子供の自殺
きっと希望なんてありはしない。
希望だけを見せらせ育てられたからだ。
希望の光は強すぎた。
だから影しか見えなくなった。
大人は僕らに何を望むか。
大人の言葉にされるにならば、
大人の言葉で殺され続けるのなら、
僕はこうやって死を選ぶ。
僕らの自殺
青空の下、僕は学校の屋上で拡声器を握り、訴えるのだ。
大人は僕にどうなって欲しいと。
こんな日にも関わらず、地は陽炎に揺れ、蝉の音は鬱陶しい。
生きる意味を失った子供の声を聞け。
この世に希望があるのかを問え。
僕は大人になったら、汚れてしまうのか。
綺麗なままでいることは許されないのか。
きっと、僕の声は誰かを殺し続けた。
きっと、君の声は僕らを殺し続けた。
汚れた声で、誰かを殺し続けた。
懺悔なのかもしれない。
だから、今日。
こうやって飛び降りるのだ。
飛ぶ
今日
今
こうやって
散る
僕の
命
こうやって
。