96.酣を知らず
ある日突然やってきたその人たちは、五百年の退屈を簡単に吹き飛ばした。
――――――――
チュ♡
「う、うう…」
「お目覚めかい?プリンセス」
眠り姫起こすのってやっぱキスだよね。
王子様にもなれてしまう私〜。
「姫はそっち…って、あたし何して…」
「大丈夫?紅茶飲む?」
「おば――――むーむー!」
「うるせえ口は塞いじゃうぞ♡ユウカちゃんは幽霊だけど怖くないだろ?」
「ぷはっ!そ、そういえば…」
「怖がらせてゴメンなさい…」
「あ、ううん、こっちこそ」
「▲◇□○◆▲△△◇▲△」
「ひえっ――――――――」
ゴーストに驚いて失神した。
これじゃキリ無い。
「ユウカちゃん、ちょっと手貸して」
「こう?」
「うりゃっ」
「ぁばばばばばばー!!待って何したの?!」
「リコリスパワー、注〜入」
「注〜入?」
「まあまあいいから。そのままスキル使ってごらん」
「う、うん。死霊術」
するとどうだろう。
さっきまでそこら中にいたゴーストがみんなメイド服のキレイどころに。
低級霊から一気に上級霊に進化を果たしていた。
師匠が言うところのエルダークラス。
さしずめエルダーメイドゴーストってとこかな?
「ご主人様、何なりとご命令を」
「嘘?!ゴーストが言葉を?!」
「私の魔力でユウカちゃんの容量を無理やり拡げたんだ」
「そんなことが可能なの?私の魔力に干渉してゴーストを存在進化させるなんて…」
「わりかし何でも出来るの。なんせ私半分は神だから♡エヘッ♡」
「…?すごいのね…?」
「フフンどーよルウリ。これなら怖くないだろ」
「ま、あ…急に脅かされない限りは…」
「よしっ!じゃーこれでルウリもユウカちゃんと仲良しだー!今日はパーティーだ盛り上がってくよー!イェー!」
「騒がしっ」
「不思議な人ね、リコリスさんって」
「なんだなんだそんな他人行儀なー。みんなみたく呼び捨てにしていーよ」
「じゃあ…私のこともユウカって呼んで」
「呼ぶ呼ぶー♡ユーウカ♡」
「リ、リコリス…」
「エヘヘ〜♡」
名前を呼ばれてニヤニヤしてる横でルウリが、
「またかこいつ」
って眉を八の字にした。
「ユウユ気を付けた方がいいよ。姫めっちゃタラシだから」
「そんな感じするわ…」
魅力的と言ってみろ魅力的と。
「モルちゃんこっちだよー!」
「追いかけっこですー!」
「待て待てッスー!」
「まてまてー!」
子どもたちはすっかり仲良くなった。
女の子の戯れすこ♡
「いつまでウジウジしてんの?ねえシンちゃん」
「誰がシンちゃんだ」
「いいじゃん可愛くて」
「女になっても歳上なのは変わんねえってんだよ」
「偉ぶんなちゃんと着飾ってる分際で」
しかも可愛いし。
「着替えさせられたんだよ」
「何が不満だってんだ。うちの自慢のデザイナーの作った衣装だぞ」
「そういう問題じゃねえってんだよ。ったく」
「そう憤らない方がグッドだよシンドバッド君」
「てめぇはなんで順応してんだルパン」
「おールーちゃんの服も可愛いねぇ」
「ありがとう。人間、初老も過ぎると大抵のことは受け入れられるように出来ているのさ。残りの人生女性として過ごすのも悪くはなさそうだ。この歳になって真実の愛に目覚めるとは思いもしなかったけれどね」
「お嬢様」
「ホームズ」
うんうん。
女の子はいいぞ女の子は。
「ただ、自分が魅力的すぎて興奮に慣れるのはだいぶ後になりそうだけどねぶしゅ!!」
鼻血鼻血。
「にしても本当に二人ともクソ可愛いな。今からでも一回事故死とかしない?具体的には魂だけ乖離してほしい」
「何をどうしたらそんな神経で生きられんだ」
「何にも囚われないいい女なんでね」
とまあ、みんな女の子になったわけだけど、それで生き方が大きく変わるわけでもないらしい。
泥棒は泥棒。
これからもおもしろ楽しくやるんだってさ。
「とんだ宝だったな」
「ユウカ嬢に感謝しないとね。骨折り損にならないようにと、両腕に余る財宝を持たせてくれたんだから」
「そうそう。人間分を弁えるのが正しい生き方だよ」
「てめぇがそれを説くな腹が立つ」
「シシシ。もう行くの?」
「いっそのことこの城でも奪ってやろうかと思ったがな。どこかの鬱陶しいクソガキがいちゃそれも出来ねえ」
どこ?クソガキどこ?
「城の一部屋を漁るだけでも歴史的価値は計り知れないが、今日のところは断念しよう。君とはやり合いたくないからね。またいずれお邪魔させてもらうことにするよ」
「パーティーするからこのまま残りなよ。人は多い方が楽しいし」
「これ以上恥を晒してたまるか」
ツレねぇなぁ。
けど見た目が美人だからよしっ。
「オラァ行くぞてめぇらぁ!!」
「おー!ッス!」
「我々も帰ろうか」
「かしこまりました」
「ではね、リコリス嬢」
「うん、また」
ルパンは柔く微笑むと、私の耳に口を近付けた。
「シャーリー嬢のこと、気にかけてやるといい。君が思っている以上に、暗殺者の闇は深いよ」
「……うん。ありがとう」
ルパンは深々と一礼し気球に乗り込んだ。
言われなくてもそうするよ。
シャーリーは私の女なんだから。
「姫ー!姫ってばー!」
「んぁ?ルウリ?」
千夜一夜盗賊団の飛行艇の甲板から手を振ってる。
「なにしてんのそんなとこで?」
「この飛行艇すっごいの!動力まさかの化石燃料!」
「マジでか!」
「あたしらの感覚だとめっちゃアンティークだけど!いいなーこれいじり倒したい!解体していいかな?いいよね?てか欲しい!ちょうだい!」
「やるかクソガキ!降りろ!」
化石燃料か…ラムールの資源ってとこ?
砂漠とスパイスの国とか侮ってたけど、一回行ってみるのは全然アリだな。
日焼け美少女とかいっぱいいそうだし♡
踊り子さんとか〜えっちでいいですねぇ♡
「姫〜飛行艇買って〜!」
「自分で作れるだろ」
「チッ」
「またな、くらい言ってけってシンちゃん」
「てめぇは厄病神だってのがわかったからな。二度と会わねぇことを祈ってる」
「ならその祈りは届かないよ。世界は私を中心に回ってるもん。私の興味を惹くお宝の噂が聞こえたら、きっとまたそのとき会うことになる」
「縁起でもねえ」
「そう?私は結構楽しみだけど」
「あ?」
「だーって見た目だけは五千万点なんだもん〜ウヘヘ〜。中身が男だから興味の度合いはフンコロガシと同じレベルだけど〜」
「砂に帰りやがれ!!」
なにをプリプリしてんのか、シンドバッドは部下たちを連れて飛行艇に戻っていった。
泥棒たちは空へ。
別れは惜しくはないけど、まっ、手くらい振ってやろう。
次会うときは心も女になっとけよーってね。
こうして数時間に及ぶ激動は、ようやく落ち着きを取り戻した。
千夜一夜盗賊団に幻想怪盗。
またどこかで巡り合うこともあるだろう。
私の運命に組み込まれてるのなら。
さあさあ、ここからは楽しい時間だ。
パーティーの準備を始めましょうかね。
城の最上部。
庭園を含んだ一部のエリア――――と言っても屋敷一棟分はある――――が、ユウカが基本的に利用している部分らしい。
部屋数が数千、図書館やら美術館やら畑やら牧場やら、およそ人が数百人単位で生涯生活出来そうなこの城。
一人でいるのはさぞ退屈だろうな。
「ユウカ、好き嫌いとかある?食べたいもの何でも言ってね」
「大丈夫、何でも食べられるわ」
「お、好き嫌い無いの偉いね」
「なんで頭撫でるのよ…。私これでも500歳なんだけど…」
「あ、つい」
「いつものことですから気にするだけ無駄ですよ」
なんだよーアルティだって撫でられるの好きなくせにー。
「ユウカお姉ちゃん、こっちでトランプしよっ」
「一緒に遊びましょうっ」
「え?あ、うん」
「わあっ!」
「え?なに?どうしたの?」
「ユウカお姉ちゃんの手、ひんやりしてて気持ちいい!」
「本当です!」
「幽霊だから…」
「幽霊…」
「あ、怖かったらゴメンなさい…」
「幽霊ってすごい!」
「カッコいいです!」
「あ、ありがとう…?」
甘いなユウカ。
うちの子たちの距離感の詰め方は私譲りだぞ。
「私はご飯の準備〜♪っとその前に。シャーリーおいで。手伝ってくれる?」
「はい。もちろんです」
「何作ろうかなぁ。シャーリーは何食べたい?」
「私は何でも。リコリスさんが作るものならば間違いはありませんから」
「えーアイデアくれないの困るけどめっちゃ嬉しい〜♡よっしゃ気合い入れて作るか〜♡」
アラカルトを何品か作って、新鮮なドラゴンのお肉がいっぱいだし、メインはローストビーフならぬローストドラゴンでいこう。
「でっかい肉の塊にフォークを刺して均一に穴を。塩、胡椒、オリーブオイル、にんにくをまぶしてよく揉み込む」
「これだけ大きい肉だとマッサージをしているようですね」
「マッサージされたいなぁ♡」
「私で良ければ喜んで」
ひゅー♡
「んで本当はこれを袋に入れて適切な温度で茹でて…って時間を置かなきゃいけないんだけど、そこは私の魔法が炸裂するぜ。頼むよ【創造竜の魔法】」
【創造竜の魔法】の発動には魔力を異常に喰われちゃうけど、私の意思をそのまま反映出来る。
局所的な空間の時間加速、温度管理、真空状態、それら全てを同時にこなすなんてことは朝飯前なのだ。
「見事な腕前です」
「あとは表面をこんがり焼いて、焼肉のタレをベースにソースを作ったら……ほいっ完成。んーいい匂い♡ちょっと味見しよ♡」
ナイフを入れれば…おー抵抗なく入る。
しっとりとルビーみたいな赤身。
滴る肉汁も透明で濁りが無い。
一目で最上の肉を予感させられる。
「はい、シャーリーあーん♡」
「リ、リコリスさん…あーはむ。むぐむぐ…」
「どう?おいしい?♡」
「おいひい…です。舌の上でとろけるのに食べごたえは重厚で、肉の旨味がほどけていくようです…」
「マジで?えー私も私もー。シャーリー、あーんして♡」
「あ、あーん…」
「はぷっ♡んーーーー♡んまぁーい♡」
えー何これ何これードラゴンってこんなうまいのー?
薄くスライスしてんのに食べごたえがまるでステーキ。
「たまんねー♡タレもうまいけど塩でいくのヤバ〜♡おいおいこれちょっともう先にワイン開けちゃうかぁ?♡」
肉料理には赤ワインなんて考えは古いけど、それが一つの正解なのは間違いない。
「ぐぁー♡うまー♡シャーリーも一杯やっとくかー?♡」
「失礼して…ん、おいしいですね」
「ねー♡あ、これ従魔のみんなに出すのってマズいかな?」
みんなあれで一応血統は竜だし、プランに関しては普通にドラゴンだもんね。
「むしゃむしゃ、そんなの気にしないぞ?」
「パクパク…竜だけど、竜じゃないから」
「ガブガブ、弱い奴は食われるのが自然の掟だってオイラの父ちゃんも言ってたぞ」
「結構寛大だな。よかった。ていうかつまみ食いしてんじゃねえ貴様ら!こんなとこで何してんのかと思ったら!」
「逃げるぞゲイル、プラン」
やんちゃっ子かよ可愛い奴らめ。
「しょうがねえなぁ。どっちみちもっと作るつもりだったからいいんだけどさ」
「クスクス、可愛らしいですね」
「本当にね。みんな可愛くて困っちゃうよ」
「皆さん魅力的ですから」
「他人事みたいに言うなよ。シャーリーだってとびきり魅力的だろ。私の大好きな女の一人だ」
「私は皆さんとは違います。私は」
「シャーリーこっち向け」
「はい?んっ…」
ちゅうううううう……っは。
「どーだコノヤロー。めっちゃ濃いキスマ付けてやったぜ」
私が盛大にドヤるのをぽかんと見つめてから、シャーリーは首すじの赤い点に指を這わせた。
「消えても何回だって付けてやるからな。忘れんな。髪の毛の一本から吐いた息まで、お前の全部が余さず私のもんだってこと」
「あなたは…」
「ったく。それを誇れるくらいにはいい女なつもりなんだけど?」
シャーリーは何とも言えない顔をして、感情のままに抱きついてきた。
「今夜は…一緒にいたい」
「ニシシ、いーよ。いっぱい甘えさせてあげる」
けどその前に。
「盛り上がる準備は出来てるかみんなー!!」
「イェー!!」
「新たな友との出逢いに!空に浮かぶ雄大な城に!そして永久不変の私の美貌に!乾杯ーーーー!!」
花火パーン!
花吹雪ヒラヒラ〜!
はいゴーストたちのダンスばーん!
ついでに楽団の演奏ドーンッ!
やっぱパーティーは派手な程良いっ!
「い、いつもこうなの?」
「いやー空の上で誰にも迷惑をかけないって思ったらねぇ、ヘヘヘ。ほらほら、ユウカも食べな飲みな。リコリスさん特製のローストドラゴンだよ」
「う、うん。はぁく……。……!…おいしい…これすっごくおいしいわ!」
「ニシシ〜♡やったぜ〜リコリスさん大勝利〜♡」
「人が作る料理ってこんなにあったかくておいしいのね…。今までずっと自分で作って一人で食べてたからわからなかったわ」
「うんうん。ご飯はみんなで食べるのが一番おいしいんだよね。みんなもどんどん食べ……てるな」
「わーいおー肉〜♡」
「はむはむ〜♡」
「アリスもアリスも〜!」
「はいはい。お母さんが取ってあげますからね」
「どうじゃルウリ。もうゴーストには慣れたかの?」
「んーまあ、さっきより…は?」
「クハハ、重畳じゃ」
「シャーリー、さん」
「どうしましたエヴァさん?」
「首に何か…」
「っ!な、なんでもないです」
「?」
おいしい料理にお酒。
美女とそれを覆う満点の星空……が、見る見る間に白んでいく。
もう夜明け?
また反転聖杯のイタズラか?と思ったら、城が高速で移動してるせいか。
「こっこのお城って、ずっと…世界中の空を、漂ってるんですか?」
「そうよ。特に決まった空路も無し。気ままにね。おかげで昼夜の感覚は早いうちに消えたわ。今日は比較的おとなしい浮遊だったんじゃないかしら」
「本当に不思議だらけの城ですね。あの聖杯のこともそうですが。そういえばテルナ、反転聖杯について何か知っている風でしたが」
師匠は傾けかけたグラスを止め、あぁ〜…と視線を泳がせた。
「反転聖杯、あれは元々ブラッドメアリー家……つまり妾の生家が管理しておった宝具なんじゃが、その、のう…」
「どした?盗まれたとか?」
「そうではなく…その…口外するのも憚れるくらいしょうもない話というか…」
千年前。
「あー…暇じゃなぁ。……そうじゃ、父上の秘蔵の宝具売ってその金で酒でも飲むとするのじゃ。どれにしようかの〜。ん?なんじゃこの小汚い桶は。ばっちぃのう。やけに厳重に封印しておるし。まったく物を捨てられないのは困りものじゃな。ぽーいじゃこんなもん」
回想終了。
「宝具捨てるとかアホすぎるでしょ」
「アホとか言うでない!当時の妾超若かったのじゃー!」
いや当時ってそれでも900歳くらいだろ。
「あとで母上にしこたま叱られて、怖すぎて家を飛び出し今に至る」
「絶賛家出中なんかい」
「あなた一応世界最強の一柱なんですよね?」
「うるさし!問題は何故あれがこの城にあるかということじゃろ!」
「そりゃユウカの前にこの城に住んでた人とかが、うほっいい桶!穴無いか?とか言って持って帰ったんだろ」
「身震いするレベルの変態もいたものですね」
「にしても、この城は誰が何のために作ったのかしら」
「有り余る財宝に珍妙で奇天烈な仕掛け。ユウカがここにいたことを含めて、わからないことばかりですね」
「明日改めて城の中を探検するか。あっと、それだと家捜しするみたいになっちゃう?」
「構わないわよ。私もまだまだ知らない場所もあるしいい機会だわ。まだここにいてくれるなら賑やかでいい……ウェッホン!!クックック、そこまで言うなら滞在を許可してあげるわ!高潔で崇高な我が名に於いて!」
「アッハハ、ユウユマジで可愛い〜。なんかミルちぃを思い出すな〜」
たしかにタイプは似てるかも。
ユウカはちょっと厨二入ってる感じもするけど。
そこが可愛いんだよなぁ。
「宝探し?明日はお城で宝探し?」
「楽しそうです」
妹たちが目をキラッキラさせてる。
「おったかっらおったかっら♪」
「おったかっらおったかっら♪」
まあ、宝探しってロマンだよね。
あの泥棒たちじゃないけど、そういうのにワクワクするのはみんな同じってことか。
「可愛い子たちね」
「だろー?私の妹だからね」
「アタシたちの、でしょ」
「あなたたちって、どういう関係なの?」
「私と私のことが大!大!だーい好きな女たち♡へぶしゅ!!無言で殴んな貴様ら!!」
「どこも間違ってないからこそ腹立つ」
もうっ照れ屋さんたちめっ。
「人間、ハーフエルフ、半魔人、獣人に……あなたは?」
「自動人形〜♪」
「人形なの?」
「シシシ、心臓だけ人工なの。見かけじゃわからんくらい可愛いっしょ」
「ええ。さっきリコリスが自分のこと神だって言ってたのは?」
「痛い女って思った?シシシ、こんなんでも半分はガチで神様だよ」
こんなんってなんだ。
れっきとした神だぞ。半分な。
ユウカは、旅をしてるといろいろあるのね、と理解も不十分に首を傾げた。
「もっと聴かせてほしいわ。あなたたちがどんな旅をしてきたのか」
「もちろん。時間はたっぷりあるからね」
「ありがとう」
なんか意味深な微笑みだな?
んー……とりあえずここらで一発盛り上げてやるか!
「ルウリー!」
「はいは〜い!それでは皆さんお手を拝借〜!ハイハイハイハイ姫の〜イッキが見た〜い♪見たい♪見た〜い♪見たい♪みんなも〜!」
「リコリスのイッキが見た〜い♪見たい♪見た〜い♪見たい♪」
「あいあいあいあいゴッゴッゴッゴッ!ぷはーーーー!!」
「ふぅーーーー!速すぎて見えなーい!」
「リコ、カッコいいですよー!」
「もっ盛り上げ、上手ー…!」
「追い付いて来いよお前らー!でも無理はしないでちゃんとお水も飲むんだよー!あと絶対良い子はマネしちゃダメだよ!」
イッキするメリットなんて無いんだからね!
ノーモアアルハラ!!
「ユウカ、せっかくのパーティーだ。楽しんでこーぜ」
「……うんっ!私も飲む!その楽しそうなのやりたい!」
「おっいいぞユウユー!やれやれー!」
「今日はアタシもとことん飲むわよ!」
「みんなで飲み比べじゃー!」
「負けませんよ。エヴァもたまにはどうですか?」
「飲もう、かな…」
「っしゃーかかってこいやー!」
どんちゃんどんちゃん。
空の宴は酣を知らず。
私たちは何度も杯を掲げた。
未知への探究心と、幽霊少女の朗らかさに表情を砕いて。
いつもご愛読ありがとうございます!
まずは2つほどご報告を!
この度なろう用にTwitterアカウントを開設しました。
アカウント名
無色@小説家になろう【百合チート】
特にこれといって呟くかはわかりませんが、更新や挿絵イラストの投稿などに使っていこうかと思っております。
次に小説のタイトルを百合チート持ちで異世界に転生したとか百合ハーの姫になるしかない!!に変更しました!
なるしかないでしょ!!だと少しが語感に違和感があって…(もう掲載から半年以上経ってますが)
内容には特に変更は無いので、引き続きお楽しみくださいませ。
目下の悩みは、エヴァの髪色が安定しないことです。紺だったり紫だったり…
AIイラストのつらいところです。
服も同じなものは作れないし…
最近いいね数と評価ポイントがぐんぐん上がってきて大変嬉しく思っております。
PICK UPでも紹介されたり、ランキングに入っていたり、それだけこの作品を読んでいただけていることに感謝が募るばかり。
これからも良い百合を書いていきますので、いいね、ブックマーク、感想、レビューによる応援をどうかお願いいたします!!
余談ですが先日とある読者様より、「もっとエッチな百合も見たい」なるメッセージをいただきました。
書きてえよ!!!
もっと性癖の赴くままに!!スケベなの!!エロ漫画でしか見ないようなやつ!!
そういうの絶対リコリスさんも好きなんでね!!
でもガイドラインに反するので…
作中でも致してるシーンは限りなく表現をぼかしていますが、ヤッてることはヤッてます。
もう生やしたりもしてますしね!
健全な百合だからこそ好き、という方もいらっしゃるでしょうから、あまり過激なのはさすがに書かないつもりでいます。
ですがこれだけは真実です。
ワタシ、アブノーマル、チョウスキ。
ところで読者様も増えてきたことなので、キリのいいところで第4回応援企画とかやりたいですね。
感想かレビューを書いてもらって、そこにこういう名前のこういうキャラを登場させて欲しい〜みたいな企画です。
たぶんそのうちやるので、もしよかったら考えてみてください。
参加は初見さんを含むどなたでも歓迎ですので〜。
ではまた次回の投稿で。
応援企画にて誕生したキャラ、吟遊詩人ジークリット嬢のオフショットで今回は締めさせていただきます。