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298話:ルドガーの戦い方を知る。

 グレートスノーベアーを討伐した事で近辺の村々にはしばしの安念が訪れた。各村の尊重からは俺宛に色んな贈り物が届けられた。どれも村の色が見えてくる特産品ばかりで。中には嫁をとか縁談の文を届けてきた村の村長もいたが。そこは丁寧にお断りのお返事をリリィに任せてかいてもらい事を収めていった。


「まったく亭主がモテモテなのは妻として嬉しい事だけれど。私より美人な女なんていないんだからね?」

「え、なんだそれ? 俺が他の女なんかになびくとでも思ってたのかよ」

「ううん。そう言っているわけじゃないわ。いろんな場所に旅に行くと色んな人達と出会うでしょ? だから心配なのよ」


 そういって寄り添ってくるリリィをギュッと彼女の肩を手で寄せて密着すると。


「あとどれくらいで家族になれるのかな」

「急がなくてもいいさ。俺達が満足するまでお互いにやりたい事をやればいいんだしさ」


 そうでもないと家族が出来たときのことを思えばな。子供を巻き込んでしまってはいけない。少しばかり俺の中で大人びた思考ができつつあった。


「さて、そろそろ晩飯にしようぜ。あいつらの腹を空かせてはいけないからな」

「じゃあ今日は頑張ってシチューでも作ろうかしら」

「いいな。食べるときが楽しみだ」


――翌日。


「ごしゅじん。おはよ」

「おうおはよう。少しずつ喋れるようになってきたな」

「がう。頑張ってはなせてる」

「いいこだ」

「あう~」


 トレーニング場であったルドガーの頭を撫でてやった。


「して。今日はどうしてここに?」

「がう。ルドガー。戦い方へん?」

「んんん???」


 じっと見つめてくる彼女に何を返せばいいものか。正直彼女の意図が分からなかった。グレートスノーベアーの一件以来。彼女の中で何かが芽生えていたと思うべきか?


「じゃあ。とりあえず俺と戦ってみろ」

「がう!」

「ちょっ、いきなりは反則っ!?!?」


 突然のネコパンチに動揺しながらもさっと顔を横に動かして避けてく。そしてその態勢からサッと後ろに下がると。


「いい先制攻撃だった。センスがある」

「がう。ルドガー。野生。つよい」

「野性時代からそうやって戦っていたから強いってか?」

「がう。ご主人がくれた武器よりも拳と足で戦う方がいい」


 飛び道具に絶対の不信感があるのか?と思った。ならば。


「じゃあいまから俺が飛び道具を使って戦う。こっちは拳とか足は使わない戦い方をしてやる。いつでもこい」

「――っ!」


 地面に両手をついてしゃがみ込み。そこから間合いを詰めてきた。シンプルな攻撃手段だった。ならこちらも対処がしやすい。


「あう?!」

「はい。こっちの勝ち」

「がうがう!?!?」


 サッと取り出した革製のボールを使い、彼女の顔面に下投げで小突く感じで当ててやった。で、案の定なわけで。彼女は避けることもせずに飛んできたボールに狙い通りぶつかり、ビックリした様子で地面にずってんと転んで仰向けになってしまった。


 大の字で寝転がっているルドガーは。


「どうして?」

「これが飛び道具っていうやつさ」

「…………」


 彼女に間合いの詰め方を。そして飛び道具がその先陣を切る有効的なアイテムだという事を教えてやることにした。

40万Pvの数字も現実味を帯びてきました。私個人としてはとても楽しみです。そして総合的な評価ポイントもあと少しで1000になろうとしており、次は2000Pを目指そうと奮起している所です。


さて次回の更新も楽しみにしていてくださいね。よろしくお願いします。


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