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そして、お嬢様は旅に出る。~ニーナの大冒険~  作者: 沢山空蔵
東部海域編
189/461

東方海洋共和国~シェリーナのクエスト

予告なく修正することがあります。

May-2-2021、一部変更。

 ニーナ達は表示されているランキングを見て、腕を組み難しい表情を浮かべた。


「ギドラは光の神竜。バルバスはインペリアル・デーモンで、ハミングは精霊女王よ。この三人の戦闘力は別格よ。ファンロンとジェイは、ゼンの知り合い。」

「ギドラ。光の竜。聞いた事が有りますわ。神格を得て世界を渡る力を持った星竜ですわね。」

「今、インペリアル・デーモンって言ったぞ。」

「ええっ!」


 エンジュの呟きに驚いた表情を浮かべたニーナ達は、ギルスの呟きに心の底から驚いたのか叫び声を上げた。


「昔、パーティーを組んでいたのよ。星竜に最上級悪魔、精霊女王。無敵だったわよ。」

「二人にそのメンバー。誰が勝てると言うのだ。」


 ギルスの指摘にキキが答えると、エレンが呆れたように呟いた。

 こっそりと入っていたロロが強制排出された。


「死んだ。です。」

「エンジュと同じ難易度は無理よ。あれは最高難易度。少なくとも、ゲイルを倒せなければ無理。」


 ニーナ達が難易度を調整して、挑戦してギルス、エレン、ニーナ、ミリアン、ララの順で得点が表示され、ロロが地面に手を付いてブツブツと呟きながら項垂れた。


「俺が四位か。一位はアレン。おっ、天狼族だ。」

「二位はエルフのアリシアになっているな。三位は人族のアカネ?」

「ギルドの受付のアカネちゃんよ。彼女の実力を見せて貰ったのよ。」


 ニーナとロロは硬く口を結んで、ランキングを睨んでいた。


「うにゅにゅにゅ、もっと練習するのじゃ。」

「ふふ、頑張ってね。あの子達、どうしているかしら。」


 キキは遠い眼をして呟いた。ミリアンは首を傾げて、キキを見てゼンを見た。

 ゼンは葉巻をもみ消して、無言で中に入った。エンジュと同じ難易度を半分の時間で、攻略して見せた。

 シェリーナがこっそりと入って、ニーナの上に名前を出して、全員を驚かせた。


「うにゅにゅにゅ、ロロ!特訓するのじゃ。」

「やってやる。です!」


 その後、三人のヴァルキュリアが入り、アリスがギルスと同じ得点を叩きだし、クレアとジルはエレンに及ばなかった。

 順位を落としたニーナはロロと一緒に、真剣な顔で型の練習を始めた。木偶と真剣で戦うニーナとロロを見て、ヴァルキュリアの三人は初めて見る木偶を眼を剥いて眺めた。

 ゼンは小さな小屋を出して、数個の黒い箱と魔法陣を付与した。


「ゼン、それは何かしら?」

「劣化版だ。」

「ライの屋敷に置いた訓練機ね。そんな物を作ってどうするの?」

「町に置く。」

「参加費を取って、住人に遊ばせるの?ストレス解消には良いでしょうけど、凄いことになるわよ。ただでさえ、娯楽に飢えているのに、狼の群れに羊を投げ込むようなものよ。」

「トロンに売る。」


 ギルスとエレンの間の得点を出したトロンが、神速でゼンの元へ飛んで来た。


「うにゅ、短距離転移なのじゃ。」


 ゼンの出した設計図と素材のリストを見たトロンは、目を見開いてリストを持って震えだした。


「ちょっと、暫く忙しくなりましたから失礼します。ここの商人ギルドには色々と指示しときます。どうぞ、良しなに。」

「何じゃ。トロンが物凄い笑顔で、物凄い勢いで出て行ったのじゃ。」

「ゼンが物凄い稼ぎ口を教えたのよ。二種類ね。超劣化版と劣化版。超劣化版は娯楽用で、劣化版は騎士や戦士の訓練用ね。使い方次第では冒険者のスキップ登録にも使えるかしら。ヴァーチャル・バトル・フィールド、夢幻戦場とでも名付ける?」


 レイがゼンのリスト見てライ辺境伯に利益の資産を告げると、聞いていた全員が眼を丸くしてゼンを見た。


「これは王国内だけでの儲けです。当然、各国も欲するはずです。輸出するとなるとこの数十倍の利益が出る筈です。これは王国の数年の予算を上回ります。ゼンさん個人の儲けですが、王国はまだしも近隣の貴族達は南部辺境区の儲けだと思うでしょうね。」

「そうなると、つい最近に王都に匹敵する都市壁を持った三つの町。天竜様どころか星竜様まで来る町。止めは俺の様な魔人族が治める領都。因縁を付けて来る貴族には不自由せんな。」

「父上、反逆罪だと言われるかも知れません。これは先手を打つ必要が有りますね。」


 呆れるような様子を見せたライ辺境伯に、眉間に皺を寄せたレイが呟く様に言った。


「それは問題ないでしょ。ここはエルノエンジュ。星竜様が訪れる町よ。国王ですら絶対服従するわ。隣国もエンジュ様に会えば、即同盟しか選択肢はありません。」


 シェリーナの言葉にライ辺境伯は大きく頷いた。ティアがギルスの得点を上回り、エレンの眼に闘志が燃え上がった。


「ニーナ。隣国、オリオポースに向かい、大武道会に出なさい。これは指名クエストとして発注します。エンジュ様からも言われたのですが、今回は人間種以上のクラスが追加されます。出場するは天竜様。この名を聞けば他に出場して来るのは鬼神族や巨神族ぐらいでしょう。この枠にはゼンに出て貰います。」


 ライ辺境伯とギルスが眼を剥いてシェリーナを見た。

 静かに話を聞いていたティムだ顔を上げて、何か決心した様に見詰めた。


「悪魔崇拝者達の陰謀がある様です。他国の事なので詳細は掴めていませんが、オリオポースで大規模な計画が進行しているようです。その中には、人体改造術式が含まれています。キリオン伯爵の様なオーガギガースが確認されています。情報では未確認の魔物が確認されています。」


 ティムが説明すると、ニーナ達は深刻な顔で頷いた。


「のじゃ姫。報酬だ。」

「うにゅ、報酬の確認なのじゃ。」

「前にも話したように今の王国は財政が厳しいのです。余裕がありません。」

「でしょうね。報酬はあの浮遊島でいいわ。所有権を貰うわ。」

「あれは壊れているのじゃ。」

「問題ないわ。ゼンが修理するから。空に拠点があるなんて素敵でしょ。」


 ニーナ達は目を輝かせて頷いた。シェリーナも目を輝かせてゼンを見た。


「何故、貴方までそんな眼で見るの。」

「私は暫定的にドラゴニアを統治しているのです。レイとミレーナが結婚して統治すれば、役目は終了します。側室の任も解かれた私が、何処に行こうとも自由ですわ。おほほ。」


その場にいた全員が大きな溜息を吐いた。


「うにゅう、シェリーナ夫人の陰謀なのじゃ。」

キ♀:また、タイトル詐欺?

空♂:いや、ちゃんとクエスト依頼があった。

キ♀:10分の1で事足りると思うけど。

空♂:うにゅ、ちょっと使いたい名前が有ったから。

キ♀:アレン、アリシア、ギドラ、バルドス、ハミングね。

空♂:最初の異世界転移の話。ジェイ、ファンロンは別の物語。昔に書いていた物語。

キ♀:相当前にも書いていたのね、

空♂:うむ、その時の設定が出て来た。設定に入れちゃお。

キ♀:昔の話も出て来たのでしょ。

空♂:どっかで使っちゃお。

キ♀:衣替えの服からお金が出て来たみたいね。

空♂:上手い。

キ♀:20,000PV突破。総合評価も100pt突破。

空♂:有り難うございます。頑張ります。

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