序章
初めての作品です。
よろしくします。
夢はよく見る方で、夢占いも大好き。古本屋で買った夢占いの本を朝から読んでは家族に笑われた。
なので、こんな森の中を歩く夢も時々見たかもしれない。身体が重くて思うように走れないこともよくある夢。
でも、こんなに疲れたっけ?
急に耳元で聞こえた虫の羽音がリアルで、思わず叫んだ自分の声が大きくて心臓がバクバク音を立ててしまった。
なんだか分からないが嫌な予感。
「落ち着こ。ちょっと落ち着こう」
いつものように、目を覚ますことに集中。
瞼を開けて、ほらっ思いっきり目をあけて。
「目が開いてる。いや、目が覚めない。なんで?
やばくない? いや、ちょっとまって」
目を覚ますために、両手で叩いた頬の痛さが尋常じゃない。
「痛いし」
ちょっとまずい気がした。
とにかく、夢の中だろうが、現実世界だろうがひとまず、位置確認しようと 鬱蒼と生い茂る草木をかき分け前進すると、空をみつけた。
よし、もっとどこか広いところに移動しよう。
しばらく足をすすめる
「んぎゃっ」
突然きた階段踏み外す感覚。次に襲ってきたのは
下腹部にゾワワとくる無重力感。ジェットコースターみたいだと思った瞬間、目の前が真っ暗になり、朱璃は意識を手放したのだった。
読んで下さってありがとうございます。
私の中ではすでに完結しているので、頑張って最後まで投稿したいと思っています。