詩人さんですか?」

「ピンポンピンポーン、正解。さーすが宮廷魔法使いさん。いい読み(インスピレーション)してる」

「なんで私が宮廷魔法使いだって…」

「有名だからね、黄昏の大賢者さんは」

「だ、大賢者って…。私はただの魔法使いですよ」

「おっとっと、失敬失敬。でも有名なのは本当だよ。あのエヴァ=ベリーディースの唯一の弟子だもん」


 師匠を認知してるなんて珍しい人がいるものだと思っていると、さっきの注文がやって来た。

 

「はい!こちら替え玉お待たせです!」

「あ、どうも」

「こちら特製緋色麺お待たせしました!」

「おほぉ〜こーれは…一目でわかるエグい辛そうな…」


 石の器でラーメンがグツグツいってる…

 真っ赤なスープに山盛りの唐辛子の粉が…


「見てるだけで(インスピレーション)が…」

「こちら火失礼します!」

「火?」


 何かと見てると、店員さんが魔法でラーメンに火を付けた。 

 

「魔法の炎によってスープの辛味が増します!火が消えたらお召し上がりください!ごゆっくりどうぞ!」


 一分足らずで火は消えて、隣に居て尚、香りが鼻腔を焼いた。


「…………」


 唐辛子の山を崩し持ち上げた麺もまた、名前に違わない緋色。

 ラムール産の世界一辛い唐辛子、ドラゴニックペッパーをこれでもかと練り込んだ特製麺らしい。

 スープは魚介類を三日三晩煮込み芳醇な旨味を溶け出させたものに、ヒノカミノ国の味噌と同じくドラゴニックペッパー、それに脳まで痺れると名高いスパイス、ヘルハバネロのオイルを混ぜた特製調味料を合わせてあると、カウンターの説明にある。

 トッピングにはドラゴニックペッパーを丸のまま。ドラゴニックペッパーの粉末と、それに漬け込んだ玉子、チャーシュー。

 注意書きの、食べたら死にます、の文面が注意書きの体を成していなくて、吟遊詩人さんも絶句していた。


「ふぅ…逸ったなぁ…」

「あの、それ食べられ…」

「ここまでとは思ってなかった…挑戦魂(インスピレーション)が仇になった…」


 もう絶望してる。


「けどこれも経験…食べ物で遊ぶなご飯は残すながおばあちゃんの教え!いただきまーす!」


 チュル…


「ゲッホゲホゲホ!!えーっほ!!水水水ゴクゴクっあーーーー痛い痛いいたたたたた!!かっら痛い無理無理無理ー!!人間が食べるやつじゃない無理ぃ!!」


 一口でギブアップした。

 麺も辛ければスープはもっと辛い。

 麺にスープがよく絡むこと。

 その上トッピングまで辛いから逃げ場が無い。

 

「おばあちゃんゴメーン!!私は悪い子だぁ!!グスッ」


 スッ


「へ?」

「あげる」

「うえぇ?!!いやいやいりませんけど?!なんでサラッとこっちにやるんですか?!」

「だって私もう食べられないんだもん」

「だからって見ず知らずの人が口を付けたものとか受け取ると思います?!」

「お願い!私のおばあちゃんの名誉のためにも!」

「おばあ様知りませんし絶賛貶めてるのはそちらですけど?!初対面ですけど張っ倒しますよいいんですか?!」 

「お願いだって黄昏の大賢者様〜」

「だから大賢者じゃないって言って…」


 これ以上店の中で騒がしくするのも憚れる。

 けれど何故だろう。

 どうにもこの人を見捨てて店を出るのもバツが悪い気がした。


「じゃあ…半分こなら」

「…!ありがとう!」

「ってちょっと!これ半分じゃないです!絶対そっちのが少ない!」

「これでちょうどだってー!」

「チャーシューと玉子はせめて別々にしましょうよ!」

「はいもうこれで半分!あーむっ!ふえええええええええ!!」

「もうっなんでこんなことに…えいっ!あああああああああ!!」


 痛い痛い痛い辛い痛い!!

 これ人間が食べていいやつなんですか?!

 何考えてこんなの作ったんですかほんと!!


「ひいひい…っうぇあああえぇ!!」

「はちひち…ばぁぁぁぁだぁぁ!!」 


 泣きながらご飯を食べる日が来るなんて思ってもみませんでした…

 口痛い…




「ありゃりゃしたー!」


 それでもなんとか食べ切って、店を出たときにはお互い汗だくになっていた。

 口はヒリヒリ、心なしかお腹も痛い。


「せっかくの休みになにを…」

「いやー地獄(インスピレーション)だったねー」

「誰のせいで…」

「ゴメンゴメン。どうしても食べてみたくて。お詫びに一曲弾こうか」

「いえ…今はまともに歌を楽しめそうにないので…また次の機会に」

「アハハ、うんわかった。それじゃあね黄昏の大賢者さん。また」


 だから大賢者じゃ…

 なんて不思議な人なんでしょう。

 けど、誰かに似てたような…

 

「名前聞きそびれた…。うっ…お腹が…」


 今日は帰って寝よう。

 きっとそういう日だったのだと、私はお腹をさすりながら帰路についた。






「いやぁ、会うときは会うもんだ。あんなところで大賢者になんて。やっぱり王都は関係者が多いなぁ」


 少女は人が行き交う街並みを眺めながら、風に髪を靡かせた。


「交友関係が広すぎるんだよね。あの人の魅力がそうさせるから仕方ないんだけど。テレサクロームでの歌はとびきり人気だったなぁ。次はたしか…オースグラードか。ネタに困らなくて助かるね。百合の楽園(リリーレガリア)の未来に幸あらんことを〜なーんてね。シシシ」


 ポロン


「逆巻く波濤は花吹雪。百合を導く魔の福音。結ぶ絆は塑性(そせい)調(しらべ)。麗しき緋色の姫君よ、君を天上の歌で賛美しよう。君は太陽、君は星。世に燦然と咲き誇る永遠の万華(ばんか)。後の世まで照らす偶像に、似合う言葉があるのなら」

 キャラクターの誕生日を設定しました。

 これといってストーリーに影響はありませんが、時系列に伴い数名の年齢が変更になっております。



 簡易プロフィール


 名前:リコリス=ラプラスハート

 種族:人間

 性別:女性

 誕生日:9月23日

 年齢:19歳

 出身:ドラグーン王国

 趣味:女の子とイチャイチャすること

 好きなもの:女の子、グラタン、楽しいことなんでも

 嫌いなもの:キノコ、人殺し

 座右の銘:全ての女の子を愛したいし全ての女の子に愛されたい



 名前:アルティ=クローバー

 種族:人間

 性別:女性

 誕生日:2月25日

 年齢:18歳

 出身:ドラグーン王国

 趣味:魔法、チェス

 好きなもの:リコリス、シチュー、氷菓

 嫌いなもの:軽薄な人、夏の熱気

 座右の銘:氷姿雪魄(ひょうしせっぱく)



 名前:ドロシー(真名:ドゥ=ラ=メール=ロストアイ)

 種族:ハーフエルフ

 性別:女性

 誕生日:5月7日

 年齢:130歳

 出身:ロストアイ皇国

 趣味:新薬開発、薬物調合

 好きなもの:リコリス、メロシー、森の匂い

 嫌いなもの:巨乳、貧乳いじり、自然に敬意を払わない人

 座右の銘:自分を好きになれない人は相手も好きになれない



 名前:マリア

 種族:獣人族

 性別:女性

 誕生日:6月8日

 年齢:10歳

 出身:サヴァーラニア獣帝国

 趣味:追いかけっこ、日向ぼっこ

 好きなもの:リコリス、ジャンヌ、優しい人、お肉

 嫌いなもの:怖い人、生野菜

 座右の銘:座右の銘?よくわからないけど、お姉ちゃんたちのことは大好き!



 名前:ジャンヌ

 種族:獣人族

 性別:女性

 誕生日:5月26日

 年齢:10歳

 出身:サヴァーラニア獣帝国

 趣味:執筆、絵画

 好きなもの:リコリス、マリア、優しい人、果物

 嫌いなもの:怖い人、辛いもの

 座右の銘:いつも心にありがとうを



 名前:テルナ=ローグ=ブラッドメアリー

 種族:吸血鬼(ヴァンパイア)

 性別:女性

 誕生日:12月15日

 年齢:1999歳

 出身:ヴェルザースター連邦国

 趣味:酒

 好きなもの:リコリス、美味な血、甘味

 嫌いなもの:不味い血、太陽、船、虫

 座右の銘:(わらわ)こそが唯一にして無二たる最強である



 名前:シャーリー(シャルロット=リープ)

 種族:人間

 性別:女性

 誕生日:7月7日

 年齢:25歳

 出身:トリスティナ王国

 趣味:針仕事

 好きなもの:リコリス、夜

 嫌いなもの:リコリスに仇なす者

 座右の銘:闇の中にこそ光在り



 名前:エヴァ=ベリーディース

 種族:半魔人

 性別:女性

 誕生日:3月7日

 年齢:18歳

 出身:オースグラード共和国

 趣味:彫刻

 好きなもの:リコリス、焼き立てのパン、静かな空間

 嫌いなもの:大きな音、視線、他苦手なものが多すぎて記載不可

 座右の銘:人生の主役は自分



 名前:ルウリ=クラウチ=ディガーディアー

 種族:自動人形(オートマタ)

 性別:女性

 誕生日:12月21日

 年齢:18歳

 出身:技術国家ディガーディアー

 趣味:発明、機械いじり

 好きなもの:リコリス、ジャンクフード、目新しいもの

 嫌いなもの:バナナ、こんにゃく、おばけ

 座右の銘:アガってるときは楽しんで、サガってるときはもっと楽しもう。そしたら毎日ハッピーでしょ♪



 従魔

 名前:リルム

 種族:グラトニースライム

 契約者:リコリス=ラプラスハート

 趣味:食事

 好きなもの:リコリス、食事、おやつ、ひんやりした場所

 嫌いなもの:いじめる人

 座右の銘:おいしいものいっぱいは幸せ



 名前:シロン

 種族:スロウスラビット

 契約者:リコリス=ラプラスハート

 趣味:睡眠

 好きなもの:リコリス、睡眠、春の陽気

 嫌いなもの:睡眠妨害、夏、冬

 座右の銘:一日36時間睡眠くらいがちょうどいい



 名前:ルドナ

 種族:グリードホーク

 契約者:リコリス=ラプラスハート

 趣味:空中遊泳

 好きなもの:リコリス、虫、麦

 嫌いなもの:雨の日

 座右の銘:空在るが故に果ては無く



 名前:ウル

 種族:プライドウルフ

 契約者:リコリス=ラプラスハート

 趣味:狩り

 好きなもの:リコリス、肉

 嫌いなもの:力量差がわからない愚か者

 座右の銘:肉を喰らわば骨まで



 名前:ゲイル

 種族:パンツァービートル

 契約者:ドロシー

 趣味:森林浴

 好きなもの:ドロシー、自然、蜂蜜、樹液

 嫌いなもの:自然が無い場所

 座右の銘:マモルタメニタタカウ



 名前:トト

 種族:上位月霊

 契約者:ドロシー

 趣味:人の頭の上でゴロゴロ

 好きなもの:ドロシー、花婿さん(リコリス)、シチュー、クリームいっぱいのケーキ

 嫌いなもの:悪い人

 座右の銘:ドロシーの幸せが私の幸せ!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ