ケインとラルゴの生きる道(1)
いつも読んだいただ来て感謝・感謝です。
ここまで勢いで何も構想もせず書いて来ました。
そして、自分の作品を書いてみて、他の方の作品を読んでみて、改めて思ったのですが、しっかり構想されプログラムされた作品がとても美しく感じました。
そのため、この作品はこのお話で最後にして、次の作品をしっかりプログラムしてから書きたいと思いました。
気合をいれますので、よろしければ最後までお付き合いください。
「ラル、どこまで覚えてる?」
「先にケインが寝たところまでだな…普通の宿だと思ったんだがなあ。いまどきの宿屋はこんな手の込んだサービスをしてくれるんかな?」
「無い無い。」
思わず突っ込んでからもう一度あたりを見回す。王都でのクエストを終えて3人でララカルの街に戻る途中、街道沿いの宿に宿泊した。行は馬車だったので寄らなかった宿であったがごく普通の宿だったが…。
「夕べはこの部屋に有った窓がなくて、ドアの向こうは…ダンジョン?」
そう、朝になっているはずなのに全然明るくならなかったので、2人で起き出したてドアを開けたら…見知らぬ石造りの通路が続いていた。
「アリー!」
呼んでみたが返事がない、桶をみると空っぽだった。
「どうする?」
「行くしか…」
ケインがそう言いかけたとき2人の目の前に突然人影が現れた。
「ひさしぶりだねきみたち、またぼくとあそんでもらうよ。」
そう喋った相手は、子供の姿をしているが神々しいまでの雰囲気をまとっている。
「GM!また?」
ラルゴの声に反応してか、ラルゴの方を向いて、
「こうえいでしょ、ルールはかんたん、いきのこること。ここはちか10かいだよ。かんばってあがっていってね。ちなみにボスモンスターは3びきいるよ。」
そう言ってGMは、”始め”の合図なのか右手をあげて下げかける。
「君は誰?」
ケインはかすれる様な声で、…そう聞いた。
「…だれって?」
「とぼけないでくれないか、2回も会ったんだ僕は!君はこの前会ったGMと違う人なんだろう?」
確信を持って聞く。
するとGMのにこやかに笑っていた天使のような笑みが凍りつく。やがてゆっくりと口の端しがつり上がって行く。先程までの神々しい存在感が、今まで感じた事のなかった様な悪意の気配に変わった。
「…スタートだ。」
GM(?)の手が振り下ろされた…。