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リチウム  作者: 皐月朋弥
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第二話『革命』

解る。

















何故、人は生まれるのか。



何故、人は死ぬのか。



何故、黒は黒いのか。



何故、空があるのか。



何故、海があるのか。



何故、大地があるのか。



何故、争いはなくならないのか。



何故、この世があるのか。



何故、神は存在するのか。



何故、俺は俺なのか








全てが手に取るように解る。
















これが悟りか。





















林檎











ゴリラ、ラッパ、パンツ、積み木、狐、猫






正宗の脳は「悟った」瞬間、一瞬真っ白になり静寂があった

後、徐々に徐々に、少しづつ回転を早めていく。






コアラ、ランドセル、留守、スミレ、レタス、スト、

砥石、視界、椅子、スカイダイビング、グリコ、鯉、刺青、

ミミズク、熊、マーマレード、ドリア、天邪鬼、鯨、ラッコ、

コスモス、西瓜、傘、財布、布石、菊、栗、リス







早く、どんどん早く。



自分でも制御できない程次々と言葉が溢れてくる。



止まらない、止まれない。









水晶烏骨鶏錨輪廻螺子ジオラママスカラライトトマト

トイレレンタカー天照スキッププロットトイパトリオット

トロイの木馬馬鹿カモメメダカカラススケート徳利

リビンググルメ目隠し品川ワカサギギターアステロイドベルト

鳥山明羅刹月キリギリスストッキンググラッセ洗濯クリオネ

粘土ドイツ蔦魂意識気象牛心臓蛆虫しきがみみなごろし

しばいいとといききししこかえにのめあげどこえたか

ごころえおととこどろとこごろえこもめなえあえおとこな

たおごごげkふぇおじゃふぇおあふぉじゃふぁおfじょあ;fj

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ふぇいおjふぁおいjふぉあおfjgじょあっじゃおいrjっふぁ:jふぁ:pjfぱjf:あ








革命








革命!!







「革命!!!!!!!!!!!!!!」





「悟った」正宗が脳をフル回転させて出した

解答、それは「革命」であった。


何故革命なのか。それは本人でも解らないが、恐らくは彼の深層心理下に

常に「何かを変えたい」という気持ちが色濃くあったからかもしれない。




第二話『革命』





次に正宗は適当な紙に「革命屋 鉄風堂」と殴り書きし

作務衣姿に雪駄のまま外に出て行った。




「悟って」からここまでその間1分。




そのまま大井町線に乗り込み、東京メトロ南北線に乗り換え

東大前駅で降りる。


その途中でコカ・コーラを買い、それを飲まずにダラダラと溢したり

口に含んだのをブーッと吹いたりしてヘラヘラと笑いながら移動していく。


道行く人に「赤門ってどこですかね!?」と尋ね、

普段インドアで外に出ない正宗が全く来たこともない地を

夜中に地図無しで人づてに聞き歩いて行く。




そして到着した東京大学本郷キャンパス赤門前。




まず正宗がとった行動は、










ッッッッッッドーーーーーーーーーーーーン




重要文化財、旧国宝の赤門に体当たり。


ドーン、ドーンと体当たりするごとに軋む赤門。


道行く人は皆見て見ぬふり。




気が済んだ正宗は真夜中の本郷キャンパスの中に一人入って行き

最初に見つけた女学生に「この大学で一番頭がいい人ってどこですかね!?」

の「どこd」くらいのところで「知りません」と即答で断られる。


コミュ症で傷つき易い正宗は普段ならこれで3日寝込んでいるところだが、

「悟った」今ならもうお構いなし。


そのまま見つけた施設の中に入っていく。


その建物の中で勝手に来客用のソファーに寝っ転がったりして遊ぶ。

やがて人が来ると、パソコンが使える場所を教えてもらい案内してもらう。


パソコン室に着くとすぐにスイッチを入れる。




さあ革命の始まりだ。







そういえば革命ってどうやればいいんだ?

物を壊せばいいのか?体制に歯向かえばいいのか?


俺はこの国にこれといった不満はないぞ?









……よし










帰ろう!


帰ることにした。

どうやら作戦を練り直す必要があると判断したらしい。


帰りはカップヌードルを啜りながら長い家路をひたすら歩いた。

流石にどこかで電車に乗ったと思うが本人にその時の記憶はない。


やっと家に着いた正宗は何故か泣きながら床についた。






次の日の夜、正宗は部屋にありったけの好きなものを集めていた。


infobar2の錦鯉

Sw-1のカタログ

いいちこ

paulsmithとコラボしたevian瓶

ヘッドホンD-90

メグの骨壷

そして叢雲に貰ったLegendのギター





そして虎徹を呼び出した。



虎徹と対面する正宗。



正宗が口を開いた。


「虎徹……」




「解ったんだよ……」



正宗の頬に涙が伝った


「うん」


そういって虎徹は頷いた。


「俺が仏陀で……」




「お前がキリストだ……」




「うん」


虎徹はそれこそ悟ったかのように何も驚きを見せずただ頷いた。



「行こう……」


「わかった」


二人はおもむろに立ち上がった。




外に出ると二人はまず近くのファミリーマートに向かった。


「そうだ」

「何?」


「黒いスプレーがいる」

「黒いスプレー?それならうちにあるよ」


「じゃあ俺ファミマで待ってるから」

「解った、とってくる」


一旦、虎徹と別れた正宗。


そして自動ドアが開く、その刹那




バギャアアアアアアアアッッッ




Legendのエレキギターを思いっきりレジに叩き込む正宗。

全く躊躇無くいったため店員も逆に驚きを見せなかった。


そのままギターを引きずりながら立ち読み客に近づいていく正宗。

「楽しかった???w」「はい?」

完全に引いている客を尻目にファミマから出て行く正宗。


そして黒いスプレーを持った虎徹と合流し、二国でタクシーを呼ぶ。


正宗は虎徹に尋ねた。


「何処へ行くの?……」


自分から誘っておいて何処に行くか決めてない程正宗は混乱しきっていた。


「青学」


虎徹はそう答えた。正宗の出身校にこんな夜中に行くというのだ。


タクシーの中で正宗の自我は壊れそうなほど暴走していた。


何だこの高揚感は、苦しい。苦しい。苦しい。死ぬのか?今夜俺は死ぬのか?


あgらkjgk;ぁjgろあkjgヵjごkjgrkljがlgrkgrlgkjl;jkglkgjlkgjlk;じぇglkjsl;glkglksgjlgjsl;kjglksjglkglgj;lkjgkls

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おあjれlkg;ふぁじょfじゃおfじゃfぁヵrfヵjfkぁf;あfヵfヵlrか;fmヵflkmfヵmfヵflfヵmflkfml;kfmぁkmfヵmfk;mflk;fk


目的地に近づくにつれどんどん興奮していく体。研ぎ澄まされていく五感。


fkまlfぁfmヵwfjヵjfヵflkまlwkfまlkfmヵmflkmfヵmfぁmflfmぁmっflmflkm


そして目的地青山学院大学青山キャンパスに到着。


fかlfl;あklwfヵfkぁfヵfmヵfヵfヵlkfjヵjfkぁjfヵfヵflkヵwmflkmkぁmf


母校の地に立った正宗はまず挨拶代わりにギターをコンクリートに思いっきり叩き込む。

fかfmぁjwふぉいじゃふぃじfかlfljkgぁえjg;ヵえrじゃゃfヵf

ギターが真っ二つに割れる。

fkまlkfぁfっmfぁmfぁmfぁめfまlmglkねあglkklfまlfm

その割れたギターに満遍なく黒いスプレーを塗りたくり塗装する。

あふぇkljfヶあjwlfkjlwかfjl;fじゃklfkfmkぁfmkgklqglkflkqwlfkまfま

次に愛犬メグの骨壷をまたコンクリートに投げ割り、白い遺骨を作務衣のポケットに入れ残りを口に含んで食べたりした。

fかjfじゃfじゃlkfじゃlkjfdlkfじゃl;fkじゃlfkjfjkぁfじゃlfjヵfヵflkjflwかjflkfじゃlkfjlkflkf


そういった行動がエスカレートしていき正宗はもう戻れないところまで発狂していた。


いふぁじょヵfじょいえじゃふぉじょrわklfじょいえgひうhぐいあほふぃろqじょkqjふぉえじょfqjふぉいじょfじょqkljflkjふぉあ;lkjふぉjlkds.mぁlkんfかんfなfん。、qflqkん;fqんlfんqんflんl;あんfヵんfぁなん;lふぁん;lfdなふぁんふぁkfn

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虎徹はというと警察官と何やら話をしておりその間にも騒ぎを聞きつけた

パトカー、救急車、消防車といったはたらくくるまがコンプリートするほどに

やってきて現場は騒然となった。


30分後に正宗の両親が到着。変わり果てた息子の姿に動揺を禁じえずどうしていいかわからないようだった。

しかし両親が来ても一向に正宗の容態は悪化していく一方で、苦しそうに何かを喚いていた。


そして10人ぐらいの警官に囲まれ羽交い締めにされもがく正宗。

しかし脳のリミッターの外れた人間を抑えこむことはそう容易いことではなく。

その暴走はパトカーの左のサイドミラーを掌底で吹っ飛ばすまでに至った。


そして正宗は逮捕されるでもなく両親と虎徹と共にタクシーに乗せられて家まで送られた。


家の前でタクシーを降り、そのまま帰るかと思いきや正宗は来た道を戻り、「京都へ行く!!」と言い出す。

親父がついてくるが競歩状態で引き離そうとする。

「脳の病気だよ、病院行こう」親父がそう言うが正宗は聞く耳を持たない。

それどころか近づいてきた親父の銀の携帯電話を逆パカし破壊する。

そのまま前とは別のファミマに行き1.5Lのコカ・コーラを2本ギると、

親父が慌てて適当な小銭をレジに渡す。

店員はポカーンとしているだけだった。

親父に追いかけられていい加減鬱陶しくなった正宗は虎徹に

「京都に行く、バイク後ろ乗せてくれ!」

と言うが

「いや、バイク売っちゃってさ……」

とあしらわれる。

「チッ、使えねえな!」

つめたい一言を浴びせる正宗。




「ムカつくんだよどいつもこいつもよおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!!!!!!!」




夜の月に吠える。

今までの人生の鬱憤が全てこの咆哮に詰まっているようだった。



リチウム 第二話『革命』 4708文字 作:正宗 2014年7月9日

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