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ケインとラルゴの生きる道(2)

いつも感謝・感謝です。

GM(?)の姿は、掛け声とともに消えた。同時に通路の奥からは何かが近づいて来る音が聞こえた。

「ラル行くよ、迎え撃つ!」

そう言ってケインは前に飛び出す。着替えは済ました…上半身裸だけど。真っ暗なのでアビリティを発動して灯りにしていたのだ。ラルゴも続く。

姿を現した相手は蛇頭の人型モンスターだった。複数いるが、アビリティを発動したケインよりはるかに弱く打ち倒しながら前に進む。

通路はくねくねしていたが一本道広い空間に出た。待ち構えていたのは蛇の顔、蛇の髪の毛、蛇の指をした人型のモンスターだった。今までの蛇頭のモンスターよりはるかに大きいうえに、尻尾もある。2人の姿を確認すると10匹の指蛇を伸ばして襲って来た!

「ブースト部分制御解禁!」

力を温存する余裕はないと判断し、ケインは全力で迎え撃った。スピードを限界まで上げて、かわしながら短剣で切り裂く!指蛇10匹を切り裂いたと思ったとき、足を取られてすっ転ぶ。尻尾蛇が何時の間にか近づいていたのだ。巻かれた尻尾の先が膨らんで蛇の顔にへんかする。噛まれるっと思ったとき、その頭をラルゴ(猫)が襲って防いでくれた。尻尾蛇とラルゴ(猫)の攻防の合間に探検を突き刺し尻尾蛇を倒す。

その間に間合いをつめてきていた本体が噛み付いてきたが、ギリギリで交わして距離を取る。

相手の向こう側にラルゴがいるのを髪の毛蛇が幾つかそちらをみている、死角は無いようだ。

と、ラルゴが人間に戻って鉄棒で何かをしている。向こう側なので、モンスターの体が邪魔でよく見えない。

しばらくすると、モンスターがフラフラし出した。この機会を逃すほどケインはお人好しではない。

瞬時に間合いを詰めて、相手の足元で構え、拳を放つ。

「ケン・ポー奥義、昇鯉拳!!」

(ハーティアさんて本当にネーミングセンスないよな…)

そう思いながら天井にぶつかって床に落ちてきたモンスターの様子をみる。動かないのを確認して息を吐く。

「ラル、なにしたんだい?」

「いや、…棒でクルクルと。」

「トンボか!」

「俺も効くとは思ってなかったよ。」

そんなやりとりをしていると、

(ケイン君♡、出して!)

どこか近くでアリーの声が聞こえるので探してみると、竹の水筒が見つかった。

蓋に何かの紙が貼ってあり封をされているようだ。それを剥がすと、アリーが飛び出してきた。ちゃんとタチアナ師匠との約束を守って服をきている(水を操って服を作っている)のは律儀だ。

「助かりました!正直、もうダメかと、ううっご主人様!」

30cmの人形姿にすがりつかれる姿は、知らない誰かに見られたら引かれると思ったが今は素直に再会を喜んだ。

アリーに合流できたので、改めてお互いの知っている情報を交換しあった。

「やはり、この間のGMじゃないんだね…。」

「はい、あれは…」

アリーが相手の正体を話してくれた…。


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