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188話:伝説の古来龍 ブリザードエンパイアドラゴンとの邂逅

 ブリザードエンパイアドラゴンの姿はひと言で現せばシェンロンのようだ。

中国や日本に伝わる、よくみる掛軸に描かれる事の多い龍の姿とそっくりで、輝く鱗は、濃い青と透明とつやのある水色のツートンカラーで構成されている。二本の金色のツノと、白く細長い髭を交互に生やした顔つきは厳格と威厳があり、普通の人がみれば直視すらできないほどに恐ろしさとかっこよさを兼ね備えている。


 そんなブリザードエンパイアドラゴンはというと。


――よぉ、元気してるかの?

――ひぃいいいいいい!!!?

――た、頼むから落ち着くのじゃ……。

――ひぃいいいいいい!!!?


 俺を除いた人間を含むみんなに怖がられていた。何だか彼の事が理不尽に思えてくるレベルで可哀相だ。


「も、もうお終いだぁ!!」

「まってください。今からあいつと面と向き合って会話を試みてみようと思います!」

「はっ、はぁっ!? あんたあのドラゴンを見たせいで気が触れてしまったのかよっ!?」

「あぁ、それはちょっと聞き捨てならないんですけどねぇ……。まぁ、今は兎も角で緊急事態です! この飛竜を落ち着かせて揺れなく飛行を続けるように操縦してください!」

「そ、それでどうなるんだって!!!?」

「客室の屋根に登って。その上で自分があのドラゴンと話しをするんです!」


 武器では無く会話でのやりとりで、この状況を切り抜ける事が唯一の手段だと考えての言葉なんだ。そう彼に説得を試み続けてようやく、彼が音を上げる形にはなったけど、飛竜も俺の話を聞いて理解してくれたようで身体を揺らすのを止めてくれて、そして共に了承してくれた。


「頼みますよえとあなたは……」

「俺か? 俺はカリト。わけあってモンスターと話しができる変人さ」

「カリトさん! 後は頼みます!」

「おう、任せろ」


 そう託されて自分はそのまま客室の屋根に登り、目の前で俺達と同じ飛行速度で並んで飛んでいる巨龍に対し、


――やあ、元気かい?

――ぬ、何かと思えばそなたがこのわしに話しかけておるのか?


 感情共有の力を使って会話が始まろうとしていた。



今日は短めの内容で更新とさせていただきました。次の更新では通常通りの分量でやらせてもらいます。よろしくお願いします。


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