表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
133/402

132話:ロンダリング・ブレイク その2

2020年10月16日付けで80,000PV達成しました! 次は9万PVを目指します! ありがとうございます! 今後も当作品のご愛読をよろしくお願いします!!

 それから朝食を終えて再び食卓を囲んでミーティングが始まった。


「じゃあ軽く状況を整理するね。まず事の発端は私達のデートの間にホワイエットちゃんが勝手に抜け出してしまった事から始まった。それからの足取りで分っている事は。ハンターズギルドにある酒場にて彼女は無銭飲食をしてしまった。どういう経緯かは分らないけれど。そうとうお腹が空いていたのかな? それからお代を払う為のお金に困っていた所で。その絵の奇抜なスーツ姿の男が立て替えを給仕のラミアに申し立てた。それでそのままホワイエットちゃんはその男と一緒に何処かへと行ってしまったというわけね。ちなみにそお男の名前は不明。職業は人材屋。これまた嫌な商人と関わりを持ってしまったわ。ああいった連中の多くが人間を商売道具としてしか見えていないから。言葉を悪く言わせてもらうとこの世から一人足らず死ねば良いと思う。現にこうやって人身売買ロンダリングの枠組みにホワイエットちゃんが巻き込まれてしまったのだから」

「すごく分りやすい説明です」

「でしょー。でもこれで全部じゃないよね?」

「ええ、その人身売買ロンダリングのからくりについては雇っている探偵屋のイリエから。密猟組織『レアハンターズ』が関与しているという情報はレフィアからといったソースになるわけね。うーん、レフィアの言っている組織がどうやって出てきたのかしら?」

「そうですね。片っ端からギャングをブチ転がして得たとからしいです」

「正確さには欠けるけど。探偵屋の情報と照らし合わせるとあながち会っているように感じるわ。実際に人身売買ロンダリングっていうのは裏社会では当たり前に行われている手段だし。足取りがつきにくくなるからよく多様されている方法になるわね。なるほどね。そのロンダリングのシステムを破壊する為に私が必要なのかな」


 俺の思惑通りにリリィあたらめて、リリィ先輩が自分の考えを察してくれたようだ。そして彼女は更に。


「じゃあまず私達がやるべき最初の1歩を話すね。初めに。ホワイエットちゃん拉致に関わったギャング組織を洗い出す所ね。どこの組織からでも着手してもいいわ。カリト君。探偵屋から得たそのギャング組織に関する情報は今もっているの?」

「いいえ」

「じゃあ、それを手にしてからになるから。今日中に教えて貰ってきて頂戴。ダメそうだったら私も一緒についてきて強引に引き出すから」


 言葉には出せないけれど。要するに私の手を患わせるような仕事をしないでというか。プレッシャーを感じるがやりがいはありそうだ。しかし……あの時にあいつを殴ってしまったからな……。そこが引っかかるんだよなぁ……。と思っていると。


「何か困り事でもあるの?」

「いいえ、何もないです。ちょっとした個人間のトラブルがあっただけなので」

「その男とカリト君の間に信頼関係はあるかな?」

「いや、まだそこまで言えるような間柄ではないですね」

「うーん、ちょっと心配かなー」


 つまり。信頼に値するかで今後の行動の質が変わると値踏みしているんだろうきっと。そう思われても仕方が無い事をしてしまったと思い。


「出来るだけ説得してみます。ちょっと俺の方もサビを守る為についカッとなってしまったので。謝罪をしてみて様子を伺ってみます」

「様子だけ伺って何もアクションを起こせなかったという報告はダメだよ? それでも私はカリト君の事を信じて待っているから」


 その言葉に勇気づけられている自分がいた。リリィ先輩の為にも頑張らないと。


「とりあえず。差し障りの行動計画はこれくらいにして置いて。あとは必要な人材と物資を調達しないといけないわね。これに関しては私に任せて。こういうの馴れているから」

「ええ、頼みます」


 リリィ先輩がここに居てくれて本当に心強い瞬間だ。さらに。


「戦闘要員をできれば3人は欲しいかな。サンデーちゃんは戦えるの?」

「おう戦えるぜリリィ! ご主人に合わせて戦えば無敵になれるぞ!」

「ふふっ、最近きいたモンスターテイマーの力の覚醒の話しね。期待しているわ。あとはカリト君も要員の1人に加えるとして。ラストは……」


 と思案する仕草をリリィ先輩が前に出した直後。サビが。


「あの私も戦いたいですわ」


 自分も戦いに加わりたいと望んできた。それを俺は。


「ダメだ。アルシェさんから約束を受けているだろ。街に出せるのは1人までだと」

「それでも私はホワイエットちゃんの為に戦いたいんですご主人様!!」

「…………」


 初めて知るサビの怒り表情と声。じっと鋭い目つきで俺を見つめてくる彼女。それを俺は正直受け入れたかった。だが手順があるわけで。


「……アルシェさんと話さないといけない。それまではサビ。お前は待機して欲しいんだ」

「それじゃぁ……間に合わないですわよ……だってホワイエットちゃんはもう……」

「それ以上言うな……わかってる」


 今朝の事だ。サビが新しくホワイエットと夢の中で会話をしたという件だ。なんでも場所が移り変わってしまい。値段をコールする声が聞こえる所に来てしまったというのだ。それが何を意味するかは分らないが。事は急を要しているという事だけは分った。


「カリト君。その話しはまだ私には伝わっていないわ。教えて」

「ええ、分りました……」


 辛い気持ちを帯びながら彼女にその夢の内容を話した。するとリリィは。


「分ったわそれ。値段を声上げる場所ってオークション会場しかないわ。それも裏のね。困ったわ。そうなると場所の特定も難しい話になるわ……」


 リリィ先輩でも特定しづらい裏オークション会場ってどんなものだろう。

 前日に投稿した『131話:ロンダリング・ブレイク その1』の加筆修正作業を行いました。お時間のあるときにでも読み返していただけるとありがたいです。


 明日も予定通り更新いたします。あと少しで8万PV達成です! ありがとうの気持ちで一杯です! 更新予定時刻は午前11時すぎになります。


 この作品が少しでも『面白い』また『続きが気になる』と思って頂けましたら、是非とも広告下にある『☆☆☆☆』の所を押して頂き高評価をお願いします! ブックマーク登録もお忘れ無くお願いします。レビューや感想もお待ちしております。今後の作品作りの参考にさせて頂きます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ