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382話:ハウンドウルフ作戦 4

《おい、敵襲してきた組織はわかるか?》

《それがどの派閥の奴らが俺らに喧嘩売ってきたのかで揉めてる所なんだよ!》


――大分相手の指揮司令にも混乱が乗しているようだな。


《いいから応援をよこすんだ》

《判った……いまそちらに複数名で手練れの連中をおくってやる。それで耐えしのげ……!》


 ずかずかと一緒に武器が衣服にかすれていく音がする。


――これくらいで次に移動するか。


 潜入をして数十分が経過している。敵が持つ武器はどれも銃身を切り詰めたカタクニシコフ銃で。コマンド専用戦に向けた銃で戦うつもりでいるようだ。


「小回りも利いて威力のある連射で相手を倒したいんだけれどもな」


 残念なことに俺の先輩達はそんなのお構いなく蹴散らせる。


「……で、アルシェの言っていた資料の奪取はどうするかな」


 ハウンドウルフ作戦で必要となる情報の構築には欠かせないと言われて持っていくが。この軍事施設みたいなのを持つ傭兵団にそんなのがあるとは思えない。


――目的は他にもありそうだよな。


 邪推はいいが、サイレンが鳴り響く通路を歩き続けて敵に遭遇する。


「……っ、イタゾォオオオオオ!!!!」

「邪魔だっ!」

「うっ……」


 相手は屈強な男の傭兵だった。銃を構えさせる前に、眉間に即効性のある麻酔銃を撃ち込んで黙らせて無力化した。


「よし、騒ぎを聞きつけてる奴はいないな」


 兵士を拘束したのちにひと目のつかないロッカーに押し込んで施錠する。

 アラート寸前の発見状態で即時に制圧する事で、こちらの存在を広められる事はないまま。先輩達が興じるドンパチが本命であると誤認させ続ける事ができるので、このまま難なく潜入をつづけていこう。




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