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ラルゴとマリアの秘密の約束(2)

読んでくれていつもいつもいつも感謝・感謝・感謝です。

ラルゴはひとまず、宿に帰ってタチアナさんの様子を伺い、アリーに挨拶をした。アリーがケインにベタ惚れ状態なのは見ていてわかった、賢明なチョイスだと思うので応援してあげることにしようと思う。それから悪いけどケインに夕方起こしてくれるよう頼んで一眠りした。何故か部屋に新品の桶があったがケインに聞きそびれてしまった、後にしよう。

夕方ケインに起こされてからマリアの家がある高級住宅街に向かう。少し迷ったがなとか見つけた、貴族だけあって大きい屋敷だ。約束の時間に言われていたとおり裏門に向かう。使用人が使うらしい小型の門の前にエリスがいた。

「やあ、エリス様お久しぶり。」

声かけると嬉しそうに応じてくれた。

「お久しぶり、ラルゴ。マリアが無理を言って御免なさいね。」

エリスの方が大変だろ、と言うと笑ってなにも言わなかった。事実を口にするのははばかられるのだろう。

エリスの案内で一室に案内される。使用人が使う部屋の奥にある倉庫のようなところだ。

しばらくすると、マリアが来た。

「ありがとうラルゴ。」

「なあに、俺たちの間で遠慮はいらないぜ。」

そう、マリアとはあの一件でヒューズ達より仲良くなった、馬が合うというか。今ではケインに継ぐ親友だと思っている。

「じゃあ遠慮なく。姉さんを捕まえて欲しいのよ。」

「はい?君の姉さんは泥棒でもしてるのかい?」

ありえないと思いながらきくと、ドンピシャだった。話を聞くと、彼女の姉メイベルはアビリティ持ちで、夜な夜な大金持ちの家に侵入しているらしい。

「確実な証拠は無いの、ただ、姉さんのいないときにいつも泥棒が入ったて聞くから…。現行犯逮捕して欲しいの。」

なるほど、と思いながら疑問を投げかける。

「捕まえたらどうするんだ?」

「マリアが怒ってるって伝えて欲しいの…ダメ?」

(そりゃ家族だし貴族だから大問題になる。ケインに頼まないわけだ、あいつなら絶対に受けない。)

「いいぜ、場合によってはちょっとくらい怪我をさせるかもしれないけど勘弁な。」

「ありがとう。恩にきるわ。」

それから、姉の行動パターンなどを聞き、顔を覚えてから猫に変身して身を隠す。

マリア曰く、今夜あたり怪しいらしい。

メイベルは女性ながら王国の官僚でそれなりの地位にいるらしく夜でも仕事で呼ばれることがあるそうだ。今夜も職場に向かうため馬車に乗って家を出た。

ラルゴは屋根の上からひらりと馬車の上に飛び乗った、猫の足は音も立てない。

しばらくすると、馬車が止まり黒ずくめの服装をした者が出て来た。顔はわからないが体つきでメイベルと判断できた。

(御者も共犯か?)

スススっと闇の中を移動する黒ずくめの後を付けると、一件の家の壁を乗り越えて入ってしまう。

(確定だな。どうするかな〜。)

ラルゴも中にはいることにした。


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