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284話:雪回廊に潜む主 縁白虎獣 エメラルドタイガー その2

――グルルゥ!!!!

――グォ、グォ!


「あの虎のモンスター。手負いだぞ」

「うん、立ち上がろうとした瞬間に右側を庇おうとしていたね」

「負けるか?」

「いいや、それは分からないぞ。手負いのモンスターほど怖い物はないからな」


――グォオオオオオオオオオ!!!!


 虎のモンスターが咆哮を上げて包囲するラプトルに威嚇する。その声に気圧されながらも、ラプトル達は周囲の仲間とアイコンタクトでコミュニケーションをとり、一斉に虎のモンスターに襲い掛かった。


「痛そう……」


――グゥゥ……!!!!

――グェグェ!!!!


 相手がやり返せないと察したのだろう。挑発的な声を上げながら、ラプトル達は1頭ずつ手足や顎を使って虎のモンスターをジワジワといたぶっていく。相手の止まないいたぶりに対して、身をかがんでじっと苦悶の表情を浮かべながらも耐え抜いているあたり、俺はある事を考えた。


「反撃の機会を覗っているなあいつ」

「うん、多分。自分の本領を発揮するために何かを溜めているんだと思うぜ。ラプトル達が冷静差を欠いて調子に乗り出すのを待っているんだ」


 辛抱強いモンスターの戦い様に思わずリスペクトしたくなった。そしてついに虎のモンスターが豪咆を上げると同時にラプトルを、緑炎を纏った瘴気の衝撃波で吹き飛ばし跡形もなく霧散させた。


 そして虎のモンスターの身体には緑炎の炎を纏った闘気を纏い、ゆったりとした足並みでエメラルドに輝かせている緑眼を光らせで周囲の様子を見ている。


「気づいてるなあいつ。ご主人そろそろ私達も戦いに備えようよ」

「ああ、まったく見たことのないモンスターだ。心してかかるぞ……!」


 身を乗り出し武器を構えて、その虎のモンスターに姿をさらけ出した。


――グォオオオオオオオオオ!!!!


「行くぞサンデー!!!!」

「おう!」


 虎のモンスターが駆け寄ってくるのを皮切りに狩猟が開始となった。

緑炎の闘気を纏う虎のモンスターと対峙した。2人のハンティングか始まろうとしている。


次回の更新予定日は7月10日です。よろしくお願いします。


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