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226話:【危険】フロント企業の存在 その3

「誰だテメェ!」

「くそ、見つかった!」

「逃げよう!!!!」


 ラプトルの排除の為に銃声をならしてしまった。正確には排除は不必要だったのだけれど。手分けしてアジトの中を探索していた際にラパンがラプトルと鉢合わせになって、思わず攻撃を仕掛けてしまったのが発端になって、俺も止めれば良かったのだが、そこには居なかったのでこうして武装した構成員達の集団に追いかけられている。


「本当にごめんなさい!!!! こういう時だけ私って運の無い人なの……」

「落ち込むな。今は生き残る事が先決だ。後悔は生きている内に何度でも出来るが、死んだらそれも出来なくなってしまう!!!!」


 拳銃の銃口を背後に向けて引き金を引きながら牽制を掛けて逃げることに明け暮れる。それに合わせて相手も連写できる武器を使って反撃を仕掛けてきており、あたらないことを祈るばかりしか出来ずにいる。


「小さくて連射の出来るマシンガンがあれば良かったな」

「私の調達できた武器はコレが限界だったのよ!」

「わ、わかってるって……」


 とりあえず撒くことはできた。しかし、そう揉めている間にも背後からのプレッシャーは凄まじく、生きては帰さないという強い意志があり、相手達は近いところまで来ているのは気配で感じる。


「顔を見られたか……?」

「多分……見られたかも知れない……。見つかった時に遠巻きに声を掛けられて見られちゃったかも……」

「…………」


 弱ったな……。となると彼女の今後の人生に傷がつくぞ。


「……殲滅すべきか」

「えっ」


 いや、それだと俺の正義に反する愚かな行為だ。ならやることは1つになる。


「とりあえず全員を気絶に持ち込んで。それでこの企業を取り仕切っているボスに会うんだ。そこで交渉を持ちかけよう」

「何か考えがあるんだね。わかった。君に任せるよ」


 全てを一任すると言われてちょっと緊張はする。しかし彼女の事を想うと可哀相だからな。今は警戒態勢で俺達の居場所を探しているみたいだし。


「具体的にはどう気絶させていくの? 殺すよりも遙かに難しい作業だよ?」

「ラパンの口からそう暴力的な言葉がでるとは思わなかったな」

「私だってネメシスの組織の一員よ。一応、普段の言葉遣いには気をつけているけれど」

「ああ、まあいいや」


 考えるだけで無駄だと言うことに気がつく。


「ホールドアップで拘束して意識を奪うんだ」

「なんか凄く刺激的なやり方だね」

「んで、具体的には……」


 俺はラパンに説明をしていく。


「ふむふむ。カリト君が背後に回ってホールドアップで武装を解除させて。そこに私が鈍器を使って気絶させればいいのね」

「できれば雷を使ったスタン攻撃がいいな」

「じゃあ、私の幻獣の出番だね。私の使役する幻獣は雷魔術を使いこなせるの」

「ライマジュツか」

「召喚はしないで簡易的に力を借りる技術があるんだけれど。これを使って雷を纏わせて。そのままビリビリッと痺れさせればいいかな」


 スタンガンを再現する技か。いいなそれ。


「よし、さっそく制圧していくぞ」

「はーい」

次回の更新予定日は4月19日です。よろしくお願いします。


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