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353話:偽装恋愛はまだ始まったばかり

【おしらせ】異世界ハンターで狩猟生活を愛読して頂き。誠にありがとうございます。


今回のお知らせといたしまして。体調を考慮して8月24日の更新をお休みさせて頂きます。

なお、次回の更新予定日について8月26日とさせて頂きます。少しの間の充電期間とさせて頂きます。(その間に大切な小説の製作作業を行う予定をとっております。今後。投稿できるタイミングがあれば新作投稿として、天音の新しい作品のひとつとして愛して頂けたらうれしく思います。)


デイリーと大賞用作品の製作を掛け持ちといった大変な事をしてリアルの仕事もやりつつなところもあり忙しく過ごさせて頂いております。この大賞用作品は力作として満を持して応募ができるように完全な管理体制で随時製作をしております。いつ時のような悔しい思いをしたくない。大賞をとるという意気込みで作品製作をしているところです。応援どうぞよろしくお願いします。

「やけに来た道の方から騒いでいる声がするわね」

「うーん。あそこのお店が人気だからだと思いますね。料理。旨かったし」

「ええ。なんか張り切って損だったかしら?」

「いいえ。そんなことは……いえ。問題はないと思います」

「言い切りなさいよ。そしたら旨く言葉を返して面白くしてあげたのに。つくづく会話が下手くそね」

「いえいえ。これでも……まあ。あながち言っている事は間違ってないからやめておきます」


 そう腕を組みながらカップルの降りをして、周りに聞こえない程度の声量で話をすすめていく。レフィアさんは顔バレを気にしているのか黒のサングラスを着用している。素直におしゃれだと思う。


「さて、この話は終わりにして。次はどこに行こうかしら。せっかくだからお買いもでもして過ごしましょう。任務終了時刻は夕方だから。それまではのんびりできそうね」


 確か17:30まではここに居られる。今の時刻は13:30だから、4時間くらいはここで過ごせるかな。尾を引く感じに何もなければいいのだが。


「新人。今日は特別にあんたの名前で呼んであげるわ」

「へっ? どうしました? あの店で何か変な物でも食べました?」


 と冗談を言ったら軽く小突かれてしまった。痛っ、そう思いながら周囲に目配せすると。まあ、急に寄り添っていたカップルの彼女の方が彼氏を小突いたという構図があった訳なので。


――なにかしら?

――あの若い男の人。変なことでも言ったんじゃないの?

――やだぁ。まさかあのお姉さんを怒らせるような事って……。


「いやぁ……まいったなぁ……」

「なによ。私は口よりも手を出す方が早いんだから」

「いやっ、それよりも突然小突いてきたんで周囲の人たちに目立っていて……」

「そんな事くらいこれで解決よ」

「えっ、おっと」


 小突いて機嫌を悪くしたかと思えば甘いムードを演出していくなんて。彼女が密着するごとに俺との触れる肌の対面積が広がっていき。彼女のすらっと。そして引き締まった体躯が触れてくるので、ちょっと……情けない事に自分の腰元が動いてしまった……。なんで????


「ふふ、こうして寄り添うと案外。あんたの体もガッシリとした筋肉で引き締まっているのね」

「え、ええ。まあ、最近は筋トレが出来ずにいるので若干筋肉が痩せてますけど」

「敬語はよしなさい。カップルなのにそんな言葉遣いで喋ってたら不審がられるわよ」

「……。とりあえず今のところは鍛え直さないと本職に差し障るので。また手合わせとか。もし良かったらレフィアさん」

「レフィアでよんで」

「いやです」

「堅物ね」


 のらりくらりと彼女の演じる世界に引き込まれまいと、言葉をあれこれ使って交わしていく。俺の冷たい態度に対して、彼女は表情をひとつ変えずにイタズラな笑みのまま話を進めていく。その演技は本職であるリリィが顔負けするくらいの女スパイのようだった。


「さすがですねレフィアさん。リリィより演じるのが上手いって言うか。素でそんな言葉を言えるなんて」

「リリィだと相手に出来そうにないターゲットに備えて。私も女の武器を使えるように色々と訓練を受けてるのよ」

「へー」


 棒読みで反応しておく。普段の気の強い彼女じゃないからなんていうか。ギャップって言うのだろう。


「まっ、そう上手く俺を堕とせると思うなよって言ってみたり」


 ちょっとだけそれなりの言葉で挑発をかけてみたら。


「じゃあ。私みたいなお姉さんに堕とされても。後で四の五の言わないのかしら?」


 自分で墓穴を掘ることをしてしまった。


「冗談ですよ。あ、あそこの服屋とかどうです? 立ち寄ってみませんか?」


 と、その場のアドリブで指さして誘ってみた。


「……。残念ね。やっぱりもっとこうあれとこれをしないとダメなのかな……」


 物寂しそうな表情をして悔しそうだ。数多の中で何が行けなかったのかと考え事をしている限り、俺を堕とせるだなんて10年早いっての! あぁ、リリィに会いたいなぁ……。彼女の事が恋しくなってしまった。

こういう大人の会話もいいなって思いながら書いております。


次回の更新は8月24日です。よろしくお願いします。




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