そのいち いつものにちじょー
更新速度、めちゃくちゃ遅いです…。
桜の花びらがゆらゆらと舞う中、彼女はただただこれからの高校生活に期待をして学校へと続く桜並木を一人で歩いていた。
隣に、並ぶようにして歩いていた彼に気づかないまま……。
入学式が終わってニヶ月そこらが経っていた。その間に友達と呼べる存在がいくらか出来て、俺・美嚢白はそれなりに学校生活を楽しんでいた。
まず、俺の朝は同じアパートの隣に住むクラスメートの三条季沙がドアを叩く音から始まる。
季沙は両親を昔、交通事故で亡くしていて、中学までは叔父叔母の世話になっていたらしいが、迷惑をかけたくないからと、高校に入ってアパートに一人で暮らしているのだ。
因みに俺はどうなのかというと、季沙と同じ一人暮らし。理由はまるで違うのだが……。
ともかく、季沙は極度の世話焼きだったらしく、俺が一人暮らしだと知るや否や俺の不健康だった生活を正し始めた。
例えば、今のように起きる時間は規則正しく、のようにだ。
おかげで色々と助かっているのだから感謝こそすれど文句なんてとてもじゃないが言えない。
「はいはい、今開けるから」
そう言って俺は二重に掛けてある頑丈な鍵とチェーンを外してドアを開いた。季沙かどうかはインターフォンで確認済み。
「おっはよー、白」
「……朝から元気だね」
正直、季沙の朝のテンションの高さにはついていけない。
「それじゃ、さっさと朝食作る、か、ら……」
実は、季沙には朝食も作ってもらっている。
理由は簡単、俺が作らず朝食を抜いていた事を季沙に知られたから。
おかげで朝食を抜く事がその日一日の体内活動にどのように影響するかとかを、数時間懇切丁寧に説かれて危うくトラウマになりかけた。
……ん? 季沙が先程から俺(の一部分)を見てなにやら恥ずかしそうに頬を染めているのだが。
ふと自分の格好を見ると、Tシャツにトランクスしか着ていない。
そういえば、昨日からもう夏だからと、夏らしい格好で寝ることにしたのだが……季沙には少々刺激が強かったらしい。
少し申し訳ない気持ちになり、気まずい雰囲気を吹き飛ばそうと軽い冗談を言ってみることにした。
「……もしかして、季沙ってブリーフ派?」
グーで殴られた。