プロローグA ある日の三人組の日常
初の小説です。ボロクソに叩いてください
渋谷の街の中で3人の中学生の女の子たちが歩きながら話している。
「ねぇねぇあれみて?」
眼鏡をかけた少女が本屋に置かれているものを指差す。
「二人ともこれ知ってる?いまめちゃくちゃ流行ってるラノベなんだよ!」と少し興奮しているのか大きな声で語りだす。
「全国的にも売れてなおかつ今年のラノベ売上ナンバーワン!さらにアニメ化も控えてて、中高生はもちろん大人にも読まれてるやつなんだよ!」
「まーたゆっこのオタ話でたよ。」
少し見た目がギャル風の少女はそう言う。
「でも読んだことはないけど、名前とは知ってるよ。なんかあたしが好きな芸能人とかも結構読んでるって言ってるし、テレビでもみかけるもん。バンドの水無月さんや、ハリウッド女優のアンナさん、今有名な女子高生アイドルの花蓮ちゃんとか読んでるて聞いてビックリしたわ」
「ひめもみようよー!本なら私が貸すからさ!」
「うーん、まあタダで借りれるならみようかな。エリカはどう?」
「え、私?私はもう知ってるよ?それに」
話を振られた3人目の少女は一度止めてから
「その本のヒロインの元は私だもん。だから完成したとき最初に読ませてもらったんだ。」
「「えー!」」
二人の大きな声で周囲の人たちは振り返る。いや、その声を聞くよりも前から三人組は注目されていた。特に3人目の少女は皆の視線を釘付けにしている。美しい銀髪に似合うように可愛らしくだが、どこかオーラを感じさせる見た目が彼女をより「美少女」として認識させる要因になっていた。
「ちょっ!それ聞いてないよ!実際にあったの!?どんな人だったの!?」
「確か顔出しとかはしてないんだっけ?どう?イケメンだった?」
「うーん、イケメンとは逆かな、でもとても優しい人だよ。」
「なんだブサメンかー、でもエリカが褒めるなんて珍しいね。どこで知りあったの?」
「そうだよ!あの人は表に滅多にでないんだよ!?人前に出ない人とどうやって知りあったの?」
「ほら私一年前、小学6年生の頃、一時期学校に行かなかった時期があったでしょ?その時いろいろあって車に轢かれて事故にあった時があるよね?実はその時に助けてもらった人がその人なんだ。その後入院生活の時に部屋が一緒だったから話してて仲良くなって、その途中でね?」
「え?その時なの?」
「まぁ私たちがエリカに面会できたのはしばらくしてからだもんね」
「ならワンチャンあったのかー!」
「まぁまぁ、今度サインもらえるようにいってみるよ。」
三人組は話ながらスクランブル交差点を歩き出す
(そう、あの人とはそこで出会った。でも、本当は違う)
(本当はもっとたくさんのことがあった、あの人との出会いも、みんなとの出会いも。だけど真実を知ってるのは、私達だけなんだよね...)
(もちろん真実を言えることなんてない、だってあり得ないことだから。でもあなたはそれでも忘れないように残したんだよね?この本RING BREAKERに書かれていることが実際に起きたことだって)
「エリカー?はやくいこうよ。」
「もうなにしてるの?」
「ごめんごめん、今向かうよ」
エリカと呼ばれた少女は笑いながら二人の所に向かって走り出す
「でも、エリカやっぱりかわったねー」
「そうね、よく笑うようになったし、それに自分から行動するようになったしね」
「え?そうかな?」
「そうだよー、前より笑顔だもん!やっぱり入院中に何かあった?」
「そうだね、うん、いろいろあったからそれがきっかけかも。難しく考えずにもっと自分らしくしよう、て思うようになったからかな」
「うん、さっぱりしてる感じだね。そっちのほうがエリカらしいかな」
「うーん、でもエリカが私達をおいて一歩先に成長してる感じ?がしてずるいよー」
「もう、そんなことないよ?
話がながらエリカは考える
(そうだよね、いろんな意味で私は経験した。よかったことも、悲しいことも、辛かったことも、嬉しいことも、あの出来事があったから私は変われたんだ。だから私はこれからも一生忘れない。あの出来事を...あなたも、師匠も忘れたくないから本にしたんだよね?無かったことにしたくないから。)
「さ、はやくいこ?この奥のスイーツ店すごい楽しみにしてたからね!」
「あ、エリカ、いきなり走らないでよー!」
「ちょっと、私をおいて行くな!」
三人組はそうしてスクランブル交差点を後に歩き出していく。
何でもいいので感想ほしいです。