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元魔王と勇者 1

前話の『dragon heart』の最後の部分を書き直しました。

改稿後の話を見ていない方は見てからお願いします。

では、新章開幕です。


 アマサと仲直り(?)が出来た翌日、俺は王都に出た。

 七魔武闘祭まで一ヶ月。


 この間は、ラナと2組の連中だけで連携を取らせるのに時間を費やすことにした。

 俺がやるのは七魔武闘祭の2組の優勝まで導くことだ。


 大将をいつまでも俺がやる訳にもいかないだろう。

 その前段階として学院選抜戦の一回戦はラナを大将にさせた。ツーレとの連携も出来てるし、ツーレも『影』の使い方というのもアレだが、そういうのが分かってきた。


 なら、俺が横から指図するよりも彼女たちに任せた方がいいだろう。

 もう魔法の戦闘からなにまで教えたからな。


 ということで俺は今、休日を過ごしている。

 講師と言っても一ヶ月間、2組を育てるために休みがほぼゼロに近かったことから、ラナとクルムに勧められた。


 なのでアマサは普通に学院に通っている。

 アマサの体験入学はクルムに頼み、俺が講師を辞める七魔武闘祭までお願いした。

 せめて、残りの楽しい学院生活を送って貰いたいものだ。


 さて、休日と言ってもすることが無い。

 宿にずっといるのも良かったが、居続けるのも体に悪いので王都に出たわけだが、如何せん王都に疎い。


 俺の頃とは変わってしまってる王都にこれといった用もなく、今は冒険者ギルドに向かっている。

 俺が講師をすることは言っていたので、久しぶりのギルドだ。


「なんか空いてるクエストはあるか?」

「あら、カエデ様。お久しぶりです」


 久々に会うアリアに俺は瞬間的にあたりを見渡した。

 初めてアリアに会った時のあの青甲冑がいるかもしれないと思ったからだ。

 すると、俺の行動の意味を察したのかアリアが笑いながらに言った。


「今日はスリラ様は来ていませんよ」


  あの青甲冑はスリラというのか·····まぁ覚える必要も無いので一応頭の片隅にしまう。


「そうか。じゃあとりあえずクエストの受注をお願いしていいか?」

「かしこまりました」


 そう言って彼女は数枚の紙を取り出す。


「ブロンズ級の方でしたらこちらがおすすめです」


 ブロンズ級とは銅プレートの冒険者のことだ。

 そして俺は差し出された紙に目を通す。


  ·····ゴブリンの討伐にウルフの討伐。

 ·····子猫の探しに盗難品の発見。

  ·····薬草の採集に鉄の採集。


  ふむ。低難易度のクエストながらそれ相応と言った感じだ。

 まぁ、たまにはこれをするのも一興か。


「じゃあウルフとゴブリンを頼む」

「分かりました。二つとも五体の討伐ですので、いかに詠唱省略が出来るとは言えお気をつけください」

「分かった」


 俺はアリアに踵を返し、出口へ向かう。

 ·····すると――


「いったぁ」


 ――·····デジャブを感じる。


「悪いぶつかってしまった。怪我はないか?」

「怪我はないっす。ありがとうございます」


 ·····ああ、確実にアイツだ。


「って·····えぇ!? エヴァ――んぐっ」

「ちょっと来い」


 冒険者ギルドでその名はまずい。

 クレアとの衝突で地味に人目を惹いてしまった。


 抵抗するクレアを近くの路地裏に連れ込み、俺は手を離す。


「ぷはぁっ、ってえ、え、エヴァンまさか、ここに私を連れ込んでナニをするつもりっすか」

「ちげぇよ。つか、その名前で言うな。一応有名人なんだから」


 自分からバラすのはいいが、他人にバラされるのは嫌だ。


「·····分かったすよ。で、カエデは何をしていたんすか?」

「久しぶりに休日をと」

「休日でクエストを受けるんすか?」

「仕方ないだろう。することが無いんだから」


  すると、クレアは何かを思いついたのか突然ニヤッと笑った。


「じゃあ私も一緒に行っていいっすか?」

「はっ?」

「いや『はっ?』じゃなくてっすね。一応これでもシルバーなんすよ。なんで先輩としてクエストの心得を教えてあげるっすよ」


 なんか前と違くて怖い。

 前は殺気をぶつけてきたのに、今では笑顔をぶつけてくる。


 ロンから解放されて嬉しいのか、はたまたアルテガのことを知れて気分が良いのかしらないが、争う気がないのなら嬉しい限りだ。少し変わり身が怖いが·····。

 

 前世は、敵対関係として身を置いていた勇者と共に低難易度クエストをやるのも面白い。


「じゃあお願いしていいか? ·····先輩?」

「――っ! うふふっ、いいっすよ」


 そして俺らは共に王都の門を出た。

前話を書いていたのは深夜だったんです。寝て起きて改めて確認するとやりすぎ感が凄かったのでやめました。すみませんm(_ _)m

では第三章もお楽しみ頂けたら幸いです。

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