表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
41/110

魔族の襲来その後


 あれから俺は魔族への拷問をした。

 相手は魂だけだったので少し脅せばある程度のことは聞けた。

 まぁ、魔族といっても魔王ではないのでそこまでの権力があるという訳でもなく、何故クルムに近づいたのか、ということぐらいしか聞けなかった。


 そして理由としては、クルムという戦力の確保であった。

  俺がこの世界に呼び出された原因でもある魔王が関係していた。


 前も説明したが魔王とは人間が勝手に呼称しているだけだ。

 そしてその魔王の一人が人間に喧嘩を売ったことから俺はこの世界に呼ばれた。そう勇者としてだ。


 国王が言うには決戦の日は二年後であるはずだ。

 これは予想だが、人間に猶予を与える目的で二年を設定した訳ではなく、人間側の勢力を崩す為という目的で二年と設定した可能性が高い。


 俺がこの世界にきて結構経つが、魔族との関わりが多いのが理由の一つである。

 最初に魔族と相対したのはロンとクレアの婚約関係だ。


 ロンに力を貸し、クレアを抱きこもう、もしくは無力化しようと考えたのだろう。

 クレアは聖剣エクスカリバーこそ持ってないが、精霊宝具は所持している。そして、その厄介さは魔王が一番知っているのだ。


 そして次に『破壊の魔女』という二つ名をもつ魔女のクルムへの呪い。

 滅系統の使い手である破壊の魔女は、魔王からしても厄介極まりないのだろう。だからこそ、ユウキのネタで呪いをかけた。


 恐らくユウキの魔眼も当時、どっかの魔王の勢力として魔眼の適合者を探していたのだろう。

 魔眼は寄生型の魔族であるが、誰にでも寄生できる訳では無い。適合者でないと無理なのだ。よって、魔族が村を滅ぼしたという訳だ。


 これが拷問の成果と俺の予測だ。


 そしてこれを踏まえると、今この場で人間の大陸から離れるのがまずいということが分かる。

 正直、人間がどうなろうが、いかに魔王に滅ぼされようが関係ないが、俺はここに大切なもんを作り過ぎた。


 大切なもんで思い出したが、アマサとはあれからロクに話していない。

 何故か、いや理由は分かるが避けられるのだ。


  魔王であることをアマサやサナに言ったことにより、俺は国外追放も免れないと思っていたが、意外なことにサナは俺が魔王、正確には元魔王だが、これを伝えていないのだ。


 本人曰く――


「現代の魔王なら報告しますが、元魔王であるなら関係のない事です」


  ――ということだ。


 これで俺が裏切ってお前らを殺したらどうするんだよ、と苦笑したがサナは俺の学院での過ごし方を見てこう判断したのだろう。

 まぁ、大切なもんがあるこの大陸を滅ぼそうとは()()思ってないが·····。


 話を戻すが、魔王は人間の勢力を落とそうと考えている。

 そして、勇者の抱き込み、魔女の勧誘、ときたら王女しかあるまい。


 王女とは面識も浅いし、最初はスルーしようと思ったが、アマサの友人で、何より菜乃花の事がある。

 今、現在の人間側の勢力はないに等しい。


 俺が勇者として呼び出されて魔王討伐を断ったので、確実に人間側として戦うものがいない。

 よって、菜乃花は確実に呼び出される。


 その時の菜乃花の返事次第だが、菜乃花がこっちに来たのならそれぐらいの情報は欲しい。

 なので、王女が確実に狙われるかはしらないが、狙われたのなら助ける方針にした。


 借りを作って返してもらおうという話だ。


 さて、これぐらいで魔王の話は終わりにして、次は学院の話だ。


  まず、クルムが魔族を呼び込んだというのは知られていない。

 知っているのは俺とオールとクルムのみとなっている。

 よって学院長は変わらずクルムが務めている。


 次に、俺は講師を続けることになった。

 いや、正確にはサナが俺の正体を国王に告げなかったことにより講師は続けられることになったが正しい。


 なので七魔武闘祭に向けて現在も特訓中だ。

  代表クラスは我らが2組なんでな。


 そして最後にユウキのことだ。

  魔眼の切除方法は俺もしらないので、ユウキの右目はまだ魔眼である。

 通常生活においてカラーコンタクトをつけているので気づかれてないが、恐らくユウキは魔族に狙われるかもしれない。サナと平行で見守らなくては。


 あと、もう一つのユウキの人格である魔眼なのだが、一応俺と関係は保てている。

 時々戦いを教えることになり、その際に何回か魔眼の人格と会っているが、野望なんてものはなく、ユウキの中は居心地がいいと言っていた。これなら大丈夫だろう。いざと言う時は俺が何とかするということでクルムにも言っておいた。


 これからはあと約一ヶ月後に控えた七魔武闘祭へ向けた2組の強化と、サナとユウキに魔族の手が伸びないかの監視ぐらいだろう。

 あと、アマサとの仲直り (?) も当面の目標だ。

あと数話閑話を挟み二章は終了です。

三章の題名は決めかねてますが、『七魔武闘祭篇』となるでしょう。


面白ければブクマや評価お願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ