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テストでデットorアライブ(3)

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粘土細工のように潰れた→陶器のように砕けた


モンスターは人型を取ってはいるが全く生命を感じさせない動きをして向かって来た。

パペットと呼ばれるこのモンスターはダンジョンによってかなり違いがあると教えられた。

今向かって来るパペットは大人の大きさほどで2人よりも背が高い。身体つきは細身だが、腕の長さが肩から膝まであり異様に長くみえる。体の表面は茶色で光沢があり天井から発せられている灯りを照り返して正直不気味だ。顔はのっぺりとしていて表情はなく真ん中に赤く光る石のようなモノが埋まっている。

「アビリティ発動!」

突進しながらケインは大きな声を上げた。紋様術によって描かれたラインが紫色に輝き浮かび上がる。ケインは顔や瞳にまで紋様を施されいるので、ラルゴのには迫力あるし目立つね〜と笑われたが。ちなみにかけ声は発しなくてもよいのだが、初心者のうちは発動のイメージを固定するために発声するように指導されている。

パペットは両腕をでんでん太鼓のように振り回してきた。

かなりの加速を伴って自分に向かって来るソレを…ケインは世界がゆっくりになるのを感じながらじっくり観察した。

(…関節は無い…前腕は硬そうで手のひらはなく指?いや爪が手首の辺りから直接生えている…上腕は太いゴムひものような感じかな、伸びるだろうから注意しよう)

旋回する両手を回避して懐に飛び込む。タチアナからゆっくり感じるのは身体能力が上昇し加速しているからだと言われた。

(狙いは足首!)

思いっきり棍棒を振り下ろす。ビキリとヒビが入るのが見えた。

両手による旋回攻撃のため足を踏ん張っているのを観察していたのでここを傷めれば旋回攻撃ができないと踏んだからだ。

案の定、パペットはバランスを崩して次の旋回攻撃に移れない。

同じくアビリティを発動させいたラルゴが、ここぞとばかりに棍棒を振りかぶって跳躍した。パペットはケインを無視して片腕を前方のラルゴにつき出そうとしてた。

(…相打ちくらいのタイミング、被害はラルの方が大きい、…やらせない!)

一瞬でパペットの側面に回り込み棍棒で腕を突く。止めることはできなかったが、攻撃方向を狂わせることに成功した。ラルゴの渾身一撃が振り落ろされる!

がきん、といい音がしてパペットの頭部が陶器のように砕けた。

崩れ落ち、完全に動かなくなったこと確認して2人は歓声を挙げた。

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