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317話:依頼任務と噂 3

 カミラさんと軽く挨拶を終えてというより平謝りなんだけれども、助けを求めて両手を伸ばして掴んでこようとしてくるサンデーを軽く振り払いつつ、


「いってこーい」

「やだー!!!!」


 隣で怒りのこもった笑みを浮かべるカミラさんに一礼して彼女たちを見送った。


 それからの俺は単独で近くの図書館へと徒歩で向かった。道中ではいろんな人たちが行きかいしているのと、俺と同じ同業者たちがパーティーを組みながら歩いていくのを見かけた。これから彼らは何をしにいくんだろう。気になるけれど俺には関係がない話だ。でもやっぱり狩話をしているようだし気になって仕方がない。声をかけるのはやめにしよう。かかわる必要なんてないしな。


 そう思ってからしばらくして目的地にたどり着いた。今日もそれなりに人の出入りがあるのが建物の入り口のところで見てわかる。


 早速中に入り、受付を済ませたのちに向かったのは彼女がいると思われるブースだ。


「ルドガーいるか?」

「あ、ご主人か」


 ワンピースと麦わら帽子の姿で本棚に背中を預けて地べたを座るルドガーに声をかけた。ここは子供向けの本が集約されて保管されている場所だ。


「どうだちゃんと言葉の勉強できているか?」

「がう。少しできた。今日はご主人が言ってた子供向けの絵本を読んでいた。白雪とかいうメスの話がとても気に入ったぞ」

「それ借りれるから家に持ち帰るか?」

「ううん。ルドガーたちはお金持ちじゃないから持ち替えられないって。さっき会った男の子に言われたから我慢する」


 いんのかよそんな奴が。とはいえそう我慢させるのはちょっと違うよなと思い。


「ほら貸しな。俺が受付で借りてくる。そこで待ってろ」

「がう。わかった」


 とりあえず受け取った本を受付で貸し出しの申し込みを済ませてルドガーに手渡した。


「貸出期限は1週間だ。1週間後にまたここにいくぞ」

「がう。ありがとうご主人」


 ルドガーがここまでしゃべれるようになるのにはかなりの苦労があった。でもその苦労を少しでも和らげてくれる図書館という公共の場所は大いに助けられている。


「じゃあ俺はこのまま次のクエストのために岩場について書かれている書物を探すからそこらでいろんな本をよんでなさい」

「はーい」


 ということで情報収集開始だ。

明日も予定通り更新いたします。よろしくお願いいたします。

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