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186話:学園都市アテナに向けて出発

 カミルさんとの関係が固まってその翌日になり。


「カリトくん。向こうに行って着いたら絶対に手紙を送ってね。約束だよ」

「うん、約束するよリリィ」

「ご主人。昨日は会えなくてごめんな。今日はししょーに無理言って見送りにきたよ」

「ごめんな勉強中なのに俺のために来てくれて」

「あなたと少しお別れになりますのわ名残惜しい所もありますけど。帰ってきた時は盛大に笑って宴会をしましょうよご主人様」

「おう、楽しみにしてるわ」

「弟よ。現地に着いたら必ず俺にも連絡よこせよな。兄として色々と知りたいこと沢山あるからな」

「どうせすけべなお店探しをさせようと考えてるんでしょ? カリトくんにそんな事させないでよね」

「ぎくっ、ば、バレてたか」


 と、ここで居合わせてたみんなの笑い声が上がる。そんな1人のレフィア先輩が、


「新人。もし何か危ない事があれば直ぐに連絡するなりして都市から脱出するのよ? いいわね。間違っても英雄気取りで事件を解決したりしないでね」

「そうなる事はないとは思うんですが?」

「どのみち新人の周りには必ず事件が起こるんだから」


 何をメタい事を言うのだよって突っ込みたくなるが飛竜便の出発時刻も押してるので、


「分かりました。ではそろそろ出かけます」


 大きな手提げバックとガンケースを地面から持ち上げて両手に持ち、俺は背を向けてそのままボルカノと外を隔ててる門に向かって歩き出した。


--元気で!!!


 みんなの送る言葉を胸に、新しい都市への旅が始まろうとしていた。


 とりあえず学園都市に行くのには飛竜の力が必要になってくる。道中にある山には一般人にとって危険なモンスター達が住み着いている縄張りがいくも点在しており、生半可な旅道具だけを用意して行こうとすれば、もう二度と太陽の日差しを浴びる事なく胃酸まみれになって絶命する事になる。


 その問題の他にも野盗とかもいたりするので、安全に旅をするのであれば、今目の前にある飛行場を訪れて出入国手続きをして、パイロットが操る体長10メートルクラスの肉食飛竜の背中にある座席に座って、あとはのんびりと寛いで空の旅を満喫していればいいようだ。現在はテイクオフ前の最終準備をしている。


「ご搭乗のお客様にお知らせします。とう飛向ひゅうが交通のご利用ありがとうございます。当個体が向かいますのは学園都市アテナ飛行場でございます。道中に幾つかお身体を冷やしてしまうルートを通る事になりますので早めの防寒対策をお願いします」

「ふーん、なるほどね」


 前の世界とは違って添乗員はいないらしい。俺の座っている席以外には数名ほどのお客がいて、みんなもこもことした冬服を身にしているところを見るあたり。相当な寒さなんだろうねきっと。


「お客さん。そんな服で大丈夫かー?」


 と、聞かれたので。


「大丈夫だ問題ない」


 素直に答えることにした。今着てる制服って、アルシェさんが言うには体温調節の機能も備わってるんだとか。どんな過酷な環境にいても着用者を守ってくれるなんて、なかなか助かるぞ。


「何か有れば申し立ててくださいね。それでは出発します。はいよ!」


--さて、飛びますか。なんか背中にもぞもぞとする気配を持ってる人間がいるみたいだなー。


「今のは?」


 なんか聞いたことのない若い男の声がするなって思ったら、その声の主が翼をはためかせて空に向かって飛ぼうとしている赤と黒縞模様の飛竜である事を理解した。俺の感情共有の力で彼と無意識に繋がってしまったようだ。俺もまだまだ未熟だなー。なるべく早く選別して遮断できる術を身につけないといけないな。

次回も予定通り更新します。よろしくお願いします。


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