表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
39/461

ニーナ、教会を見学する

予告なく修正することがあります。

Sep-19-2020、一部変更。



 翌日、ニーナ達は仕立屋に向かい、注文していた服を受け取った。ついでに、手袋等の小物を買って店を出ると、道具屋を巡ることにした。


「お嬢様、お化け牛の肉があった、です。」

「あたいは蒲焼も好きですね。」

「私も好きです。」

「妾はどちらも好きなのじゃ。」


 ニーナ達が商人ギルドに売った肉が屋台で売られていた。商人ギルドは大店から屋台に至るまで、商品を卸していた。商品によって卸すルートを分け、在庫を要する物は大商会に卸し、各商人に流れていく。即消費できる物は、個人店舗や屋台にも卸していた。


「ゼン、あっちにうどんの屋台が有るのじゃ。」


 うどんの屋台に近づくと、大きな建物が見えてきた。金色の星のような紋章が掲げられた、その辺りで一番の大きさがあった。


「あの紋章、見た事はあるのじゃ。」

「お嬢、聖教の教会だろ。ちょっとした町には結構、建っているぞ。」

「おいらでも知っているのに、お嬢様は駄目駄目だね。です。」

「うにゅにゅにゅ。」


 キキはじっと教会を見詰め、ゼンに振り向いて頷いた。ゼンはゆっくりと教会に向かって歩き出した。


「ゼンさん、興味があるのか?」

「まあな。」


 ゼンを先頭に中に入ると、建物の幅と比べて明らかに狭い礼拝堂があった。奥行きは建物と変わらないらしく、祭壇の後ろにの壁には絢爛とステンドグラスが嵌っていた。


「なんか狭いのじゃ。」

「多分、両方に居住区画が有るのよ。」


 年少組が珍しそうに礼拝堂の中を見ていると、一人の女性が礼拝堂に入っ来た。白を基調に青い筋の入った、貫頭衣を着た修道女と思しき女性だった。


「司祭のアオイです。お祈りですか。」

「観光だ。」


 礼拝堂の中を見物しているニーナ達を見ながら、司祭のアオイはゼンに近づきながら聞いた。短く応えるゼンの後ろに、いつの間にかキキが立っていた。


「大した、ものね。光属性の神聖特化、戦闘力も高い。パラディンよ、彼女。」


 キキの声は聞こえなかったのか、アオイは笑顔をゼンに向けていた。


「不思議に思われたのでは?両横が孤児院になっているので、礼拝堂が外観より狭いのです。」


 アオイは二人を上目づかいに見ながら説明した。何かを期待するような目を向けていた。


「多くの孤児を預かっています。中には冒険者になり、運営を助けてくれる子達もいます。幸い、此処は商業都市。他の町と比べるとご寄付も多く頂けます。ですが、人数が多いので飢えない程度と言うところです。」


 祭壇を布で拭きながら、アオイは横目でゼンとキキ見た。ゼンは革の袋を取り出し、祭壇に置いた。


「寄付だ。」

「こんなに。有り難うございます。ヴァルナ様のご加護が有りますように。」

「では。」


 ゼンは短く告げると、ニーナが手を振る出口へと歩き出した。


「不安か?ステータスが見えないと。」


 擦れ違い様のゼンの言葉にハッと振り向いたアオイは、入り口で片手をあげる後姿を見た。


「ステータスが見えない。まさか、神。」

「まさか、一緒にしないで。」


 出て行くキキの静かな声が、聞こえる筈が無い距離を超えてアオイの耳に届いた。アオイは暫く、二人が消えた入り口を見詰めていた。


「転生者、転移者。どちらにしても、この世界に来たのは私たちだけじゃないのね。」


 数日間を買い物と、都市周辺のクエストを受けて過ごしたニーナは、ギルスと一緒に冒険者ギルドに来ていた。


「明日の夜明けに発つのじゃ。王都に行ってみるのじゃ。」

「あら、残念ですね。マスターには伝えます。御気を付けて。」

「うむ、世話になったのじゃ。何時か、またなのじゃ。」

「中々、お嬢も様になって来た。痛っ。」


 茶化したように言ったギルスは、ニーナに脛を蹴らて蹲った。


「ふっはっはっは、神の鉄槌なのじゃ。」

キ♀:転生者登場。しかも、宗教のおまけ付。

空♂:宗教は少し悩んだけど、無いと締まらないからね。

キ♀:どんな宗教も理想は良いのに、現実が伴ってこないのよね。

空♂:一部の人間は理想に一途に進むが、殆どは自分が可愛いからな。

キ♀:斜め目線なのね。

空♂:現実を知っていると言って欲しい。

ゼ♂:蒲焼も食ってなかった。

空♂:えっ、今なの。

ゼ♂:ピキィィィィィィン。

空♂:どうしてこうなった~。

キ♀:がんばってね。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ