は?????
前回飛び降りた彼ですが…
???
「あれ?」
彼は違和感に気づく。
いつまでたっても地面に到達しない…それどころか先程まであった浮遊感も感じない、それどころか足を地面につけているような感覚がある。
パニックに落ち入りながらも今の状況を確認するために目を開けた……が………
「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ!!!!!」
「ゲホッッゲホッ!」
いきなり叫んだことにより咽てしまった。
『いきなりなんじゃいびっくりするのぅ』
彼の頭に声が響く…その声をした方を思いっきり睨む
『失礼なガキじゃな……人の顔を見て叫んだと思ったら今度はガンを飛ばしてきおるわ…とても神に対する態度ではないのぅ?』
そう、彼が叫んだのは自分の息がかかるくらいの距離に白髪を首元まで伸ばした貞子のようなヨボヨボの爺さんがいたからだ…
驚くなと言う方が無理でしょうがっ!いきなり目の前に貞子みたいなジジィがいたんですから!それより、この糞ジ○ィ今なんと言った?髪?そうですね?もの凄く鬱陶しい髪をしてますね?切ったほうがいいんじゃないですか?
心の中で目の前の老人にそんなことを思っていると
『それはすまぬことをしたのぅ…じゃが目をつぶって微動だにしないお主も悪いのじゃぞ?そしてこの髪はわしのアイデンティティなので切ることはできんぞ』
ん?僕はいま声に出していたのか?
『ホッホッホッ、違うぞい?わしがお主の心声を聞いているからのぅ…
じゃからのぅお主の暴言も聞こえておるのじゃぞ?考えには気をつけることじゃの…死ぬ前に助けてやったとは言え今すぐに跡形もなく消すこともできるのじゃからのぅ』
言葉が終わり老人の眼光が鋭くなるそして…
ゾクリと寒気が走り、まるで極寒の世界に迷い込んだように身体が立っていられないほど震える
その瞬間本能的に理解するこの老人は【生物的な格が違う】……と
そして先程言っていた言葉を思い出す。
【神】
確かにこの老人はそう言った…
まさか、本当に?
だがもしそうだとしたら自分のこの状況にも説明がつく
まず自分がいるところだが……明らかに先程まで落ちていた学校の空中ではない…
そこは見渡す限りに白く淡い光を発しているような空間だった…どこだここは?
『ここは狭間じゃよ』
瞬間老人…いや神から尋ねてもないのに答えが返ってきた
「狭間?」
『そうじゃ、簡単に言えばここは空間と空間の狭間じゃよそしてお主は今精神だけをこの狭間に読んだ状態じゃのぅ』
つまり、いま僕の身体は飛び降り中で精神だけがこの狭間にいるってことか…
だけど何故?
『死にたくないと思ったじゃろぅ?じゃから珍しく神たるわしが助けたんじゃよ』
今の発言に疑問を感じ尋ねた
「確かに思いましたけどまさかそれだけで?わざわざ助けたんですか?僕みたいのはたくさんいるのに?」
そう、神はさきほど死ぬ前に助けたと言ったが、なぜ自分なのか?それが疑問だ…もしこんなことをしている人を全て助けているならば神たるこの老人が来る必要性が見つからない……
『んーむ、確かにそれだけではないのぅ』
髪を触りながら神は言う
『お主は選ばれたのじゃよ【アデイル】へと行くものにな…お主らの世界の言葉で表すなら……異世界転移ってやつ?かのぅ?』
は????????
いまだに固有名詞が出てきません(笑)