橙色の時代
一通り降った雨の後
乾いた地面は気にくわなくて
人通り抜けた後
感傷に一人悩まされて
同族嫌悪なのか
嫉妬なのかも分からなくなって
日々の煩悶の中で
私は未だに白き タブララサなんて
言いたくもなるけれど
限界は存在して
上を見ているときりがなくて
下を見ているときりがなくて
どこまでも続くこの宇宙で
私は未だに 中高生が真っ黒になるまで
ノートに書きなぐったような
悲鳴みたいな言葉に向き合い
青色に少し浸りすぎたようで
補色残像 橙色に飲まれ
私はただオレンジの風に吹かれて
一人歩く足跡が 一つ一つの足音が
人一倍の 希望となるまで