さよなら
注意!
この話は胸くそです!
最悪飛ばしても大丈夫です( ・∀・)イイ!!
彼は息を切らしながらも考えながら階段を上がっていた。
もう嫌だ…もう疲れた…もう消えてしまいたい…こんなことを何度も何度も何度も何度も頭の中にぐるぐると回しながら自分の『消え方』を考えていた。
彼は今まで愛してくれていると思っていた親からは裏切られ、大切な人も失い、夢も希望も残っていない…
今の彼に残されたのは後悔と悲しみと親や大切な人との楽しかった記憶…
彼は歩を進めながらつぶやく
「…むこうに行ってもこの記憶だけは忘れたくないな」
どんなに親に裏切られ、彼女を失っても彼には憎しみはなかった、ただただ悲しかった、もう消えてしまいたかった、なぜなら彼は彼女と親の為に生きてきたと言っても過言ではなかったからだ。
故に彼には『自分』というものがほとんどない。いまの彼は親と彼女によってつくられた存在…
彼から彼女と親を抜けばそこにはただの彼だったものが残るだけだ。
そうなった時自分の心は死ぬだろう、そしてその時に彼はこの世から自分を消そうとずっと前から考えていた。
だが、その時はずっと来ないだろうと、来ないで欲しいと彼は願っていた…
それを嗤うように昼に見た光景がフラッシュバックする。
ベットの上で繋がる男と女…自分が最もよく知る人達…
思い出すたびに胸に言いようのない痛みが走り同時に悲しみの一言で形容できない感情がこみ上げる
ずっと片親で育ててくれた人と幼い頃から一緒に育ち彼をいつも励まし様々な場面で助けてくれていた女の子
そう自分の『父』と幼なじみの『彼女』…
二人は自分の知らないところで大人の男と女の関係になっていたらしい…
だから彼は考えていたとおりに自分をこの世界から消すために階段を登る
それからすこしして息を切らしながらなりたどり着いたのは『彼女』に思いを伝えて恋人になったはずの場所
彼と彼女の学校の屋上だった
物思いにふけっている時間はない…彼はフェンス乗り越えて眼下に広がる景色を見て、靴を脱ぎその上にあらかじめかいておいた『遺書』を置いた。
恐怖は…ない、彼はは一言つぶやき空に飛び出した。
「さようなら」
おちていく
堕ちていく
墜ちていく
落ちていく
世界が目まぐるしく流れていく中で彼はゆっくりとした時間の中で今までの記憶を思い出していた。
これが走馬灯か、などと考えながらも彼は落ちていく……
あとすこしで地面と接触するとき彼は思った…
消えたくない
死にたくない
あぁ…僕はまだ生きていたかったんだな
そう思い彼は目を閉じた
さて、彼はこれからどうなるのでしょうか?
頑張って書きますので( `・∀・´)ノヨロシク