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242話:幻獣トレーナーバトル サトナカ カリトVSカロッツェリア その3

『キュゥィウォン』


――メダロスってあの鋼鉄幻獣だろ? よりにもよって防御特化の幻獣を出してくるだなんて。

――あの巨人型の幻獣を見て警戒したんだろう。だが、相手の下級生もそれに合わせて新しい幻獣を前に出してきた。あれは見たことのないタイプの幻獣だな。

――このバトルでの見方を教えてやろう。

――なんだ?

――周りの観客に合わせてあざ笑うな、だ。

――あいつらバカだろ。上級生の癖になんにもバトルについて考えてないな。それだから俺達の学園は質が落ちたって言われてるんだよ。

――事実だから仕方が無いさ。俺達が変えてヤルだなんて息巻いても雲泥の差で結論についてしまう。受け入れるしかないな。

――話しは変わるが。あの犬型みたいな小さい幻獣はなんだ? にしても白い毛並みが整って綺麗だな……。

――まだ俺達の勉強できていない幻獣かもしれない。いずれ戦う相手になると思う。いま見てて損はないな。


「外野の話してる奴らとは一度あって話しがしたいな」


 耳が良いのでとりあえず覚えておこう。いい観察していると思う。


「さあて、外野も盛り上がってるみたいだし。始めちゃいましょう」

「ああ、いつでもいいぞ」

「ちなみにその幻獣。なんていう名前なの?」

「シャーリーだ」

「ふーん。見た目に見合った名前をしてるわね。よかったら後で私の為に献上しなさいよ」


 何だそりゃ?


『ふざけた事をいっているね。ボクははなからこのカリトとはそういった関係じゃないんだけどな』

「相手にするな。どうやらお前の事が嫌いみたいだから無理な相談だな」

「あらま。なら調教のしがいがあるわね」

「それは勝負に勝ってからにしな。シャーリー頼むぞ」

『これ以上の屈辱的な目には遭いたくないから協力するよまったく……』

「お前にとってはそうかもしれんがな」

「受けてたつわ。メダロス。鋼鉄の構えよ!」

『キュゥィウォン』

「身体が光り出したぞ……。気をつけろシャーリー」


 メダロスの身体がメタリックに光り出した。


『そうだね。あれで身を守っているつもりみたいだね。ちょっと授業をしてあげようかな』


 そう言いながらシャーリーが動き始めた。


『神獣属性はね。ありとあらゆるバフ効果をリセットすることが得意なんだよ』


 といいつつシャーリーはよく分からない言語で呪文を唱え始めた。するとメダロスの身体から光が失い始めて。その代わりにシャーリーの身体が銀色に輝きだし。


『はい。これであの幻獣の力はボクが奪った』

『キュゥ……』

「弱体化の魔術ですって!?!?」

「なるほど。それで次はどうするんだ?」

『同じ属性同士の幻獣での戦いでは相性とか関係がないからね』

『ということはまんべんなく相手を追い詰めることができるということ。そして場数を踏んでいるのはボクが上だということ。もうこれで相手は負けを悟った方がいいね』

「メダロス。アイアンパイルバンカー!」

「そうでもなさそうだぞ」

『そうだね。じゃあこっちはアイアンシールドにアイアンファランクスで応戦だね』


 シャーリーの前に巨大な盾とランスが出現して、シャーリーの身を盾が守りつつランスが自動的に動いてメダロスに攻撃を仕返す。メダロスはその攻撃に応じてガードの姿勢をとるものの、シャーリーの神獣属性による弱体化攻撃を受けており、充分な守りが出来ていない。


「や、やるわね! メダロスこうなったら徹底抗戦よ。アイアンハンマーで盾を壊しなさい!」

「シャーリー。相手の術式を破壊するんだ」

『いいよー。ほいっ』

『ギュギュッ!?!?』

「そんな……」


 盾に対する対抗策を封じられて戦意を喪失したのか。その場でカロッツェリアは。


「……負けですわ。こんなの勝てないわよ……」


 戦意を喪失して勝負が決まった。物足りなさを感じてしまうが。勝負は勝負だ。勝てばいい。こちらの方に武があったのだから。


『しょ、勝者。サトナカカリト最下級学徒……』


 周りの反応は冷ややかなモノだった。だがそれでもお構いなしに身を翻してフィールドから立ち去った。

次回の更新予定日は5月7日です。よろしくお願いします。


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