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318話:依頼任務と噂 4

 おそらく求人の受付を済ませることが出来れば行くであろう次の猟場。そこは全体の景色が岩で埋め尽くされるように数多の岩山がそびえたつ場所で、その場所特有の環境生物がおり、大森林とまではいかないが。


「岩場の地形で成り立つ生態環境があり。またこの場所では潤沢な量の石材が取れるために、砦などの

建築材料に利用されている。そして人間もそうだが。モンスター達もその生態環境にならって各々の特性を生かした自然の巡りを担っている」


『おいら達の仕事場に鬼みたいな獣のモンスターがどこからともなく出てきちまいやがった! 助けてくれ! 今にもおいら達の採石場がめちゃめちゃされちまいそうだ! 報酬は弾むから村のためにもハンターさんのお力が必要だ! ――村で一番の怪力な男』


「採石場に現れたモンスターを討伐してくれって。そもそもの原因はなんだよ」


 細かな原因は不明だ。だが人間の生活圏に乱入してしまったならば俺たちがそれを仕留めることになる。依頼文にはその言葉の中に、倒してくれないと俺たちの村の将来が掛かっちまうんだという嘆きが感じるくらいに。依頼文には大事なものが込められている。


「ギルドの協力で今のところは下級のハンターたちが下請けでという形でそのモンスターの誘導クエストをしているとは聞いているし。おそらく本番となる狩場での戦闘になるな」


 俺もいつのまにか中級クラスのハンターとしての地位までには上り詰めることができた。周りからは遊び人と思われてしまうような毎日を送り続けてはいるも。その裏では着実に自身のハンターとしての身分を上げるためにたくさんの狩をこなしてきた過去がある。


 んで、周りからは女を顎で使わせて狩をしているやばい奴と同業者たちに思われたりしているわけで。


「俺だって武器さえあればいっちょ前に狩はできるんだよって証明してやりたい」


 岩場の環境情報についての知識はざっくりとしておこう。次はいまの依頼で暴れているモンスターについて調べないとな。


 そのモンスターの名前は『ライオスオーガ』と呼ばれる鬼獣種に属されている熊型のモンスターだ。両腕と頭角には粒上の石を纏っており。そのモンスターが二足歩行でたちあがる際に、遭遇した一般人からみれば『伝承で語られる鬼』と思ってもおかしくない井出立ちをしている。


 そんなライオスオーガに俺は思いをはせていた。どんな姿なんだろうと。この書籍には挿絵が記載されていない。というよりも画伯の描いた絵でしか見れないので。ざっくりとしたイメージでしか考えられないのがちょっと残念だな。そう思いながらこのモンスターを相手にどう立ち向かうかについて考えを巡らせていくのだった。

次回の更新は7月31日ですよろしくお願いいたします。

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