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両手に花で初クエスト(6)

いつも感謝・感謝です。

サララさんが語ります。


(フニフェリャ〜♪)

サララはヘロヘロになってフラフラしていたところへ彼が現れたので寄りかかった。

「こんな無茶をするなんて、あなたらしくもない。」

そういいながら彼は私を横たえて膝枕をしてくれた。

(シ・フ・クの時間♪)

「いつもなら3人で迎え撃つところでしょう。ただでさえ…」

彼をかばって毒を受け、左眼の視力をなくしたのだ。そのことを彼は誰よりも気にしている。

「本格的に復帰するには辛いかな〜。」

「するつもりですか?」

「私もヤッパリ冒険者だもの♪、まあ復帰は取りあえず、ケイン君達の初心者マークが取れるくらいまでかな?ハウスのこともあるし。」

「ケイン君達を気に入ってくれたみたいでよかったですよ。」

「ケイン君は、あれね、戦いになるとスイッチはいるタイプね。それでいて昨夜は震えていたの、カワイイよね♪」

「そうですか。」

少し嫉妬が入ってる♪あなたもカワイイ♪と思いながら、

「そうね、できれば彼みたいな子供が欲しいの♪」

思った以上に、とってもとっても動揺してくれた。

(カワイイ♪)

「…ケイン君が来ますね。」

彼の膝から頭をどかし自分の腕をまくらにして目を瞑る。

彼が姿を消すのを見るのは好きではない。

「サララさん!」

ケイン君が驚きの声をあげて駆け寄ってくる。

「怪我を、まさかオーガ?」

「このくらい大丈夫よ。あのね、アニマルチェンジは対象をよく知っているか見てないとダメってルークがいってたの。つまりこの辺に本物のオーガがいるかしらって当てを付けたの。仲間(?)の悲鳴を聞いたら来るんじゃないかな〜って思ったら当たったわ。」

「どうして呼んでくれなかったんですか!」

「今のケイン君にはアビリティの知識を強化する方が戦闘経験より重要よ。」

納得のいかない顔のケイン君に、

「それより安心しないで、周りを調べて。オーガが1匹だけとは限らないもの。ハウスに帰るまで油断は大敵よ♪」

と言ったら、全力で警戒を始めた。

本当にカワイイと思いながら、サララは意識を開放した…。


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