209話:授業開始
アルヴェルという同級生との話の最中に思わぬ人物と再会を果たした俺は、まわりにこちらの素性を悟られまいと直ぐに思って直ぐに持ち直し、
「す、すみません先生! 思わずビックリして別人と間違えてしまいました!」
と、そう話題を変えてみると。ルナ先輩はふーんと共に面白そうだといった表情になって。
「初対面でそういう事はあまりよくないわよ」
「…………」
返す言葉に困ると言うべきなのだろう。周りの視線に身が竦みあまり自分を前に出せずにいていると。ふと近くにいるアルヴェルが。
「おい先公。さっさとじゅぎょーはじめろよ」
「目上に対する態度が最悪ねアルヴェル君。まあ、そうね。君の言うとおり。君たちの授業を始めないとね」
といいつつ教壇にたつルナ先輩じゃなくてルナ先生(?)は、卓上に少しぶ厚い本をトンと置いてページを開き。
「さあ、授業を始めましょう。今日から君たちは最下級学徒。読み方は難しいからここでは底辺と呼ばせてもらうわね。底辺の君達はまずこの生活に慣れて貰わないといけない。かといってだらだらと無駄に底辺がそれらしく生活を送られるのは学園の恥。そこで私が理事長から命を受けて君たちが今後の人生を華やかに過ごせる様に教育をしていかないといけない。正直に言わせてもらう。明らかに私にとって時間の無駄よ」
「じゃー、俺らに構うなよ」
「だからこそ。有意義なモノへと変えていかなければ教育者としての手腕が問われるのよね。君たちからすれば私が言っている言葉は御託にしか聞こえていないと思う。でも、そんな私を受け入れて欲しい。私も君たちの事を受け入れる準備が整っている」
と区切りをつけたルナ先生は。
「さあ、始めましょう。私と君たちとで築く底辺の泥臭い学園生活を!」
「ふーん。そう思っているのね先生」
「あなたは?」
「私? ポルテっていうの。よろしくね先生。見た感じあんた男? それとも女なの?」
「そこは女の秘密ね。あとで聞きたければ一緒に学食を楽しみながら女子トークを楽しみましょう」
「まじで!? 私、そういうのすっごく好きだからしよしよー!」
この教室で格上みたいな感じの生徒達に慕われていた。
この数日。まともに小説を書けない日ばかりでしたが。やっぱ書くことの楽しさは失われずに残っているだなーって。そう思いながら今日の後書きを書かせて貰っております。さっさと副収入を得ながら元の生活に戻れるように頑張りたい所です。
次回の更新予定日は2月14日になります。よろしくお願いします。(20万pv突破記念のSSでもかこうと思っております。)




