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395話:先進技術・ナノマシン

 ナノマシン。そう言い聞かされて想像ができるのが、どこかのゲームやSFの映像作品で登場する先端技術というイメージが強い。


「周囲に気配はなし」

「おーけー。じゃっ、さっそく医務室に入ってみるか」


 リックの合図に後を追い、お目当てのそれがあると思われる場所へと侵入を開始する。


「クリア。どうやら医者の連中達は。休憩をするのにどこかへ行っているらしいな」

「…………」


 リックの推測する言葉を聞いて流しつつ、無言のまま警戒を怠らず、敵が居そうな場所に銃口を構えてクリアリング作業を行う。

 あらかじめ武装顕現の力を用いて亜空間から、一撃でもヒットすると即時気絶するような威力をもつゴム散弾が連発できるショットガンを構えているので、不要な民間人の殺傷は抑止はできるだろう。


――ここで機械仕掛けのバケモノが出たら。その時はお祈りするしかない。


 武装顕現の力にも少しデメリットがあり、武器を亜空間から持ち替えた直後は空間の間に歪みが発生するため。これによってしばらくの間は摂理の安定を優先した時空の修正力が動き出すため。


――これから30秒は武器の入れ替えが出来ない。


 本来ならば、時空の空間を弄る行為は御法度な行為であると、名前も覚えていない奴に言い聞かされたことがあった。


『いいか。この世界で空間を操るというのは。ひとつの理を無理矢理にねじ曲げる不正行為なんだ』

「チート能力っていう事でしょうか」

『君がそう呼びやすいと思うならそれでいいだろう。要するに自然には起きないチート能力っていう行為を行使すると。世界は少しだけ痛いと声を上げてしまうんだ』

「それで能力を使い終わったらどうなるんだ」

『世界が全力で歪んだ箇所を元に戻そうと動き出す。大小は関係ない。世界の秩序を守る為にあらゆる手を使って直そうとするんだ』


――という、そんな夢の中で覚えていた話を思い出したわけで。


「カリト! ここに機械仕掛けの触手が沢山ついたベッドがあるぞ!」

「どう考えても改造人間になれそうなヤバイ代物にしか見えないぞそれ……」


 ベッドの周辺で、タコの触手みたいな奴らが動くのを待つのに定位置で控えている。


「そこでナノマシンの投与ができるのか?」

「医療には詳しくはないが。多分そうだろう」


 藪医者よりも安心できない発言に肩をすくめて応える。


「ベッドの上で横になるのはまだ早いぞ。とりあえず周囲に操作端末があればそれを見て調べるべきだろう」

「それもそうか」

「俺はそこの周辺で使われている何かの記録があるか見てみる。リックは暫く外の様子を見ててくれ」

「了解した」


 

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