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水の精霊メイド(3)

いつも読んでいただけて感謝・感謝です。

コンコン、とタチアナ師匠の借りている部屋の扉をノックする。入るように進める返事をきいてからケインは部屋に入った。

「師匠、大丈夫ですか?」

持ってきた食事をテーブルに置きながらケインは問う。

「アリーのおかげで随分良くなった。心配をかけてすまん。」

思ったより師匠の顔色がいいのでホッとした。服も着替えたようだ。

「よかった。これ消化にいい食事だそうです。もう少し冷めてからたべてくださいって。」

そういってから、アリーに礼と食事の介助を頼む。

「お任せ下さい、ご主人様♡」

そう言われたとき、タチアナ師匠がかなりイヤな顔をした。

「…えっとさ、この呼び方恥ずかしいから変えよう。」

「では、ケイン様♡で。」

タチアナ師匠の顔色を伺うとやはり、良くない。

「よ、呼び捨てにしない?」

「それはできません!ではケイン君♡で手を打ちましょう。」

「…しばらくそれでお願いしマス。」

タチアナ師匠が複雑な顔をしていたのだが、全く同じ顔で微笑みながら見つめているアリーと対比するとなんだか笑いたくなってきた。

「…馬鹿弟子への処罰は回復してからにするとして、アリー、姿は固定でも大きさはかえられるのだろう?色は?」

「大きさはかえられますし、髪なら色をかえれますよ。」

そういうと、タチアナ師匠よりひとまわり小さくなって、髪の色がケインと同じ灰色になった。長さもショートカットになる。年齢がケインとそれほど変わらなく見える。

「コレでどうでしょう?プチタチアナバージョンとでも言いましょうか。」

「命名しなくてもいい!だが、そうしていてもらうと私の心がだいぶ軽くなる。」

アリーは微笑みながら了承して、小さくなった分、いらなくなった水を窓から捨てる。

「そういえばアリー、GMって他の存在を変化させることができるの?アリーはGMから水の精霊に格下げされたっていってたから。」

ぎもんにおもっていたことを問う…

「私は元々水の精霊なんですよ。長い年月のうちに知識と自我を得て、高位の存在へと昇格したんです。今は得た力と知識の、水の精霊を超える範囲を、使うことを禁止されただけです。されたのは姿の固定くらいです。」

ケインは他にもいくつか質問したが答えてもらえなかった。禁止された知識のうちにはいるらしい。

「師匠、ラルゴの様子を見に行ってきたいんですが。いいですか?」

タチアナ師匠の了承が出たので、ケインは術師会館へと向かった…。

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