300話:遠い後ろの影
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「それで。報告にあるとおり。奇妙な姿をした人間の女3人と、その中心にいる男。それとなんだ。普通の女1人。何者なんだい?」
「はい。裏をとるために各方面で情報を収集したのですが。残念ながらなにも痕跡がありませんでした」
「痕跡がない。普通に日常生活を送っているならば出てくるはずだ。その対象が何時に起床し。何時に朝食をとる。そして何時に排泄をし。そして何時に仕事に向かうのか。ソレさえも出てこないとね? おかしいよね普通に」
「はい。どう考えても尋常じゃ無い痕跡のなさ。抹消能力の高さというべきでしょうか」
「さあね。どのみちその対象にお近づきになれる機会があるならば。相手の方からボロを出してくれるだろうね」
「組織に恩恵をなすものか。あるいは害をなすものか」
「うん。そういうこと。所詮。善悪で片が付く世の中なのさ。僕たちが掲げている思想。それを全世界に知らしめる為にも。それが当たり前の物として人々の思想に根付いていく。ソレこそが我々の最終目標であり地上の楽園となる。こんなにも素晴らしいことはないでしょ?」
「はい、司祭様。我々教団が掲げる思想の為にも。我々信徒一同。全身全霊でもって神のために世のためにご奉仕させていただきます」
「うむうむ実に敬虔なる神の子でありますねー。それでこそ魔獣教における最もスタンダードな信者としてのあり方ですから。実に素晴らしい!」
「それで。他にその集団について何か分かった事はあるのかい? 無ければ怠惰なる信徒として魔獣教聖第6節における処刑方法でその身を浄化し。そして御霊を神にお返ししなければならなくなるよ」
その冷たい言葉を前に信徒達がざわつく。
「いえ。まだございます第三司祭クレアス様」
「いってみな」
「はい。これは情報筋からの提供になります。かの物は恐れ多くも自身をモンスターテイマーの力を持つもっ、ものであると発言しているとのことで……」
「実に不快不愉快!!!!」
「落ち着けリグルド司祭。つづけて」
「情報源はボルカノです。恐らくそこに何かの秘密が隠されているはずです」
「ふーん。なるほどねー。じゃあ行ってきてよそこに」
「ご命令とあらば直ぐにでも行って参ります」
「んじゃあ準備ができ次第に情報を集めてきてね。まともな物を持ってこなければ神の断罪がまっているからね?」
その場の物全員がシンと恐怖と緊張で静まりかえるのであった。
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